ダクトレールとは、電流が流れているバー状のレールにペンダントライトやスポットライトなど複数取り付けることができる照明部品です。ライティングレールとも呼ばれます。
カフェや美容院などおしゃれなお店で使われているイメージですが、近年では家庭のインテリアに導入する方が増えています。ダクトレールにすることで、インテリアに合わせて手軽に照明を配置でき、一気におしゃれな空間を演出することが出来ます。
ですが、ダクトレールの取り付けには工事が必要なのか気になるところです。
ダクトレールは、自分でも簡単に取り付けできる『簡易取り付けタイプ』と、電気業者に工事をしてもらう『直付け』と『埋め込み取り付け』があります。取り付けタイプについては、下記で詳しくお伝えしていきます。
自分のイメージしている部屋にするには、簡易取り付けタイプで十分なのか、理想を追及するには工事が必要なのか、物理的に工事を要するのか、ぜひ参考にして下さい。
また他にも、ダクトレール工事をした場合のメリットとデメリットや、工事をしてダクトレールを楽しむ活用方も紹介していきますので、最後までお読みいただき参考にしてください。
目次
ダクトレールにしたいけど工事は必要なのか!?
家の照明をダクトレールにするには、大きく分けて2つの方法があります。1つ目は、『簡易取り付けタイプ』で自分で取り付ける方法と、電気工事が必要な、『直付け』と『埋め込み取付け』です。
では自宅にダクトレールを取り付ける場合に、どのタイプが適しているのかという事や、工事が必要なのか、工事をしなくても取り付けが可能なのかについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
▼簡易取り付けタイプ
部屋の照明の引掛けシーリングや、引掛け埋め込みローゼットに、簡易取り付けダクトレールを自分で取り付けることが可能です。気軽に、部屋の模様替え感覚で付け替えが出来るので、試しにダクトレールにしてみたい場合にも良いでしょう。
ただ、耐荷重に最も注意が必要なのはこの簡易取り付けタイプです。天秤をイメージしてもらうと分かり易いと思いますが、左右にかかる耐荷重を平均的にしないと、どちらかに偏ってしまいます。左右均等にすることと、全体の耐荷重には注意して使用して下さい。
商品によっては、レールの左右を支える金具が付属されているものもありますので、もし付属されていない商品の場合は別で用意しておくことをお勧めします。
▼直付けタイプ
直付けは、天井に直接ダクトレールを取り付ける方法です。配線工事が必要なため電気業者に依頼します。
簡易取り付けダクトレールに比べて、コの字型やロの字型のレイアウトに出来るので、自由度が増しますね。
▼埋め込み取り付けタイプ
天井にダクトレールを埋め込む方法で、大がかりな工事が必要になるので、新築やリノベーションを検討している方にお勧めします。そうすれば凝ったレイアウトも実現しやすいですし、ダクトレールを天井に直接埋め込んでしまうので、天井面がフラットでスッキリします。
ダクトレール工事をした場合の使用できる照明器具は?
まず、ダクトレールにはレール1本につきその商品の対応できる最大ワット数が決められており、一般的に600W・800W・1500Wと定められています。例えば最大800Wのダクトレールなら、1つ100Wの電球の照明が8つまで取付けることが出来ます。
また、ダクトレールには耐荷重も定められており、種類によりますが、5㎏・10㎏・20㎏などさまざまあります。しかし、耐荷重の範囲内であってもダクトレールの特質上、安全に使用するためには、重さを左右均等に配置することを心がけてください。
上記の、最大ワット数と耐荷重の2点を考慮さえすれば、あとは好きな照明器具を取り付けるだけです。ダクトレールに多く取り入れられている照明器具は、スポットライトやペンダントライトです。この2種類を同じレールに配置しても楽しいですね。自分好みのおしゃれな照明器具を選んで、家でカフェ気分を演出したり、スポットライトで壁面の絵画を照らしても良いでしょう。
ダクトレール工事をした場合のメリットとデメリット
ダクトレール工事をするに当たって失敗しないためにも、ダクトレールにした場合のメリットとデメリットを押さえておきましょう。
メリット
▼ダクトレールは1つでも取付ければ、家でカフェのようなおしゃれ空間を演出できる。
▼広い空間に有効的に使用できる。
▼スポットライトやペンダントライトを自由に付け替えが出来る。
▼個数を増やしたり減らしたり付替えが簡単で好きなように照明器具を配置出来る。
▼空間を楽しむ演出ができる。
▼レールに照明以外のものを取り付けられる。
ダクトレールは、カフェやアパレルショップ、美容院、ギャラリーなどの店舗に多く使われていて、照明器具の形や光の広がり方など自由にアレンジが楽しめます。
そんな雰囲気を自宅に取り入れられることがメリットと言えます。
デメリット
▼直付けと簡易取り付けダクトレールは、レールが見えるので場合によっては気になる。
▼埋め込み式工事の場合は費用がかかる。
▼耐荷重に注意が必要なことと、左右均等に取り付けるようにする。
メリットに比べてデメリットが少ないように思いますが、上記に挙げたように工事費用が場合によってはかかる事と、耐荷重やバランスなど取り扱いに注意をすることが大事です。
レールが見えてしまうのが気になる場合は、逆手にとってインテリアの一部として楽しんでしまうといいですね。
工事をしてダクトレールを楽しもう
せっかく工事をしてダクトレールを取り付けたのなら、思う存分活用しましょう。照明器具としても充分おしゃれを演出できるダクトレールですが、例えば造花や植物をレールに絡ませて垂らすだけでも、グリーンが映えて部屋が爽やかな空間になります。また、インテリア雑貨や季節毎のイベントにちなんだ飾りつけをしても楽しいですね。
最近では、ダクトレールに取付けるBluetoothスピーカーも話題を呼んでいます。天井からの音楽は音の響き方が違うので、それこそカフェのような雰囲気を味わえます。若い方にとても人気で、話題を呼んでいます。
ダクトレールは一度取り付けてしまえば、部屋の模様替えで全体のテイストを変えた場合でも、ペンダントやスポットライトの付け替えがラクなので便利です。
空間の演出に幅が広がるダクトレールを、ぜひ取り入れて楽しみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。ダクトレールを取入れる際にはまずレイアウトを考えてから、工事が必要なのか、または工事をしない簡易取り付けタイプで充分なのか、インテリアの完成図を描きながら検討してみて下さい。今までのインテリアに飽きてしまったり、ちょっと一工夫したい時には、ダクトレール1つで全く違った空間の演出が出来てしまいます。
ダクトレールは、機能的にもアレンジの自由度においても優秀なアイテムです。器具選びに幅が広がり、設置場所も自由が効きますので、おすすめなことが多くあります。照明器具の付け替えに悩んでいるのなら、ぜひ検討してみてください。