今や主流となってきたLED電球。
LED対応のペンダントライト(吊り下げ照明)も増え、ますます電球選びが楽しくなることでしょう。
しかし、LED電球のペンダントライトにもメリット・デメリットがあるので、選ぶ時はそのことを頭に入れておくことも大切です。
そこで今回は、LED電球のペンダントライト(吊り下げ照明)について解説します。
メリット・デメリット、選び方も併せて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
今主流のLED電球は明るすぎて合いにくい?
お家に限らず、店舗やオフィスのほとんどが取り入れているLED電球。
ピカピカしていて、なんだか明るすぎるイメージがありますが、どうなのでしょうか。
LED電球も、白熱電球と同じように電球の種類があります。
メーカーによっては4種類あるところもありますが、基本的には3種類です。
「電球色」「昼白色」「昼光色」になります。
電球色は、暖かみのある落ち着いた雰囲気を演出するオレンジ色の光を放ち、「昼白色」は太陽に似た自然な光を放ち、「昼光色」はパリッとした白色の光を放ちます。
LED電球=明るすぎるではないです。
使う電球の種類によって、明るさが異なります。
店舗やオフィスでのLED電球は、明るいものを使用しています。
それは仕事場であったり、たくさんの人を迎え入れるため、ある程度の明かりが必要です。
しかし、お家の場合はそれほど明るさはいりません。
なぜなら、お家はリラックスする場所であるから。
そのよう場所に、店舗やオフィスと同じような電球を持ってくると、明るすぎる原因です。
LED電球は今や必要な電球です。
どんな電球にするかを気を付ければ、まったく問題ありませんよ。
LED電球のペンダントライト(吊り下げ照明)のメリット・デメリットを知ろう
LED電球を取り入れる人も増えている中、どんなメリットがあるか知っていますか。
反対に、デメリットはどんなことがあるのでしょうか。
ものには必ずメリット・デメリットがあります。
LED電球も同じです。
ここでは、LED電球のメリット・デメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
寿命が長い
LED電球の最大の魅力は、なんといっても寿命が長いこと!
これは、結構有名な話ではありますが、一体どのくらい寿命が長いのでしょうか。
白熱電球、蛍光灯と比べたのが、以下の表になります。
白熱電球 | 1000~2000時間 |
蛍光灯 | 6000~12000時間 |
LED電球 | 40000~50000時間 |
使う時間や使う場所によっては、寿命の長さは異なってきますが、1日10時間使ってもLED電球であれば、10年は持つ計算です。
10年も持つということは、その分、頻繁に電球交換がいらないということになります。
電球交換は地味に大変です。
切れた電球を脚立に乗り取り、型番を調べ電球を買いに行き、また脚立に乗って新しい電球に取り替える…これだけで重労働に。
中には、電球を買いに行ったのに、同じものがない…と絶望感を味わう時もあるでしょう。
単純な作業ではありますが、面倒なことも多いのが事実。
寿命が長いLED電球だと、たとえ切れたとしても約10年先。
それまで面倒な電球交換がないため、ストックを一緒に用意しておけば、簡単にいえば20年先まで安心ということです。
しかし、すぐ切れてしまうもの中にはあります…。
そのため、保証があるものを購入すると、万が一切れてしまっても安心です。
また、省エネでもあります。
その消費電力は白熱電球の1/5~1/7なんです。
白熱電球が72Wなら、LED電球は10.2Wという、低消費電力ということになります。
これほど消費電力が違えば、金額も当然差が。
白熱電球の年間電気代が約5,600円なら、LED電球の年間電気代は破格の約830円!
4,000円以上の差は大きいです。
寿命が長く、省エネ、これだけのメリットがあれば、デメリットなんて気になりません。
購入する以外ないと思いますが、どんなデメリットがあるのも知る必要があります。
初期費用が莫大
LED電球は高いです。
白熱電球が150~200円するなら、LED電球はその10倍にあたる1,500~2,000円以上と、高額になります。
個数がまとまると、かなり高額になり、その上、取り付ける際の工事が発生することも。
しかし、ここは一度長い目で見てみましょう。
初期費用が高くても、寿命が長い、省エネ、コスパがいいと考えると、初期費用が少々高くても納得いくはずです。
しかも、LED電球の価格も下がってきています。
良いものは最初は高いもの。
安いものは途中でかなりの費用がかかるため、結果的に同じだったり、反対に高くなったりすることもあります。
目先のことだけを考えるのではなく、先のことも考えれば少しはデメリットと捉えなくなるかもしれません。
場合によっては暗くなることも…
LED電球に変えた途端、暗いなと感じることもあるでしょう。
それは光の広がり方が、LED電球と白熱電球・蛍光灯とは異なります。
白熱電球や蛍光灯は全方向に対し、LED電球は光の広がり方が特定されているからです。
これは構造上の問題なため仕方ありません。
このほかに、紫外線フリーなことも影響しています。
紫外線フリーだと、虫や展示物などの色褪せ・劣化に対しては嬉しい面もありますが、演色性を下げてしまう困った面もあるのです。
しかし、LED電球の技術は進歩しています。
今では高演色性のLED電球もあるため、暗いと感じることも少なくなっているようです。
【注意!】ワット数=明るさではない
LED電球にもワット数は記載されています。
しかし、このワット数ですが、ちょっと落とし穴があるのです…。
白熱電球や蛍光灯に記載されているワット数は、消費電力を示し、明るさを示しているわけではありません。
消費電力が高くなれば必然的に明るい光を照らすことに繋がるので、ワット数で明るさを決める基準になっているだけです。
一方、LED電球のワット数は「相当」という文字がついています。
これは、“◯Wの消費電力を使うことなく◯Wと同じ明るさになりますよ”という意味です。
そのため、白熱電球等の感覚でLED電球も選んでしまうと、暗く感じる原因に。
それを解消するため、LED電球では明るさはルーメン(lm)で表されています。
LED電球を購入する際は、ワット数ではなく、ルーメンの欄を確認しましょう。
LED電球のペンダントライトの選び方
ここからは、LED電球のペンダントライトの選び方を見ていきましょう。
単純な理由だけでペンダントライトを選んでしまうと、失敗する可能性が高くなってしまうので、ポイントを押さえておくといいですよ。
シェードの素材との相性
どの電球にも言えますが、シェードの素材も選ぶ時の決め手に。
ガラス製は、光が反射することでキラキラ感が出たり、布製は、布から漏れた柔らかな光がお部屋全体を包み込むような感じになります。
シェードで、ずいぶん雰囲気は変わるので、見た目もですが、どういう演出がなされるのかもポイントです。
そのため、目的別に選ぶことも視野に入れる必要があります。
周りの環境との相性
ペンダントライトは確かにおしゃれではありますが、取り付けるお部屋を含め、周りとの相性が合うことも大切です。
家具などのインテリア、洋風・和風、自然の光の有無など、これらすべての問題を解決できる見合ったペンダントライトが理想ということになります。
また、吊り下げて使うことから、天井との距離はあります。
暗さ、圧迫感の問題もあるため、吊り下げ位置の確認、万が一に備え調整できるものも付いているペンダントライトがおすすめです。
照明はただ明るくすることが役割ではありません。
インテリアにだってなりますし、光で雰囲気を作ることだってできます。
しかし、それができるのは周りの環境との相性が良いことが絶対条件!
購入する前に、しっかり周りの環境を確認しておきましょう。
壁などの内装との雰囲気もお忘れなく。
目的によって合う明るさは異なる
目的によって、必要な明るさは異なります。
そのため、どのお部屋で使うのか、照らす範囲はどの程度なのか、はっきりさせておきましょう。
たとえば、ダイニングならテーブルのみ照らせばいいので、4人掛け用テーブルなら810ルーメン。
リビングならお部屋全体を照らす必要があるので、8畳なら3510~4410ルーメンです。
また、使う電球も目的によって異なります。
暖かみのあるオレンジ色の電球色なら、リビング、ダイニング、キッチン、寝室、トイレ、階段、廊下。
太陽の光に近い昼白色なら、どのお部屋でもOK!
青白い一番明るい昼光色なら、子供部屋、書斎、クローゼット。
集中したいお部屋に電球色をつければ、暗くなり集中できなくなり、リラックスしたいお部屋に昼光色をつければ、目は疲れる上、居心地が悪くなってしまいます。
あと、光の広がり方にも種類があり、260°光が広がる全方向タイプ、180°光が広がる広配光タイプ、140°光が広がる下方向タイプです。
このポイントも含め、目的に合った電球の種類、明るさで電球を選んでください。
LED電球のペンダントライトで明るいお部屋に変身させましょう!
白熱電球とはまた違った雰囲気を出すLED電球。
どうしても高いイメージが拭えないこともありますが、今は手に取りやすい範囲になってきているので、LED電球を取り入れているお家も増えてきています。
雰囲気を大切にするペンダントライト。
ぜひLED電球の良さとペンダントライトの良さを併せて、明るいお部屋をコーディネートしてくださいね。