「壁がちょっと汚れてきたな」
「外壁の傷みが気になってきたな」
家を建ててから何年か経つと家の中も外もいろいろな部分に傷みや色あせなど気になる部分が出てきます。
新築から10年以上経過するとリフォームを考えないといけないところが出てくるかもしれません。
そこでおすすめしたいのがdiyでリフォームをしてみる、ということです。
全てをdiyでリフォームするのは難しいですが、やってみると意外に簡単にできるものもあるんです。
そこで今回はリフォームをdiyで出来る場所や自分で作業をすることのメリット・デメリットなどをまとめてみました。
業者にお願いする時の注意点なども御紹介します。
ぜひリフォームを検討する時の参考にしてみてください。
目次
リフォームをdiyで行うメリット・デメリット
diy好きな人にとっても、そうでない人にとってもおうちのリフォームを自分で行うことにはさまざまなメリットがあります。
しかしリフォームをdiyで行うことはもちろん良い事ばかりではありません。
「diyでリフォームをしたばっかりに失敗してしまった・・・」
ということにならないように、まずはリフォームをdiyで行うメリット・デメリットについてみていきましょう。
diyでリフォームするメリット① 費用が抑えられる
リフォーム業者にお願いをすると様々な経費が発生してくるので「思ったより高いな」ということになりがちです。
diyでリフォームをするメリットは何といっても費用が抑えられるところにあります。
その点、diyでのリフォームにかかるのは基本的には材料と工具の費用のみ。
人件費や出張費などの経費が掛かることなく、本当に必要な経費だけで済ませることが可能です。
低コストでリフォームが出来るので浮いた分のお金で他の部分を直すことも出来てしまいますね。
diyでリフォームするメリット② 自分好みに楽しみながら作れる
工作や手芸などのdiy作業が好きな人にとっては、家のリフォームも楽しんで行うことができるでしょう。
趣味と実益を兼ねてdiyを行えるので、休日の空いた時間を使ってじっくりとリフォームに取り組むことも出来ますね。
リフォーム業者にお願いすると高くなってしまうようなちょっとした細工や売り物では出せないような色合いなど、自分の好みに作れるのも楽しみの一つ。
世界にひとつだけのオリジナルの家具やおしゃれな壁のデザインなど凝ったものを自分の好きに作れるのもdiyならではですね。
diyでリフォームするデメリット① 仕上がりにムラがある
専門のリフォーム業者に依頼をすれば、プロが作業をしてくれるのでキレイな仕上がりになるのは当然のことです。
つまりdiyでリフォームする最大のデメリットは仕上がりの善し悪しが出てしまうということ。
自分で作業をするので上手にやったつもりでも塗料の塗りムラが出来てしまったり、壁紙がよれてしまうこともでてきます。
コツを掴めばある程度はキレイに仕上げることが出来るので、いきなり本番の作業を行わず少し練習してみると良いかもしれません。
diyでリフォームするデメリット② 二度手間の可能性も出てくる
自分ではきれいに仕上げたつもりでも、作業後に見てみたら大きな問題が発生してた、ということもあります。
「せっかく時間をかけてdiyでリフォームをしたのに、最終的に業者に依頼して作業をやり直してもらう事になった」というケースも実際にあるようです。
後から業者にお願いすることなると修復費用がかかってしまい余計な時間と費用が掛かってしまうことも考えられます。
diyで作業をしても問題がないのかどうか、じっくり考えてから取り掛かるようにしていきましょう。
リフォームをdiyで出来る場所・出来ない場所
「リフォームをdiyでやってみたい!」と思っても家中の全ての場所が出来るわけではありませんね。
自分で作業が出来る場所・出来ない場所はどうやって区別をしたらよいのでしょうか。
まずはリフォームをdiyで出来る場所・出来ない場所についてみていきましょう。
自分でdiyでリフォーム出来る場所は?
普段、住宅リフォームのお仕事をしているという方でしたら別ですが、一般的な方の話をするとリフォームをdiyで出来る場所にはどうしても制限が出てきます。
・色落ちした本棚や家具の塗り替え
・棚を取り付ける
・壁紙の張替え
・ドアノブや取っ手の交換
・手すりの取り付け
・照明器具の交換(電気工事が不要な物)
例えばこれらの作業は専門的な知識がなくても出来るものばかりです。
壁紙の張替えは難しいと思うかもしれませんが、使う材料次第でdiyでも十分キレイに仕上げることができてしまいます。
ホームセンターなどに売っている裏側にシールがついているタイプの壁紙を選ぶことで比較的簡単に作業が行えますよ。
電気工事が必要なリフォームはdiyではできない?
照明器具の交換はdiyで出来るとご紹介しましたが、あくまで電気工事が不要なもの話です。
引掛シーリング(あるいはローゼット)と呼ばれる照明専用のコンセントのような物を使っているシーリングライトの交換や電球の付け替え程度でしたら、自分で簡単に出来てしまいます。
しかし、埋め込み式のダウンライトや古いタイプのシーリングを使っている照明は交換の際に電気工事が必要となります。
照明器具の電気工事は電気工事士という資格を持っていないと行えません。
簡単に出来そう、と思っても照明器具のリフォームは注意が必要です。
天井の引掛シーリングやダクトレールといった照明器具を取り付ける配線器具が設置されていれば、対応している器具を購入して自分で設置して簡単に交換することができます。
自分で見ても良くわからない場合にはお近くの電気屋さんに相談してみるのもおすすめですよ。
水回りのリフォームもdiyではできない?
例えば水道の蛇口を交換したりシャワーヘッドを交換する程度のリフォームであればdiyで簡単に出来てしまいます。
しかし、システムキッチンの交換や洗面台の交換など大掛かりなリフォーム工事となるとdiyで行うことはとても難しいです。
特に新しく水道を追加したいなど配管からスタートしなければいけない工事は自分で行うことは出来ません。
万が一勝手に工事を行ったとして水道管が破裂したり水漏れを起こしてしまうと、自分の家だけの問題では済まなくなってしまいます。
水回りのリフォーム工事についても電気工事と同じ様に給水装置工事主任技術者などの専門の資格が必要な物があります。
まずは自分で行っても良い工事なのかどうか調べてからの方が良さそうですね。
アパートやマンションはリフォームを勝手に出来ない?
マンションは分譲の場合であれば室内のリフォームについては、管理規約に反していなければ所有者の判断で行うことができます。
しかし外壁や通路など他の住民と共用で使っているものも多いため、リフォーム工事をしたいと思っても自由に出来ない場合も出てきます。
アパートの場合は最近ではリフォームをしても良い物件もあるようですが、基本的には全て大家さんの持ち物になりますので勝手に判断してリフォーム工事を行ってはいけません。
まずは管理会社に確認して、許可を取ったうえでdiyでの作業を行いようにしましょう。
diyか?業者に頼むか?リフォームを行う前の注意点
実際にリフォームについての計画をたてる前にまずは「diyでリフォームが出来ないかな」と考えてみるのはおすすめです。
diyでリフォーム出来る場所・出来ない場所についてはご案内しましたが、作業を自分でやるかどうかの判断は慎重に行う必要があります。
「簡単にdiyで出来そうだけど自分には出来るのかな?」
「ネットで調べたらdiyでやった方が安そうだけど・・・」
ここでリフォームをdiyでやるか業者に頼むかの判断を迷った時にちょっと気にしてほしいポイントについてみていきましょう。
リフォームは値段だけで決めない
インターネットで調べると実際にdiyでリフォームを行った方の体験談や作業例をたくさん見ることが出来ますね。
また業者に依頼することを考えた場合にもインターネットで検索すればリフォーム業者はたくさん見つかります。
ここで注意してほしいのはどちらの場合でも「値段に騙されないこと」です。
リフォームは値段だけ決めてしまっては絶対にダメです。
例えば壁紙をdiyで張り替えるなら扱いやすさや耐久性をチェックしてから。
業者に頼む場合も1社だけで決めてしまわずに相見積もりをとって値段と作業内容を比較してから決めましょう。
diyは道具や材料を買いすぎると高くつく?
diyでリフォームを行う際には、材料費と工具などの費用がかかってきますね。
「足りないといけないからちょっと多めに・・・」と材料を買いすぎてしまっても無駄になってしまいます。
家にもとからいろいろな工具がある、という方は良いですが工具を買い揃えるところからスタートする人は要注意!
「せっかくだから良い工具を買って長く使おう」と思うことは決して悪い事ではありません。
しかし、あまりに高価な工具を買ってしまってはむしろ高くついてしまうことも出てきます。
買い出しをする時にはいろいろ買いすぎないように気をつけましょう。
間取りの変更をしたい時はリフォーム業者にお願いする
水回りや電気工事関係は自分では出来ないことがあるという事を前述でご紹介しました。
水回りや照明関係はdiyでリフォームできることもありますが、家の間取りの変更や構造部分に関わる工事は絶対にdiyでのリフォームはおすすめできません。
いくらdiyが得意であっても、壁を壊したり柱を動かしたりするような大規模なリフォーム工事は家そのものに不具合が出てくる危険があります。
特に柱や梁などの構造部分に関わるリフォーム工事は知識がない人が行ってしまうと家の強度や耐震性が弱くなることも出てきます。
きれいに出来たように見えてもdiyのリフォームを行ったことで家が壊れてしまった、なんてことにもなりかねません。
増改築や部屋の間取り変更などの工事はまずは家を建てたメーカーかリフォーム業者に相談をしてみましょう。
最後に リフォームはdiyと専門業者をうまく使い分けよう
いかかでしたか?
diyでリフォームを行うことはとても素敵な事ですし、お子さんと一緒に行えば家族の良い思い出にもなりますね。
「自分でリフォームしてみて良かった」という方もとてもたくさんいらっしゃいます。
それでも手間暇がかかることは否めません。
自分で出来ること・出来ないことをまずはしっかりと把握して、無理のない程度でdiyでのリフォームを行っていきましょう。