おしゃれなカフェや、クールなダイニングバーなど、スタイリッシュお店の照明は、ライティングレールが使われています。
自分の部屋でもライティングレールを使った照明にしたいけれど、簡単に導入できるのか、メリットデメリットはどうかなど、知っておくと安心ですよね。
この記事では、レールを使った照明器具について紹介します。
検討の際に参考にしてください。
レール式照明とは?
商業施設や人気のお店で見かけるレール式の照明は、「ダクトレール」と呼ばれる天井に照明を設置するためのバー状の器具と、ペンダントライトやスポットライトなどを組合せたものです。
ダクトレールは、「ライティングレール」「ライティングダクト」などと呼ばれることもあります。
ダクトレールの内部には電気が流れているので、レールのどの位置にでも照明器具を取り付けて使用できます。
ダクトレールには、耐荷重や電気容量の許容範囲内であれば、いくつでも照明を取り付けることができます。
また、照明器具以外のもの、例えばスピーカーなども、重さが許容範囲内ならば吊るして使えます。
ダクトレールは、もともと照明の空間的な自由度が求められる、舞台照明用に使われていたものです。
その設備が商業施設やオフィスなどの照明にも使われるようになった後、使い勝手やサイズが改良されて、一般家庭の照明にもダクトレールが取り入れられるようになってきました。
また、ダクトレールと組合せて使う照明も増えてきています。
レール式照明のメリット・デメリット
ここで、レール式照明のメリット・デメリットをまとめておきましょう。
レール式照明のメリットは以下の通りです。
➀おしゃれで個性的な部屋を演出できる
レール式照明はお店などではよく見かけても、一般家庭で照明として使っているケースはそんなに多くありません。
部屋にレール式照明を採り入れるだけで、おしゃれで個性的な雰囲気の部屋になります。
②照明の設置場所が自由になる
レール式照明は、ダクトレールを設置できる場所なら、自由に照明を取り付けることができます。
部屋の模様替えをしたり、新たな家具や家電などを部屋の入れた場合には、それに合わせて照明を自由に移動できます。
レールにはさまざまな長さのものがあり、L字型やコの字型などにレールを配置して照明を設置することも可能です。
③照明器具の取り替えが容易・照度を選択できる
照明を新たに設置したり取り換える場合には、案外手間がかかることがあります。
レール式照明なら、照明を新たに取り付けたり、別の照明に取り替えたりすることが簡単にできます。
ダクトレールには、耐荷重や電源容量の許容範囲内なら、複数の照明を取り付けることができます。
許容範囲内で照明の数や組合せが自由に行えるため、部屋の雰囲気や明るさの調節が簡単です。
④照明以外の使い道がある
ダクトレールに取り付けるフックを利用して、照明以外にも植物や雑貨、アクセサリーなどを吊り下げてハンギングインテリアを演出できます。
スピーカーを吊るせば、一味違った音源として音楽などを楽しめます。
アイデア次第でインテリア演出にいろいろ活用できるのも、レール式照明の魅力です。
一方、レール式照明にはデメリットもあります。
➀レールの選択肢が少ない
ダクトレール自体の色は、基本的に白、黒、シルバーの3色しかありません。
カラーコーディネートを大事にする人には、レールの選択肢が少なくて物足りなく感じるかもしれないですね。
②配線が目立つ
配線が外から丸見えになってしまうので、見映えが気になることがあります。
埋め込み式にすれば解決しますが、完全に天井に埋め込むには費用と手間がかかります。
レール式照明に使える照明器具
レール式照明に使える照明器具は基本的に2種類で、ペンダントライトとスポットライトです。
ペンダントライトは、きわめて豊富なデザインがあり、おしゃれな照明の代表です。
コードやチェーンで吊り下げる照明で、シャンデリアのように豪華な照明から、裸電球に近いシンプルなデザインの物まであります。
ライトシェードの素材も多様で、金属やセラミック、ガラス、プラスチック、木や紙まであります。
このようにデザインが豊富なペンダントライトは、本当に選ぶ楽しみがあります。
ペンダントライトは吊るして使うため、部屋全体を照らす一般的なシーリングライトなどよりも、光が届く範囲が狭くなります。
照明と直下にあるものとの距離が近く、光が当たっている所とそうでない場所との明暗、コントラストが付き、部屋の演出効果があります。
スポットライトは、基本的には「スポット=点」を照らす、つまり限定的な範囲のみをしっかり照らす照明です。
しかし、最近では「間接照明」としてのスポットライトの活用が注目されています。
これは、スポットライトで部屋を直接照らして明るくするのではなく、壁や天井などに光を当てることで、部屋を間接的に明るくするものです。
また間接照明は、スポットライト本来の用途としての、部分的に部屋の明るさを調節する機能でもあります。
レール式照明は、以上の2種類の照明器具を組合せて、部屋の照明として、インテリアとして活用されています。
何と言っても、ペンダントライトがデザインの宝庫なので、何と何を何個組合わせるか、無限の可能性があります。
レール式照明なら、本当に照明選びの楽しみが拡がります。
レール式照明に使えるおすすめの照明器具
ここではレール式照明に使える、おすすめのおしゃれな照明器具を2点紹介しましょう。
・磁器ペンダントライト MPN12D
ダイニング等お部屋のワンポイントにぴったり、清潔感あふれる純白の磁器ペンダントライトです。職人がひとつひとつ釜でていねいに焼きあげた磁器をシェードに使っています。
昼間は磁器の白さがお部屋に清潔感をあたえ、夜は磁器からもれるろうそくの炎にちかい灯りがお部屋をほっとあたたかくともします。
・LED円筒ペンダントライト MPN05
直径5.5cm・長さ18cmの細身の円筒形のシェードを用いた、どのような部屋にもあわせやすいスタイリッシュなペンダントライト です。
シェードの色はどんな部屋にも合わせやすい、ゴールド・シルバー・白・黒の4色です。また630gと軽量のため、天井にダクトレールが設置されていれば、電気工事業社に依頼しないで簡単に設置できます。
レール式照明のレイアウト・応用機能
レール式照明のレイアウトを左右するのは、ダクトレールをどの様に設置できるかにかかっています。
それには、天井に制約があるか無いか、電気工事をするか、既存のコンセントを使うかなど、検討する必要があります。
天井に制約が無く電気工事もするのなら、費用はかかりますが専門業者に頼めば、思い通りのレイアウトが可能です。
L字型やコの字型、天井埋め込みなど、レイアウトに制約が無いと自由に設置できます。
一方、梁やダクトなどの関係で妥協しなくてはならない場合、電気工事をしたくない場合などは、直線1本のレイアウトや、位置をずらすレイアウトになります。
位置関係はそれでも良いのか、希望の位置に設置すると配線の露出が長くなるが、どうするのかなど、ある程度妥協が必要になります。
レール式照明は、レールがあれば自由に位置が変えられるので、案外妥協しても良いかもしれませんが、しっかり検討してから天井工事を行いましょう。
応用編として、工事不要の「簡易ダクトレール」を利用するケースを紹介します。
簡易ダクトレールは、現在の照明器具を取付けている「引掛シーリング」または「ローゼット」に直接固定するだけで、レール式照明が実現できます。
引掛シーリングやローゼットが、簡易ダクトレールの取付金具を固定できるハンガー付きのタイプであれば、天井に傷をつけることなく10分もあれば取り付けることができます。
この様に簡単にレール式照明が実現できる「簡易ダクトレール」ですが、レールの長さは1m、長くても1.5mと短いので、自由度はそれほど高くありません。
また、引掛シーリングに取り付けられる重量は5㎏まで、ローゼットは10㎏と耐荷重が決まっていますので、組合わせできるペンダントライトの重さに制限があります。
それでも、簡単にしかも安価にレール式照明が実現できる「簡易ダクトレール」は、試してみる価値が十分あります。
実物を見た上で、検討してください。
まとめ
自宅のリビングやダイニングを、おしゃれな空間に変える照明器具がレール式照明です。
本格的なタイプから、簡易的な物まで選択肢があります。
自由度が高く、頻繁にアレンジを変えることも問題無くできます。
部屋の模様替え、家具の移動などに合わせて、最適な照明環境が得られます。
このように魅力たっぷりのレール式照明を、ぜひご検討ください。