シーリングライトを自分で取り付けようと思ったら…何だかできそうにない! そんな時はどうすればいいのでしょうか。
すぐにあきらめるには早すぎます。まず、その原因を探っていくようにすることが大切です。
形が違う、付ける位置がヘンなど、必ず何らかの原因があるはずです。
その原因を探り、結論を出すようにすれば次に活かすことができるようになりますよね。
目次
シーリングライトの取り付けができない時のチェック項目1
まず、できない原因がどこにあるかをチェックしていくようにしましょう。
天井に配線器具は付いている?
照明器具は、種類やメーカーによっても取り付け方法が違ってくるものです。
しかし、シーリングライトやシーリングソケット対応の照明器具は、基本的に引っ掛けシーリングや埋込みローゼットなど、天井に何らかの配線器具が付いていれば、工事なしで簡単に取り付けられるようになっています。
ただし、天井に付いている配線器具の種類はひとつではなく、面倒なことにいくつもの種類があります。
「引掛埋込ローゼット」「フル引掛ローゼット」「角型引掛シーリング」「コンセント付引掛埋込ローゼット」「丸型フル引掛シーリング」「丸型引掛シーリング」のいずれかが付いていれば照明器具を取り付けることができます。
このように種類が多いのでわけがわからなくなるのはもちろんのこと、その上、ローゼットやシーリングと呼び名もまちまちです。照明器具について知識がない私たちの頭ではよけいわからなくなっても当然だといえるでしょう。
新築であっても、そうでなくても部屋には何らかの照明が付いている、または付けられるようになっているのが日本では普通です。
ですから、古い、新しいに限らず、何らかの照明器具は取り付けられるはずなのです。
新しい照明器具を取り付けたい方は、古い照明を取り外し、その根元についている配線器具をもう一度、あるかないか、形はどうなのかをチェックするようにしましょう。
何らかの器具が付いていれば、照明器具が取り付けられる状態にあることがわかります。
もし、よく見たら器具の一部が欠けていた、古くてグラグラしているなど何らかの不具合があるようでしたら、電気工事を頼むようにしましょう。
もちろん、天井に何も付いていない場合も同様に、工事が必要となります。
シーリングライトの取り付けができない時のチェック項目2
シーリングライトは天井ならどこにでも付けられるはずと思っていませんか。
実はどこにでも付けられるのではなく、取り付けられない場所というのがあります。
では、どんな天井には付けられないのでしょうか。
取り付けられない場所とは?
基本的に平らな面であれば照明器具は取り付けられるのですが、ただ、斜めになっている天井部分には付けることができません。
日本では欧米化してマンションといった鉄筋ものの建物が多くなりましたが、中にはまだ日本でしか見られない形式のものも数多くあります。
中でも斜めになった天井には照明器具の取り付けが難しいものです。そのほか、どんな斜めの形の天井があるのかをここで見ていきましょう。
傾斜している天井の造りにはいくつかの種類があるので、その種類を見ていきましょう。
・船底天井の場合
名前通りに船の底のようになっている天井を言います。中央が両端より高くなっていて、見上げるとまるで船の底を裏返しにしたような形をしているので「船底天井」と呼ばれています。
船底天井は部屋を広く見せる効果があります。
さらに中央の一番高い部分が完全に山形になった急勾配ものを特に「屋形天井(やがたてんじょう)」「拝み天井」と呼んでいます。
・竿縁天井の場合
一戸建て住宅の和室の天井に一般的に用いられているのが、この「竿縁天井」です。
簡単に言うと、天井板を「廻り縁」と「竿」で支えている天井のことで、「竿淵天井」や「棹縁天井」と書かれることもあります。
この竿縁は30~60センチ(標準は45センチ)で一定間隔で置かれているのが特徴です。
竿縁天井のメリットは、格式高く見るということと、天井板を合わせる部分に隙間ができるため通気性が高い点です。
竿縁を一定間隔で通しているため、天井に直接取りつけるシーリングライトの設置が難しくなるのがデメリットです。
・格子天井の場合
格子天井は、その名の通り、格子状になった天井のことを言います。
一般的に45~90センチ程度の正方形ですが、格子の間隔がより狭いものを「組入天井」、裏板の代わりにさらに格子を組み入れたものを「小組格天井」と呼びます。
この形式の天井は平安時代に和様建築が広がるに伴って広がっていったもので、特に仏教寺院や書院造建築に用いられている天井形式です。
このように傾斜していたり、造りが複雑になっているとシーリングライトは自分で取り付けることができなくなるので、業者に頼むしかなくなります。
シーリングライトの取り付けができない時のチェック項目3
天井が特に斜めにもなっていない、配線器具もしっかりとついていないのに、どうしてもシーリングライトが取り付けられないことがあります。
どうしても取り付けができないというときは、出しろが関係している可能性が高くなります。
まず、シーリングライトを購入した時、箱の裏には注意書きがいろいろと書かれていると思います。
たとえば「埋込ローゼット10mm以下 出しろが少ないものは取り付けることができません」と書かれていたら、天井に付いている配線器具の出しろの長さによっては取り付けられないということです。
まず、この「出しろ」というのは何なのでしょうか。
「出しろ」と似た言葉に「縫い代(ぬいしろ)」「伸び代(のびしろ)」などがあるので、そこから「出しろ」は出っ張りの「余白や余地」などのことでは? と推測することができるはずです。
出しろとは天井から飛び出している配線器具の高さのことです。
シーリングライトがどうしても付けられないという時は、この出しろをチェックしてみてください。
出しろが長い場合
長い場合は、取り付けることができます。
ただし、配線器具が出っ張ってしまうので、長すぎる場合はシーリングライトが天井に密着せずにグラグラしてしまうということもあるでしょう。
不安定だと地震などで外れてしまうということも考えられます。どうしてもグラグラして心配な時は、ライトと天井の間にスポンジを挟む、または長さを合わせたシーリングを新たに購入することで解決することができます。
出しろが短い場合
短い場合は、残念ですがシーリングライトを取り付けることができません。
対策は電気工事を頼んで配線器具を取り替えてもらうか、別売りのアダプタを取り付けるという手があります。
古い配線器具が付いている場合、薄いものが取り付けられていることがあるので、シーリングライトを取り付ける時はまずは配線器具の確認をしてから照明器具を購入するようにするようにしましょう。
気に入ったシーリングライトが見つかったから、値段が安かったからと安易に照明器具を買っていけません。必ず、出しろが合っているかどうかをチェックしてから購入するようにしましょう。
シーリングライトを取りつける前に確認
シーリングライトを取り付けるときには、まず、天井に付いている配線器具を確認することです。
シーリングライトならどんなのでも付くでしょ、だいじょうぶでしょ! と購入してしまうと、取り付けができない可能性も出てきてしまうのです。
まず初めに、取り付ける部屋の天井にシーリングライトを取り付ける器具が付いているかどうか、どんな形なのか、また、出しろはどのくらいかを確認する必要があります。
それらを調べることで自分でシーリングライトが付けられるのかどうかを判断することができるようになります。
シーリングライトの付け方
取り付ける場合は、まずはブレーカーを落としたり、素手だと危ないので、できれば軍手をしてから脚立に乗って作業をするようにします。
1付いている照明がある場合は、まずはそれを取り外します。
2付属のアダプタを天井の配管器具にカチッと音がするまで回してはめ込んでいきます。
3アダプタにシーリングライト本体を合わせて押し上げていきましょう。
4アダプターから出ているコネクタ端子を本体側の端子口にしっかりと差し込みます。
5最後にカバーを取り付け、グラついていないかを確かめて終了です。
電気代の節約になるLED
シーリングライトの選び方はわかったと思いますが、次は電気代の節約について見ていきたいと思います。
天井に付けるシーリングライトは長時間付けることが多いので、電気代がどうしても気になるものです。
LEDなら電気代が節約できるので、新しく買い換えるならLEDのシーリングライトにしましょう。
LEDの消費電力は一般電球と比べると約1/5~1/7と言われてるので、その分、電気代も安くなるということです。
また、LEDなら寿命が長いから、その分、安くなります。おおよそ10年は持つと言われているので、多少、最初の購入費用が高くても寿命が長いのですからその分お得になるということも頭に入れておきましょう。
その他のメリットとしてLEDには虫が集まりにくいということもあげられます。虫は紫外線に引き寄せられる性質がありますが、LEDは紫外線をほどんど含まないので、虫が寄りにくいです。
一番のデメリットは初期コストがどうしてもかかるということです。LEDの出始めは驚くほど高いものでしたが、今ではかなり安くなりました。それでも少々、まだ高いという感じはします。
長く持つのですから、それを考えれば安いということを忘れないで購入するようにすることをおすすめします。
シーリングライトの取り付けについてまとめ
ここではシーリングライトが取り付けられない! と思ったときの取り付け方と注意点を説明しました。
シーリングライトを取り付ける時は、取り付けはできるのか、取り付けるときの工事は必要なのかなど、取り付け前に確認しなければならないことがあります。
しっかりとチェックしてから取り付けるようにしていきましょう。