天井に付いている配線器具を「引っ掛けシーリング」や「ローゼット」と言います。その形はさまざまで丸いものや四角いものなどがあります。
ただ、いざ照明器具をつけようと思ったときに、形が違っているとまず取り付けられるのかどうか、また、どうやって照明器具を取りつければいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。ここでは取り付け方の方法を種類ごとにご紹介していきます。
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引っ掛けシーリングの取り付け方:種類は5つ
天井に付いている配線器具は1種類だけではありません。丸いものや四角いもの、さらによく見るとツバ付きのものなどがあり、種類が多いのが特徴です。
この微妙に「形が違う」のがやっかいなところではないでしょうか。
少しでも形が違っていると何となく付け方なども違っているような気がしてしまうものですが、実は多少の形の違いはあっても基本的には同じです。
引っ掛けシーリングは要するに天井に付いているコンセントですから、付いていれば照明器具を付けることができるということになります。
ところで、これらの配線器具には「シーリング」と「ローゼット」と呼ばれるものがあります。呼び方が違うということは、何かが違うということです。
では、この2つはどこがどう違うのでしょうか。
まず、どちらも照明器具をつけるのですから、天井に付いた配線器具には違いありません。
どこが違うかというと実はメーカーによっても多少の違いはありますが、付けることができる照明器具の重さによって呼び方が違うのです。
「シーリング」は5キロまでの照明器具がつけられ、「ローゼット」は10キロまでとなっています。ただし、これはあくまで目安です。
ですから、比較的重い照明を下げるなら「ローゼット」を、軽いものなら「シーリング」を使用するようにしましょう。
また、見た目にも違いがあります。
「ローゼット」には本体の両側にはツバやハンガーとも呼ばれる照明器具を固定するためのネジ止め具が付いていますが、「シーリング」にはこれがついていません。
ですから、突起物が付いていれば「ローゼット」、付いていないものは「シーリング」です。
よく使われている引っ掛けシーリングの種類は角型引っ掛けシーリング、丸型引っ掛けシーリング、丸型埋込引っ掛けシーリング、ツバ付き丸型引っ掛けシーリング、ツバ付き埋込引っ掛けローゼットの5つです。これから、それぞれの特徴をご紹介します。
配線器具の種類01:角型引っ掛けシーリング
その名の通り、長方形の形をした引っ掛けシーリングのことで、もっとも一般的なタイプのシーリングです。
「角型引っ掛けシーリング」は和室でよく見られますが、コンパクトで目立たないのが特徴です。木造の家によく使われているので、何となく見た覚えがある人も多いため、なじみのあるシーリングと言えます。
「角型引っ掛けシーリング」は小型の照明器具のペンダントライトやシーリングライトを付けるのに向いています。
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配線器具の種類02:丸型引っ掛けシーリング
「丸型引っ掛けシーリング」は「角型引っ掛けシーリング」の丸型バージョンです。「丸型露出引っ掛けシーリング」とも言われ、和室の天井でよく見られるものです。
ただし、丸くても四角くても使い方には差はありません。
板同士のスキ間が空いている和室の目透し天井に使われることの多いシーリングです。
名前通り丸型で厚みがあり、角型に比べて広い間隔で天井へのネジ止めができる、天井との設置面が広いので照明器具が取り付けやすく、しっかりと固定できるというメリットを持ちます。
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配線器具の種類03:丸型埋込引っ掛けシーリング
「引っ掛け埋め込みローゼット」とも呼ばれます。
名前通り、埋め込まれているため、天井からの露出部分が他のものと比べると半分程度しかなく、薄いのが特徴です。アウトレットボックスという電線類の分岐をする箱へ取り付けるために薄くなっているのです。
また、「引っ掛け埋め込みローゼット」と呼ばれることからもわかるように、見た目は薄っぺらですが、ある程度の荷重に耐えられるタイプのシーリングとなっています。
配線器具の種類04:ツバ付き丸型引っ掛けシーリング
名前の通り、ツバの付いた丸型の引っ掛けシーリングです。丸型引っ掛けシーリングと同様、和室や洋室でもよく使われています。
丸型引っ掛けシーリングとの違いは縁にツバが付いているところです。
ツバが付いていることでより重い照明器具を取り付けることができますし、軽いものならそのまま金具をはめ込むだけでかんたんに取り付けることができます。重くても軽くても使えるため、どちらでも使えるという手軽さから今ではこのシーリングが主流になっています。
配線器具の種類05:ツバ付き埋込引っ掛けローゼット
ツバ付きでしかもローゼットですから、引っかけシーリングの中でもいちばん重さに耐えられるものとなっています。ですから、重さのある照明器具を設置したいときにおすすめのシーリングです。
突き出たツバにネジ止めをして照明器具を固定していきます。
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引っ掛けシーリングの取り付け方:資格が必要
たとえば、引っ掛けシーリングが付いていないときや、見当たらない時はどうすればいいのでしょうか。
見かけは小さなものですし、何となく自分でかんたんに取り付けられそうですが、実はそうはいきません。
いくら小さくても電気と直結しているものですから、取り付ける時には「電気工事士の資格」(第二種電気工事士または第一種電気工事士)が必要となります。
「電気工事士法・電気工事施工規則の法律」という法律で定められているため、この資格を持っていない人は取り付けることができません。
かんたんに付けられそうだからと勝手に工事を行うと感電してしまう恐れもあるので、自己流では絶対に付けないよう注意しましょう。
資格がない場合は業者に依頼するようにして下さい。
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引っ掛けシーリングの取り付け方:費用はどのくらい?
引っ掛けシーリングの取り付け工事を専門業者に依頼する場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
もちろん、業者によっては料金設定が違ってきますし、さらに付けたい場所の配線の状況などによっても料金はずいぶんと変わってきます。
では、ずばり、引っ掛けシーリングの取り付け費用の相場はいくらぐらいなのでしょうか。
単に引っ掛けシーリングの取り付け工事といっても、たとえば、引っ掛けシーリングを交換したいのか、それとも新たに引っ掛けシーリングを取り付けるのかによっても変わってきます。
単に引っ掛けシーリングを交換するだけなら、相場は約8,000円~10,000円です。
また、配線や天井に何らかの異常や劣化等が見られて交換しなければいけない時は、追加として約7,000円~10,000円が必要となることもあります。
さらに今までなかったところに引っ掛けシーリングを取り付ける場合は、配線を分技して取り付けることになります。その場合は、約15,000円~20,000円程度を見ておきましょう。
その他に、引っ掛けシーリング本体代もかかります。それでもどのくらいなのかわからないという場合は見積もりを取るといいでしょう。
また、引っ掛けシーリングの取り付け工事を依頼できる業者は、ハウスメーカー、工務店、電気工事店などです。取り付けができる業者を見つけて見積もりを取るといいでしょう。
さらに数社から見積もりを取れば、少しでも安いところを探すことができるし、対応のいい業者も探すことができるので一石二鳥です。
まとめ
引っ掛けシーリングそのものを天井に取り付けるには、電気工事士の資格が必要となります。ですから、資格がない場合は業者に頼み、これもDIYと自分勝手に取り付けると感電する恐れもあるので注意が必要です。
形が丸くても四角くても何らかの配線器具が付いていれば、照明器具を付けることができます。
付け方は照明器具に付いているアダプタを取り付け位置に差し込み、軽くひねります。その後、照明器具本体を音がするまで差し入れるだけとかんたんです。
まずは天井をしっかりとチェックして、どんな状態なのかを見極めることが大切です。古くなると天井周りが歪んでいる場合もあるので、不安なら一度、業者に来てもらって見てもらうことをおすすめします。