引越しや部屋の模様替えなどで天井の照明器具を交換することがありますよね。
その時、最初に迷うのが天井プラグと取り付ける照明のプラグが適応するかどうかではないでしょうか。そもそも、天井側のプラグにも多くの種類があり、詳しくない人にとってはどうやって選べばいいのかもわかりません。
そんなプラグの疑問の中でも多く聞くのが、「シーリング」と「ローゼット」の違いが分からないというものです。これら2つのプラグはパッと見ても違いがいまいちよく分かりませんよね。しかし、明確な違いがあり、どんな照明器具を設置するかでも役割は異なってきます。
そこで今回は、「引っ掛けシーリング」と「引っ掛けローゼット」の違いを、仕組みやそれぞれの役割などから解説していきます。これでもう照明器具の交換に戸惑うことなく、スムーズに引越しや模様替えを進めることができますよ。
目次
引っ掛けシーリングとローゼットの違いとは?
では、それぞれの違いについて見ていきます。まずは2つの違いを知っておくと最初に困惑することはないのでしっかりと把握しておきましょう。
どちらも商品名として区別されている
まず知っておくべきことは、JIS規格の上ではこの「シーリング」と「ローゼット」の名称による区別はなく、「引掛シーリングローゼット」という1つの名称で定義されているという点です。
しかし多くのメーカーでは、商品名として「引っ掛けシーリング」と「引っ掛けローゼット」を区別しています。名称以外にほぼ違いはなく、照明器具を取り付けるという役割は同じです。プラグによって、シーリングには取り付けができるけどローゼットには取り付けできないというものではありません。
ただ、”どんなもの”を”どう取り付ける”かで役割を分担しています。そして、これらを理解していれば設置できる照明器具の選択肢が広がることも。リフォームや模様替えなどの際に知っておいて損はありません。これらの役割分担について以下で記述します。
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取り付け方が違う
2つの役割が違うことは前項で述べました。まずは、その役割分担に関わってくる取り付け方法をそれぞれ解説していきます。見た目の違いとして、ローゼットと呼ばれる器具には両脇にハンガーというネジ穴がついています。そのハンガーの有無で照明器具の取り付け方法が区別されています。詳しくは以下で見てみましょう。
〇引っ掛けシーリング
アパートなどで暮らした経験がある人はすでに知っていることかもしれませんが、引っ掛けシーリングへ照明器具を取り付ける方法は簡単です。
1.シーリングの溝の広くなっているところに照明器具のアダプターにある2つのツメをそれぞれ引っ掛ける
2.時計方向にカチッと音が鳴るまで回す
これだけです。
注意点としては、照明器具側のアダプターを回す前に2つのツメがシーリング側の溝にしっかりとはまっているかを確認すること。もし1つしかはまっていないとなれば、照明器具を回しても手を放した瞬間に落下する危険性があります。
簡単に取り付けができるシーリングですが、取り付けの際にはしっかりと確認作業をしましょう。
〇引っ掛けローゼット
次はローゼットの取り付け方法です。シーリングと似たような見た目ですが、ローゼットの場合はひと手間加わります。
1.ハンガーのネジ穴にネジがあれば外す
2.照明器具の本体をハンガーにネジで固定する
3.シーリングと同様、溝の広くなっているところに照明器具のアダプターにある2つのツメをそれぞれ引っ掛ける
4.時計方向にカチッと音が鳴るまで回す
このように、取り付け方にシーリングとローゼットの違いがあります。この違いにより、取り付けることができる照明器具が分かれてきます。
※上記で紹介した取付方法は参考です。照明器具の詳しい取り付けは取扱説明書をお読みください。
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耐荷重が違う
では、取り付け方によって取り付け可能な照明が違ってくるとはどういうことかを解説していきましょう。
結論から言えば、耐荷重の違いで取り付け可能な照明が分かれるということです。
それぞれの耐荷重は以下の通りです。
・シーリング・・・耐荷重5キロまで
・ローゼット・・・耐荷重10キロまで(ハンガーに照明器具をネジ固定した場合)
このようになっています。
つまり、5キロから10キロまでの照明器具の取り付けは、ローゼットの両端に付いているハンガーが必要になるということです。そのハンガーに固定することで、重たい照明器具でもより確実に、より強固に照明が設置できます。
例を挙げると、シーリングには天井照明の代表格であるシーリングライトや、スポットライト、ペンダントライトなどの比較的軽いもの。ローゼットにはシーリングファン付きの照明器具、シャンデリアなどの重たいものがあります。
これらの耐荷重を無視して、シーリングに10キロのシャンデリアを取り付けてしまった場合、地震発生時などに照明が天井から落ちてくる可能性が高いので、絶対に耐荷重は守りましょう。
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引っ掛けシーリングとローゼットの仕組み
ここからは、引っ掛けシーリングと引っ掛けローゼットの仕組みから見る取り付け方法を解説していきます。ただ、これらの取り付けには電気工事士という資格が必要なので、一般の人には工事ができません。知識として持っておきましょう。
引っ掛けシーリングの仕組み
シーリングの形は1つではなく、大きく分けると角型引っ掛けシーリングと丸型引っ掛けシーリングという種類があります。ちなみに、シーリングと照明側のプラグの形に関係性はなく、形が違っても取り付けは可能です。
取り付け方法としては、天井の配線をこのシーリングの電極に接続し、シーリングのカバーを天井の下地にネジ止めする仕組みとなっています。この下地にビスで固定することが重要で、これができていない場合も照明の落下などの事故につながることになりますので注意しましょう。
ローゼットの仕組み
続いてローゼットの仕組みについて見ていきましょう。
ローゼットの形も大きく分けると、フル引っ掛けローゼットと引っ掛け埋込ローゼットという種類に分けられます。前述していますが、どちらもハンガー付きのものがローゼットとされています。
取り付け方法と仕組みについては、シーリングと同じ要領です。
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直径5.5cmのスリムな円筒形ボディで、どのような場所にも合わせやすいです。器具内部にLEDが組み込まれているため、光源のみを電球のように交換することができませんが、LEDの寿命は40,000時間なので1日平均10時間点灯したとしても約10年間ご使用いただけます。
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引っ掛けシーリングをローゼットへ交換できるのか?
ここまで読み進めて気になってくるのは、シーリングをローゼットに交換可能かどうかではないでしょうか。模様替えやリフォームを考えている人にとっては、交換できれば照明器具の選択肢が広がることになりますよね。
シーリングをローゼットに交換すること自体は可能です。ただ、取り付けの解説でも触れたように、工事をするには電気工事士という資格が必要です。専門知識のない人が交換作業をしてしまうと事故につながりますので、ちゃんと工務店や施工業者に依頼しましょう。
工事費用もそこまで高額なものではなく、相場としては大体5,000円前後といったところです。もちろん、状況によって価格は変動します。前もって工務店や施工業者に確認しておけば大丈夫でしょう。
シーリングに取り付けるおすすめの照明
〇布製のシェードがおしゃれなシャンデリア<MotoM> LEDシャンデリア 8灯 セード付き GCH001-8SD
公式価格:79,200円(税7,200円)
サイズ:幅φ70.6cm
重さ:4.0kg
電球:LEDミニクリプトン形電球35.2W(E17×8)
シャンデリアにありがちな派手な印象を抑えた、シンプルかつ上品で大人っぽい雰囲気の布製シェード付きシャンデリア。シェードの下には燭台をイメージした燭台のような照明があります。
コードの長さも調節可能で、全長1400~480㎜と対応できる範囲が広く取り付ける場所を選びません。
シンプルな華やかさを追求したシャンデリア
昔から使われてきたロウソクを立てるための台「燭台」をモチーフとしたデザイン。どこか懐かしさを彷彿とさせ穏やかな心地にしてくれる癒やしと、シャンデリア特有の派手さを抑えたシンプルかつ上品で大人っぽい雰囲気にします。
税込 87,120円
〇レトロなランプが風情を感じさせる<MotoM>LEDペンダント 1灯 GPN011
公式価格:17,380円(税1,580円)
サイズ:幅φ23cm
重さ:1.1kg
電球:LED一般クリア電球3.5W(E26)
ビンテージ感溢れるペンダントライトです。灯具には真鍮古美メッキを使用し、年月を経た味わいを楽しむことができます。クリアガラスを介した明かりは光をよく通して部屋全体を明るく照らし、クリア電球のフィラメントがよく映えてとてもきれいです。
レトロなランプが風情を感じさせるペンダント GPN011
真鍮古美メッキカラーのアーム部分とソケット、ビンテージテイストのクリアセードが、程よいヴィンテージ感を演出しています。
税込 19,140円
ローゼットに取り付けるおすすめの照明
〇切子ガラスと布シェードの技あり照明 〈MotoM〉切子シャンデリア6灯 KRI002
公式価格:198,000円(税18,000円)
サイズ:直径 φ66.5x高さ36cm、全長70〜200cm
重さ:約6.2Kg
電球:LEDランプ6個
高級感のある切子ガラスを使用したシャンデリア。電球を覆う布製のシェードもモダンな雰囲気を感じさせます。ガラスの色は青と赤を選択できます。
和モダンな空間を切子ガラスで素敵に照らすシャンデリア
切子ガラスの照明は、伝統技術に裏打ちされた切子ガラスと柔らかい透過性を創出する布セードが表現する暖かみを持った光で照らします。切子の模様は笹をイメージしてカットされた繊細な模様のガラスとクロームメッキにより高級感のある仕上りになっております。
税込 220,000円
〇スマートでシンプルな多灯ペンダントライト3灯円筒ペンダントライト LED 引掛シーリング MPN06-3
公式価格:税込32,780円
サイズ:幅700×奥行き88×高さ228mm
重さ:2.8kg
消費電力:LEDモジュール21.9W
器具の幅5.5㎝と細身で3灯使いでも圧迫感を感じることなく、どんなお部屋にでも合わせることができます。
3灯が連なったシンプルなペンダントライト
器具の幅5.5㎝と細身でスマートな見た目がポイント。3灯で2.8kgというコンパクトですが、ダイニングテーブルの上を明るくします。3灯使いでも圧迫感を感じることなく、どんなお部屋にでも合わせやすいです。
税込 36,080円
引っ掛けシーリングとローゼットの違いは耐荷重の違い
つまり、シーリングとローゼットの間に明確な違いがあるとすれば、耐荷重の違いです。ただ、その耐荷重の違いは重要です。もしそれぞれの耐荷重を無視して重量オーバーの照明器具を取り付けてしまった場合、照明の落下事故につながりかねません。また、シーリングとローゼットの交換に関しても、工務店や施工業者に依頼しましょう。
この記事でのシーリングとローゼットの知識を活かして、素敵なお部屋づくりをしてください。