お部屋照明の種類について

お部屋の照明は安全性や安らぎや健康維持する為に必要なものです。
心地よい暮らしをするために照明の光でストレスを感じない工夫をしてみませんか？
備え付けの照明があるから気にしないという固定観念から少し離れてみませんか？
照明の種類や特徴を知れば自分の部屋に合った照明を選ぶときの参考になるはずです。ぜひ照明で心地よい暮らしを手に入れましょう。

お部屋照明の種類！光源について

光を発生するものを総称して光源と言います。
照明用光源の種類は、白熱電球、ハロゲン電球、蛍光ランプ、水銀ランプ、蛍光水銀ランプ、安定器内蔵型水銀ランプ、メタルハライドランプ、 高圧ナトリウムランプ、LEDなどがあります。
LEDは長時間使用できます。

白熱電球は切れた時が寿命で、蛍光灯はチカチカし始めたら寿命と眼で見て判断できますが
LEDは寿命がありません。LEDは電球が切れたりチカチカしたりすることがなく、経年劣化によって徐々に明るさが落ちていきます。
そのためLEDは初期の光束（明るさ）の70％に低下するまでの時間と日本照明工業会で定義されました。その70％になるのが40000時間とされていて、白熱電球や蛍光灯に比べて遥かに長寿命な電球です。ちょっと暗くなったかなと感じたら、買い替えの時期です。
そのほかにLEDには紫外線が含まれないため虫が寄ってきません。さらにLEDは安定した明るさで低温でも発光効率が変わらず、室温・気温に左右されずに安定して明るさが保たれます。

LED照明と健康の関係

発光ダイオード＝LED（light emitting diode）は、赤色、緑色、青色の3種類の半導体であり、LEDが発する光には、波長が短いほど青や紫色に見え、逆に長ければ赤色に見えるという特性があります。波長の短い光は散乱性が強いといわれていて、長時間浴び続けると、目の疲れ等を引き起こす可能性がある事が分かっています。蛍光灯と比べて青色波長の成分が多く含まれていて、これが今話題になっているブルーライトです。
LED照明器具は近くであかりを直視していないため健康被害の原因にはならないでしょう。

またLED照明は紫外線を出さないので健康被害の心配はいりません。
殺菌灯など特殊なLEDは紫外線を含みますので注意が必要です。

お部屋照明の種類！照度について

照度とは「光に照らされた面の明るさ」を表す単位です。単位はルクス（lx）。
照度基準が、JIS　Z　9110：2010で定められています。基準があると安心しますね。
JIS規格で定められている住宅の各部位の「推奨照度」をご紹介します。
廊下　75－150ルクス
吹き抜け空間　200－300ルクス
リビング　150－300　ルクス
キッチン　200－500　ルクス
書斎、学習部屋　500－1000　ルクス
照度が低い場合は、文字が見えにくく眼に負担がかかり、視力に影響してしまいます。

キッチンで作業する場合も同じで魚の骨をとる時など細かい作業の時はルクスを上げた方が、作業効率は良くなります。補助ライトは必要ですね。
リビングでは、落ち着いた空間を演出する為、直接照明を少し暗めにして、間接照明で明るさをプラスしたり工夫してみてはいかがでしょうか。
間接照明にはスポットライト、デスクライト、フロアスタンドライトなど沢山の種類のライトがあります。
気持ちよく過ごせるようにお部屋にライトを付け加えてみてはいかがでしょうか。
またLED電球を購入すると、ルクスではなくルーメン表示されています。
ルーメンとはLED照明の明るさの単位です。厳密には、光源がすべての方向に放射する光の量を示しています。
ルーメンとルクスの計算方法があります。
1ルクス＝1ルーメン/面積（平方メートル）になります。

お部屋照明の種類！色温度について

色温度とは、光源の温度ではありません。
太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を表すための尺度のことです。単位は(K)ケルビンです。
屋内照明として広く利用されているLEDは主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」に分類されており、順に約3000 、3500 、4200 、5000 、6500(K)ケルビン です。

朝日や夕日の色温度はおおむね 2000(K)ケルビンで、普通の太陽光線は 5000 – 6000(K)ケルビンです。
光色と温かい－涼しいといった感覚の関係については、個人差がありますので、JIS（日本工業規格）の説明をご紹介します。
JIS（日本工業規格）では相関色温度と温涼感について次のように整理しています。
相関色温度が5,300(K)ケルビン以上の光源のもとでは涼しい感じが得られ、逆に3,300(K)ケルビン以下の光源のもとでは暖かい感じが得られ、5,300～3,300K(K)ケルビンの範囲の光源のもとではそれらの中間の感じが得られるとしています。

人によって明るさの感じ方が違います。家族内であっても意見が分かれてしまう場合もありますので調色機能がある照明器具を取り入れたり、間接照明で調節できるように工夫をしてみてはいかがでしょう。

真っ暗な部屋では、色鉛筆の色が見えなくなり、すべて黒に見えてしまいますが、
太陽の光で見るとはっきり色の区別が出来ます。
太陽の下で見る基準を100としてそれに値が近いほど「演色性が高い」と表現されます。
単位はRa（アール　エー）といいます。

お部屋照明の器具の種類

お部屋に使う照明器具の種類は多く分けて7種類あります。
どのお部屋にも合わせる事ができるように方向性のないデザインが多いですので
用途にあわせお好きな照明器具をお選び頂けます。

1.LEDシーリングライト
天井に設置されている引掛けシーリングに接続し通電する構造となっていて、
天井に張り付いたようなデザインで圧迫感を軽減しているのが特徴です。方向性のない丸い形状のものが多く販売されています。
和室、リビング、ダイニング、子供部屋、寝室などに適しています。
リモコンやスマートフォンからの操作ができるシーリングライトが主流になってきています。

2.LEDシャンデリア
LEDシャンデリアとは2灯用以上の灯数で天井から吊るされている華やかな装飾が付いた照明器具の事です。
最近では重さが軽い取付簡単な引掛けシーリングタイプが人気です。
各お部屋に取付けできます。

3.LEDダウンライト
ダウンライトは天井に埋め込んで使用する照明器具です。
ダウンライトの良さは天井とフラットなので空間がすっきり見えることです。
光を見てしまうと眩しく感じますが普段の生活では気になりません。
ダウンライトの大きさは１５０ミリ・１２５ミリ・１００ミリ・７５ミリやもっと小さいサイズもあります。125ミリか100ミリが一般的でおすすめです。
リビング、玄関におすすめします。

4.LEDペンダントライト
コード、チェーン、ワイヤーなどで天井から照明器具全体もしくは光源部のみを吊り下げて使用する照明器具です。
LEDシーリングライトより低い位置から照らしますので、照らす範囲がLEDシーリングライトより狭くなります。
ソファーやテーブルなど他の家具の位置を考えて取り付けましょう。
同じペンダントライトを数台つけてもおしゃれなお部屋になります。
間接照明のLEDフロアスタンドやLEDスポットライトなどその他の照明器具と合わせて使うことをおすすめします。
ダクトレールを設置しますと、簡単に複数台のペンダントライトを取り付けることができ、おしゃれなカフェのような空間を味わえます。

5.LEDブラケットライト
ブラケットライトとは、壁面に取り付ける照明器具の事です。
狭い空間に取付が出来ますので、階段、廊下、キッチン、洗面所、玄関、寝室どんな場所でも取り付ける事が出来る照明器具です。
階段は登るとき降りる時で人の立つ高さが変わるので、どの段に立っていても邪魔にならない位置に付けるようにしましょう。

6.LEDスタンドライト
床やテーブルなどに直接置いて使う照明器具です。コンセントに差し込むだけで灯りがつきます。
背の低いものから背の高いものまで種類は豊富にあります。
LEDスポットライト型や煌（きら）びやかなガラスタイプや布セードタイプなど灯具の形も豊富にあります。
下に照らすLEDフロアスタンドは、直接照明の補助としてご使用いただけます。
移動が簡単にできますので、暗い所を明るく照らすことができます。
読書をしたり料理の時など便利に使えます。
狭いテーブルでテーブルスタンドが置けないときの作業にとても便利です。
上に照らすLEDフロアスタンドはお部屋を広く見せてくれ、リラックス出来る空間を作ります。

机の上に置くタイプのLEDスタンドライトは卓上スタンドやデスクスタンドと呼ばれています。

7.LED浴室灯
浴室はシャワーの水がかかったり湿気がこもったりする場所です。
浴室対応の密閉型などの照明器具を選びましょう。
電気に水や湿気がかかると怪我や発火の恐れがありますので注意が必要です。

まとめ

心地よい暮らしをするために照明の光でストレスを感じない工夫ができます。
お洒落な照明器具でお部屋を素敵な空間にして見ましょう。
明るさを選んで帰りたい家になると良いですね。