小型のLEDシーリングライトは、サイズや形状が多彩で色々な用途に使えます。
広い部屋でも複数のLED小型シーリングライトを配置すれば、従来とは一味違った部屋のように演出することもできます。
この記事では、LED小型シーリングライトの特長や用途を紹介しますので、参考にしてください。
LED小型シーリングライトの特徴と性能
この記事で紹介するLED小型シーリングライトは、各メーカーのカタログなどを参考にした結果、円形の場合は直径400㎜未満、四角形の場合は2辺の長さ(縦横)の合計が600㎜未満のシーリングライトを対象にお話しします。
LED照明は小型化が容易に実現でき、しかも薄くできるため、設置場所の制約が少なく多目的に使えることが大きな特徴です。
LED小型シーリングライトのサイズや形状はメーカーによって違いがありますが、円形の場合は、小さなものは直径が150㎜以下、それに次ぐサイズが200㎜前後から300㎜、さらに300㎜以上から400㎜となっています。
使い勝手が良いサイズは150㎜以下、または200㎜前後のサイズになるでしょう。
大きさが300㎜を超えると、通常の部屋の天井照明、文字通りシーリングライトしてのシンプルな機能を発揮することになります。
LED小型シーリングライトの明るさ
LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準は、一般社団法人「日本照明工業会」によって定められています。
以下の表はそこからの抜粋です。
上表で表しているルーメンとは明るさを表す単位です。
実際のLED小型シーリングライトの明るさはどうなっているのでしょうか?
小型で薄いので色々な用途に使えると言いましたが、普通の部屋の照明として不自由なく使えるのでしょうか。
代表的なメーカーのLED小型シーリングライトの性能をまとめると、次のようになります。
先に結論から言うと、アイリスオーヤマ以外の製品は全て2,000ルーメン未満でした。
唯一値をクリアしているのは、アイリスオーヤマの製品のみです。
他のLED小型シーリングライトは、「日本照明工業会」の適用基準値に達していないので使えないかと言うとそうではありません。
4.5畳程度の部屋であれば、可能であれば2台設置したり、読書や文字を書いたりする際に、明るさを補うデスクライトなどがあれば、多少暗く感じるかもしれませんが、それ以外のことで不自由はないでしょう。
ただし、高齢者が生活する部屋は十分な明るさが必要なので、標準的なサイズのシーリングライトにしてください。
小さなサイズと明るさ
LED小型シーリングライトのより小さなタイプは、どれくらいのサイズで明るさはどの様になっているのでしょうか。
主要メーカーの性能を見てみましょう。
一般電球50Wに相当する明るさが640ルーメン、40Wが485ルーメンになります。
殆どの製品が、トイレや狭い場所では十分な明るさが得られる性能があります。
シーリングライト自体の高さ(薄さ)に関してはかなりバラツキがあります。
薄さで選ぶなら東芝ライテック、コイズミの2社の製品が30㎜と本当に薄いので、何処に付けてもじゃまにならないサイズです。
デザインだけでなく、ある程度の範囲をしっかり照らせるか、調光ができるか、センサーが付いているかなど、使い勝手がよいかどうかもポイントになります。
LED小型 シーリングライトの用途
LED小型シーリングライトは色々な場所に使えて便利な照明です。
具体的な用途を見て行きましょう。
➀通常のシーリングライトとして部屋の照明に使う。
4.5畳程度と、部屋の大きさに依存しますが、普通の照明として使用できます。
大きさは300㎜以上のサイズで、一番明るいものを選びましょう。
調光ができるタイプが便利です。
②広い部屋では複数個を組合わせて、シーリングライトとして使う。
広い部屋では、2~3個のシーリングライトを組合わせて使えば、問題ありません。
300㎜以上のタイプを、部屋の中央を挟んで対称に配置して使うことで、十分な明るさを 確保できます。
リビングダイニングに使う場合には、ダイニングに300㎜以上のタイプを設置し、リビン
グには200㎜前後のタイプを2~3個、ダウンライト的な使い方で配置します。
または、リビングには300㎜以上のタイプを設置し、ダイニングはペンダントライトを使 うこともおすすめです。
③ウォークインクローゼットや納戸に使う。
ウォークインクローゼットは明るさが重要なので、広さにもよりますが最低でも200㎜前
後のタイプを設置しましょう。
センサー付きなら中に入ると自動的に点灯して、しかもLEDの特性である、直ぐに100% の明るさになるのでとても便利です。
納戸も同様の機能があるとよいでしょう。
ただ、それほど明るさを必要としないので、サイズは小さくても構いません。
センサー付きが、消し忘れも防げるのでおすすめです。
④廊下や階段、トイレで使う
狭い場所を照らすので、150㎜以下のタイプで十分ですが、センサー付きが便利です。
但し、トイレに設置する場合は少し注意が必要です。
センサー付きは、人を検知して自動的にON/OFFしますが、設置場所によっては、用を足
している最中に消灯してしまう可能性があります。
選ぶ際に、センサーのことを良く聞いておきましょう。
また、人によっては明るすぎると嫌がる場合があるので、調光ができるとよいですね。
⑤玄関や洗面所・脱衣所で使う
スイッチONで直ぐに100%の明るさになるので、玄関や洗面所・脱衣所への設置にも適 しています。
200㎜前後のタイプでセンサー付きが最適です。
玄関はお客様をお迎えする場所でもあるので、デザイン性も大切です。
すっきりしたデザインの薄型タイプが良いでしょう。
また、洗面所・脱衣所には防水タイプであれば安心です。
LED小型シーリングライトの注意点
LED小型シーリングライトを選ぶ場合の注意点は、十分な光量が得られるか、必要な範囲を照らすことができるかと言う点が一番重要です。
サイズにこだわりすぎると、十分な明るさが得られないことがあります。
またLEDは光の指向性があるので、目的部位をまんべんなく照らせるかどうかチェックしておきましょう。
今までの照明器具をLED小型シーリングライトに交換するときに、サイズをこれまでよりも小さいものにする場合、これまで隠れていた天井の汚れや変色部位を隠すことができません。
せっかく新しい照明器具にかえたのに、かえって汚れが見えてしまうことがありますので注意しましょう。
また、これまでの照明器具に比べて重量が増える場合があります。
設置場所に十分な強度が無いと安全に設置することができないので、事前に確認するようにしてください。
まとめ
LED小型シーリングライトは、使用場所の制約が殆どなく、色々な場所で効果的な照明として使えます。
既存の照明器具を交換すれば、どんどん省エネが実現できます。
殆どの場合、工事が不要なので自分で交換ができます。
コンパクトで薄いLED小型シーリングライトに交換すると、部屋の印象もすっきりして変わります。
是非、LED照明への交換を進めてください。