ダクトレール(ライティングレール)とは、ライトをそのレール上の好きな所に取付けすることができる照明用の便利なパーツです。
このようなアイテムを使って、お部屋をオシャレに変身させることができるでしょう。
以前は、ショップなどに使用されている工事用パーツとして普及していたのですが、現在では、住宅用としても使うことができるダクトレールが数多く登場しています。
メーカーによって、ライティングレールとか、配線ダクトレールなどと違う呼び方がされていますが、基本ダクトレール自体は、全部同じ規格で製造されています。
目次
規格化されている配線ダクトレール(ライティングレール)
2本の電線を配管の中に入れて通電させる装置のことを、配線ダクトレール、またライティングレールと言います。
ライティングバー、ライティングダクト、配線ダクト……など、それぞれのメーカーで、それぞれ違う呼び方をしているようですが、JIS(日本工業規格)で規格されたダクトレールは、ダクトのメーカー関係なく、専用プラグ付きの器具であれば使用することができるメリットがあります。
ただし、規格は世界共通ということではなく、残念ながら国内においてということです。
ダクトレールには2つのタイプ
また、ダクトレールには2つのタイプがあります。
まずひとつは昔から存在しているタイプで、天井面にレールが這うタイプです。
カフェなどの商業施設でよく見かけるレールがそれです。
多くのものは、天井の面からは2㎝程度下がった感じで取り付けられています。
それ以外にも、レール面が天井面と同じ段差が可能な、ダクトレールが天井に埋め込まれたものも登場しました。
普段利用している電気ショップではなかなか購入することができず、取り付けは電気工事が必要になるため工務店さんを通じて、電気工事士さんが材料を入手して設置するという流れになります。
また、もうひとつのタイプは、簡易型配線ダクトレールと言われる
ものであり、引掛けシーリングを利用して取り付けします。このタイプでは、どうしても天井面とレールの間にスキマが生まれてしまうことに……。
いろいろなメーカーから、様々な形状のものが販売されています。工務店に依頼することもありますが、引掛けシーリングが天井に取り付けられているのであれば、お客様自身でも工具なしで、設置することができるものが多くあります。
最近ではインターネットショップで購入する方々が増えて来ています。
ダクトレールの規格とは……そのメリット
JISマークのことをなんとなく知っているという人たちも多くいらっしゃることでしょう。しかし、JISマークのことを内容までは詳しく知らないという人たちが多いのではないでしょうか。
JISマーク。それが、まさにダクトレールの規格のことです。
JISとは、日本工業規格(Japanese Industrial Standards)を略した言葉であり、国に登録された機関から認証を受けている製品に対して表示が許されているマークです。
JIS認定製品は、ダクトレールだけではなく、乾電池やドライヤー、コンセント、タイヤ、携帯電話のテンキー、窓ガラス……と言った様々なものに対してあります。
ダクトレールの規格に対しても同じことが言えますが、JIS認証された製品であるということは、違うメーカーのものを変えて使用しても安心して使うことができますという証明です。
JISマークの製品とは……
JIS規格というものは、
昭和24年の工業標準化法制定の時に誕生し、「安全度」、「生産方法」、「包装」、「試験」、「分析」、「性能」……などの項目に対して、全国的に統一し、単純化した規格です。
日本でも数々の工業製品が誕生していますが、JISマークによって、標準化した国家規格であることを定めているのです。
平成16年の工業標準化法改正においては、
新しくデザインも変わって、「工業品」、「加工技術」、「特定側面」と言ったものに対して、それぞれのJISマークが付与されるようになりました。
JISマークが表示されているダクトレールは、互換性が確保されて、どなたでも安心して利用することができ、かつ、品質、安全性なども保証された製品であると思っていいでしょう。
現在では、日用品や医療安全用具、管理システム、情報技術と言ったものに対して、19項目まで幅広く対象となっています。
何よりも、JISマークは国民の方々に安全に使用することができる製品であるということを簡単に見分けがつけられる手段なのです。
安心して日常生活を送ることができるためにもより、JISマークに対しての知識を持つことが大事ではないでしょうか。
ダクトレールはやっぱり規格化されていないと不安?
最近では、インターネットショップでいろいろな商品を購入する方々が増えて来ましたよね。いちいちショップに出かけて行かなくて
済むので大変便利です。そのような方法であれば、夜中でも、配線ダクトレールを購入することができます。
現在、様々なメーカーから、簡易型配線ダクトレールが販売されています。
一度設置したあとでも、いろいろ角度を変えることができるもの、基本、引掛けシーリングから左右が等距離になっているものが多いですが、スライドさせることができて、引掛けシーリングの位置を偏らせることができるもの、そして、いろいろなカラーの選択肢があります。
しかし、おおかた簡易型配線ダクトレールを購入しようと思うとき、この簡易型配線ダクトレールを購入して本当に取り付けることができるか……、不安が、頭の中をどうしてもよぎるものではないでしょうか。
しかし、安心してください。そのような問題を解消するために、簡易型配線ダクトレールには規格というものが存在して、同じ規格に従って製造されているので、どのようなメーカーのものも安心して購入することができます。
簡易型配線ダクトレールは規格が同じだから安心は安心ですが、それでもいくつか注意
しなければならないことがありますので、それらについてお話ししましょう。
同じ規格の簡易型配線ダクトレールでも注意しなければならないこと
同じ規格の簡易型配線ダクトレールでも注意しなければならないことがあります。
ラィティングレール用引掛けシーリングプラグが必要?
スポットライトなどに注目をすれば、ライティングレール用などとなっているものがあり、それを安心して購入すればいいという気持ちになるのかもしれませんが、そこに引掛けシーリングタイプのペンダントライトなどと言ったものを下げる場合には、必ず「ラィティングレール用引掛けシーリングプラグ」をアダプタとして使用する必要があります。
工務店の方でも、用意してくれることもありますので、逆にダブってしまわないように注意しましょう。ただし、日本国内ほとんどの主要な照明メーカーは同じ照明器具デザインでライティングレールタイプと引掛けシーリングタイプの2タイプ販売しています。アダプタを購入すると余計な費用が発生してしまいますので、気に入った照明器具をみつけたらまずはライティングレールタイプがないかを確認するようにしましょう。ただし、日本国内ほとんどの主要な照明メーカーは同じ照明器具デザインでライティングレールタイプと引掛けシーリングタイプの2タイプ販売しています。アダプタを購入すると余計な費用が発生してしまいますので、気に入った照明器具をみつけたらまずはライティングレールタイプがないかを確認するようにしましょう。
同じダクトレールの規格でも重さは……?
同じ規格のダクトレールでも、取り付けられる重さの上限に対しては、メーカーによってまちまちです。
ダクトレールの重量の上限は、それぞれのメーカーの仕様書でcheckしていただくことになります。
詳しいことは、施工を依頼した電気屋さんに確認するようにしてください。それぞれメーカーによって差がありますし、レール〇〇mあたり総重量で〇〇㎏までと言ったそれぞれの制限があることがあります。
簡易型配線ダクトレールもメーカーによって取り付けられる重さの制限が決められているので事前に確認するようにしましょう。
ダクトレールの片側に寄ってしまうと、それではNGとなってしまうケースもありますので、やっぱり詳しいことはそれぞれのメーカーに確認するようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。インターネットでも購入することができ、段々と若い人たちを中心にして配線ダクトレールに注目する人たちも増えて来ています。
それでも、様々な商品と比較して、配線ダクトレールをつけることは、ちょっとノウハウが必要と思ってしまうかもしれません。
いろいろなメーカーからダクトレールが販売されていて、適当にそれを購入してしまえば合わなかったということが簡単に起きてしまうかもしれません……。
しかし、その問題を解消してくれているものが「規格」なのです。規格が存在しているから、安心して普通の方々がその配線ダクトレールを購入することができます。