シーリングライトは一般家庭ではよく使われている照明です。部屋全体を均一に照らしてくれるので、照明といえばやはりシーリングライトでしょう。
ところが、家具の移動などをしたら、何だか暗くなった気がする…そんな時に活躍してくれるのがレール用シーリングライトです。好きな場所に照明を動かせるので、明るくなくて良い場所には当てず、明るさが欲しければ動かして当てるだけで済むようになります。
そんな便利な使い方ができるレール用シーリングライトを見ていきましょう。
レール用シーリングライトで家具移動に対応
シーリングライトは全般照明として使われています。そのため、部屋の大きさに応じてシーリングライトの大きさや明るさを選ぶことが重要なポイントとなります。
まず、シーリングライトの特徴はどこにあるかというと発光面が大きいので部屋全体を均一に照らしてくれる点にあります。シーリングライトはペンダントライトやダウンライトなどと違って、大きな陰影ができにくく、のっぺりとした印象の光と影を生み出してくれます。
6~12畳程度の部屋では一般的にはシーリングライトを一灯設置すれば、部屋全体を明るくすることができるようになります。
欧米ではシーリングライトよりも、ペンダントライトやスタンド照明といった間接照明がよく使われています。ですから、少し暗いなという印象を受けることが多いようです。
シーリングライトも日々進化していて、様々なタイプが出ています。
たとえば、リモコンでオンオフできるのはもちろんのこと、明るさが変えられる調光ができるもの、光源を蛍光灯から白熱灯に変えられるもの、中には電動で自動で上下してペンダントライトのように使用できるタイプなどもあります。
いくら説明されてもピンとこないと思われたら、目で見るのがいちばんです。
量販店の中には売り場面積が狭いと種類も限られているので、実際に見て、目で触ってみたいと思われたら、売り場面積の広い店や専門店などに出かけてチェックするといいでしょう。
また、一灯のシーリングライトだと部屋の模様替えをしたときに、どうしても暗いと思われるところが出てきてしまうことがあります。
暗いと思ったら、気のせいでは済まさないことが大切です。暗いとどうしても作業効率が落ちてしまうもので、読書や勉強なども思ったように進まない原因は明るさにあったということもあります。
こんな時に便利に使えるのが、「レール用シーリングライト」なのです。
文字通り、レールに付いているので、レール上ならどこにでも移動が可能です。たとえ模様替えをしたとしても自由に位置を変えることができるので均一な明るさが欲しいと思ったら、やはりシーリングライト! です。
レール用シーリングライトを使えば自由に移動ができるので便利に使うことができるようになります。
レール用シーリングライトで多灯分散を
レール用シーリングライトを使うことで自由に動かせて便利だということはわかりましたが、そもそもレール用シーリングライトとはどのようなもので、どう使うとより便利なのかを見ていきましょう。
レール用シーリングライトとは?
そもそも、「レール用シーリングライト」とはどんなものなのでしょうか。
当たり前ですが、シーリングライトはそのままでは自由に動かすことはできません。自由に動かせるようにするには照明器具の上にレールを取り付ければいいのです。
もちろん、レール上であればどこでも動かすことができますが、当然、レールがないところには動かすことができません。
ですから、模様替えをする可能性がある、または自由に動かして使いたいなと思ったら、その可能性がある部屋の間取りや使い方を計算して、レールを取り付けていくようにすることが大切です。
レールは好きな長さが選べるので、部屋に合わせて選ぶようにしましょう。
たとえば58センチのものが欲しい! と思ったとします。当然、そんな中途半端な長さはどこを探しても売ってはいないでしょう。
そんな時は1メートルのものを自分でカットして使えばいいのです。切り方はとても簡単です。ノコギリなどで切って好みの長さにして使うようにします。
このように長さは自由に選ぶことができるのが、レールを使う良さです。
また、このレールはメーカーによってもダクトレール、ライティングレール、ライティングダクトなどいろいろですが、ほぼ規格が統一されているためどのメーカーのものでも取り付けられるようになっています。ただ、中には違う規格のものもあるので、チョイスする時に注意しましょう。
レールは1本だけではなく、組み合わせて使うことができるのが魅力です。
ですから、コの字型にしたい、2本を並列にして使いたい…ということもできるのです。
震災などの影響もあり、無駄なエネルギーを消費したくない、節約したいという方も増えていますし、また、使うところだけが明るければ他は暗くてもいいという方も増えています。
このように必要に応じて個別にわけて照らすことができるのが、レールの特徴なのです。また、不要な場所の明かりは消して、必要なところだけをつけるという多灯分散手法のほうが、省エネ性が高く節約にもなります。
レール用シーリングライトに調光システムをプラス
調光機能付きの照明にすれば、気分や過ごし方、時間帯によって光の種類や明るさ、暗さを調節できて便利に使えます。
明かりは不思議なもので色を変えると、気分まで変えることができるので場所に合わせた色を選ぶことが大切です。
照明器具の電球の色は主に3種類で、「昼白色(ちゅうはくしょく)」「昼光色(ちゅうこうしょく)」「電球色」があります。
色合いや光の強さが異なるため、使い方によっては目への影響や目の疲れ方も違ってきます。
電球の色の変え方
・昼白色に変えると…
昼白色は、太陽の明るさに最も近い自然な色です。自然な明るさなのでどんな部屋にも合うのが昼白色です。
部屋は活気のある雰囲気になるので、キッチンや洗面台といった作業をする場所に適しています。
特にキッチンは食品の色を確認できるのでおすすめです。
自然な色で見えるので色が悪ければ傷んでいると判断できますし、肉なら火が通っているかどうかの確認もできるというわけです。食材の確認は健康に直結するものですから、キッチンの電球の色は特に重要となります。
また、洗面台でメイクを行う方にもおすすめです。
たとえば選んだ服やお化粧が外に出たら何だかイメージと違っていた…そんなことがないよう電球の色は昼白色するようにしましょう。
・昼光色に変えると…
昼光色は、白っぽく青みがった明るい色です。
この色は脳を覚醒させる効果があると言われているので、集中力を高めるのに最適です。
ですから、勉強や作業をするのに適していますが、キッチンには不向きです。せっかく調理をしたのに青みがかっていると不味そうに見えますし、食欲減退にもなるので注意が必要です。
・電球色に変えると…
電球色は、オレンジっぽい色で温かみのある色です。
落ち着きのある色で、目も疲れにくくリラックスしたい場所に適しています。
また、料理をおいしく見せてくれるので、ダイニングなど食事をする部屋にも最適ですし、キッチンの天井灯にも適しています。温かい料理をおいしそうに見せてくれますし、効率良く調理を行うことができるので楽しくなります。
洗い物や、野菜を切ったりと調理台は細かい作業が多いものです。調理台での作業には昼白色などの白い光で手元を明るくしたほうがよく見えるので便利です。さらに汚れや色などもくっきりと判別できるので水まわりには白い光のほうが最適です。
このように照明の色を変えることでイメージや作業の効率も変わってくるので、調光システムと組み合わせる場合は適した色に変えることが大切です。
特にワンルームマンションや一軒家でも自分の部屋があるなら、調光システムを組み合わせたレール用シーリングライトを設置することで、作業に適した色に変えることができて便利に使えるはずです。
明るさが足りない時は?
レール用シーリングライトを設置したら、隅に薄暗い場所ができてしまった…ということもあるでしょう。
そんな時は場所に応じてスタンド器具などを設置して、作業をしやすくします。明るさを追加することで空間全体の雰囲気も良くなります。
メイクをする時には特に注意が必要です。薄暗いところでメイクをするとどうしても濃くなりがちです。自然な仕上がりで美しく見せるためにも、まぶしさを抑えた白熱灯を設置するようにします。
鏡の左右の壁をスポットライトで明るくすることで、顔の影が薄くなり、表情がやわらかく見えるようになるので美しいメイクができるようになります。
まとめ
このようにレール用シーリングライトを使うことで、好きな場所に自由に明るさを当てられるようになります。
元々レールは店舗などに使用される工事用パーツとして用いられていましたが、今では家庭でも手軽に使える簡易レールが売られているので簡単に自分で取り付けることもできるようになりました。
ただ、レール本体にはスイッチ回路がついていないので壁スイッチのない場所では使用する事ができません。しかし、その分、自由に動かせるので部屋の模様替えをした時や明るさが欲しい時に最適です。
レール用シーリングライトを設置することで雰囲気が良くなり、しかも効率良く作業を進められれば言うことなしです。
簡単に取り付けられるレール用シーリングライトを自分で設置して、今以上におしゃれで快適な部屋作りをしてみてはいかがでしょうか。