みなさんは日常生活の中で金色や金色メッキと聞くと何を思い浮かべますか?
身の回りを探してみて見つかるのは、ネックレスやブローチなどのアクセサリーを除くと、万年筆のペン先かDVDくらいでしょうか。
後は、仏壇とクリスマスツリーのデコレーションがありますね。
照明器具で金色というと、電球の輝きが一番連想されるかもしれません。
それ以外には、あまりピンときませんよね。
この記事では、照明器具と金色や金色メッキについて紹介していきます。
少しでも参考になれば幸いです。
金色メッキとは
皆さんは「金色」と言うとどんなイメージを思い浮かべますか?
「華やか」「贅沢」「綺麗」「成功」「豊かさ」などでしょうか。
メーカーはそういったイメージがある商品を、金色にして市場投入しています。
金色にするには、金そのもので製品を作るか、製品に金色メッキを施すか、いずれかになります。
もしもクリスマスツリーのデコレーションを純金で作ったとしたら、とても高価になってしまいます。
そんな時に金色メッキを使えば、金色のクリスマスデコレーションを手頃な価格で提供できるようになります。
金という金属
金という金属は、黄金色に輝く、美しく審美性が高い金属です。
貴金属の代表であり、とても高価な金属で資産としての価値があります。
性質としては、重い、柔らかい、展延性や導電性、耐食性に優れるなどが挙げられます。
とりわけ展延性に関しては金属中で一番とされ、1gの金は、平面状には数平方メートル、糸状には数千メートルにも延ばすことが可能です。
また、金は耐食性に優れているという特長が際立っています。
空気や湿気はもちろん、酸やアルカリといったほとんどの化学的腐食に対しても優れた耐性を示します。
この様な性質から、金は古来から特別な金属として扱われてきました。
その結果、金は富の象徴とされたり、資産としての価値が高いとされてきました。
それは、現在でも変わりません。
金色メッキについて
金色メッキとは、金属などの素材表面に金を付着させたものです。
装飾用の金色メッキは、膜厚約0.1µmと非常に薄く、極少量の金しか使わないため、価格が抑えられています。
金色メッキは、古来から装飾品や仏具などの表面に用いられてきました。
加えて近年では、金の優れた性質から電子部品などの用途に用いられています。
金色メッキの用途を整理すると、主に装飾メッキと機能メッキの2種類になります。
装飾メッキとは、外観を美しくするためのメッキ加工で、機能メッキとは金の特性を他の素材に付与する工業用のメッキ加工になります。
装飾メッキとしての用途は、寺院などの金色の装飾や、ネックレスなどのアクセサリーが、見た目の綺麗さ・高級さを向上する役割を果たしています。
機能メッキとしての用途は、デジタル機器の電子部品・半導体・自動車の電子部品や電気回路など、日常的に欠かすことのできない製品に多く用いられています。
金色メッキの電気伝導性の高さ、耐食性の高さ、はんだ付け性の良さなどが利点となっています。
従来からある金色メッキの照明
昔からある金色メッキの照明器具は、仏壇の照明に使われている吊り灯篭です。
仏壇の左右に配置され、華やかというよりも暖かい明りを演出します。
形は円筒や四角や六角形などで、装飾が施されています。
従来は小型の電球が使われていましたが、現在はLEDに替わっています。
明るさをあえて抑えて、仏壇全体を柔らかい光で包みます。
吊り灯篭は、仏壇の需要がある限り、生産は続きます。
それ以外では、ホテルの客室などによく置いてある金色のデスクライト(スタンド)です。
ホテルでは随所に金色を使っていますので、その他の照明でも金色の物がよくあります。
最新の金色メッキの照明器具
現在の照明器具の多くはLED照明です。
LED照明は小型化、薄型化などデザイン性に優れており、色々な製品が販売されています。
その中で金色の照明器具は、どことなくアンティーク調の物が多いようです。
MotoMの商品で紹介します。
●MotoM LEDアクリルカバー付円筒ペンダント MPN06-GO ゴールド
金色メッキではありませんが、直径5.5cm・高さ22.8cmの細身の円筒形の金色のセードを用いた、ペンダントライトです。
どのような部屋にもあわせやすい、シンプルでコンパクトなデザインが魅力です。
https://item.rakuten.co.jp/motom/10000578/
金色にライトアップ
金色メッキとは違いますが、金色にライトアップしたり、より金色を際立たせたりする照明について紹介しましょう。
2018年にパリのエッフェル塔を、日本のスタンレー社が世界初の金色LEDでライトアップしました。
これは日仏交流160年を記念して、パリを中心にフランスで開催された「ジャポニスム2018」のハイライト公式企画として、2018年9月13日、14日の2日間行われました。
スタンレー社は、白色LEDの技術を応用して世界初の金色LED投光器を開発しました。
この投光器は、寺院や仏像などの 金色の被照射物において、白色の投光器で照射することに比べ圧倒的に金色を引き立たせることができます。
また、金色でない白色などの被照射物を金色に染め上げることができます。
エッフェル塔ライトアップの5年前の2013年、東芝が京都市南区の真言宗総本山東寺(教王護国寺)の、五重塔を金色にライトアップしました。
これは五重塔ライトアップ更新工事として納入されたもので、従来のライトアップイメージであった「金色に輝く五重塔」を継承し、同時に照明の消費電力の削減を実現しました。
金色にするため試行錯誤を重ねた結果、電球色(3000K)のLED投光器と、濃オレンジ色(2000K)のLED投光器を1:2の割合でブレンドする手法によって、”金色に輝く五重塔”のイメージを表現しています。
京都駅から見えるランドマークとして、東寺五重塔はこれからも金色に輝き続けることでしょう。
東芝は、2012年に岩手県平泉にある中尊寺金色堂や仏像などを、LED照明によるライトアップもおこなっています。
まとめ
金色はとても魅力がありますが、日常生活でよく使う物としてはあまり目にしません。
積極的に取り入れようとしても、そんなに商品があるわけでは無いので難しいかもしれません。
しかし、金色メッキが使われた照明器具はたくさんあります。
金色の照明器具はデザインによってアンティークだったり、モダンだったりさまざまですが、お部屋のアクセントになること間違いなしです。
照明器具の購入を検討されている方は、一度金色の照明器具も候補に入れてみてはいかがでしょうか。