床の間といえば掛け軸と考える人が多いと思います。掛軸には、季節に関係なく年中飾れる「年中掛け」「日常掛」「常時掛」や季節に合わせて飾る「行事用」と正月や祝いの時に飾る「鶴亀松竹梅」や「松竹梅高砂」や「七福神」などがあります。
季節に合わせ掛け軸を掛け替える春夏秋冬がはっきりしてる日本ならではのものです。
やわらかな光の照明器具が「和」と調和が取れ癒しの空間を演出します。
日本人の感性を見いだされる座敷の良さを交えて和室の床の間照明についてお話しします。
ポンと花を入れるだけで絵になる花瓶/ライト付きフラワーベース Akarina-L12
木と磁器のバランスが絶妙な照明Akarina-L12(アカリーナエルイチニー)は、花と緑をもっと身近に感じていただくのはもちろん、インテリアとしてお部屋をさらにおしゃれにします。写真はスプレーバラをポンっといれただけです。
目次
床の間とは?季節を味わう床の間照明
日本家屋の畳が敷き詰められている部屋を座敷と言います。
座敷の一角に一段高くなっている場所を床の間と言います。
床の間の片方の脇にある装飾された柱を床柱と言い床柱に使われている木は天然なものが多く使われています。
お客様の心を尊重して裏表なしで、もてなすために作られた床の間のある座敷は、欄間に装飾がされていたり障子戸に装飾されていたりなど職人技のすばらしさも、おもてなしにプラスされていました。
床の間に飾るひな人形の雪洞(ぼんぼり)は日本古来からの灯りです。やんわりと光る美しさが周りを暖かく見守って奥ゆかしさが感じられます。日本の美ですね。
高級旅館のお部屋の照明器具は、和の装飾で日本の職人技が生かされていて落ち着きがあり、大人の空間で癒されますよね。そんな空間をお部屋にも取り入れてみませんか。
床の間照明も色々と種類がありますので一緒に考えてみませんか。
ダウンライトをつけてみましょう。季節を味わう床の間照明
座敷の部屋は、寝転んでくつろぐ、読書をするなど、畳の感触を楽しみながらゆっくりのんびり過ごしますので、ダウンライトを付けるときは直接目に光が入らない様に付ける場所を考えてつける事をおすすめします。和室で使用する場合にはまぶしさを抑えた「グレアレス」などの加工がされたまぶしさをおさえたダウンライトもありますので検討してみてはいかがでしょうか。
床の間照明は、天井にダウンライトを付けましょう。和の柔らかな雰囲気は間接照明と相性がよく掛け軸や絵画や花を際立たせます。
掛け軸が際立つように取り付ける位置を確認しましょう。ダウンライトはランプ交換型にすればLED電球の明るさが選べますので、好みの明るさに変更できるので便利です。
天井に使われている断熱材によっては、熱がこもってダウンライトの使用が不可のケースもあるため、器具の選定前に施工業者に確認するのがおすすめです。
行燈を置いてみましょう。季節を味わう床の間照明
床の間照明は行燈はとても似合います。床の間に飾られた生け花の隣に置いて頂いても違和感なくとても調和します。
行燈は下に置く小型のやわらかな形の物を選びましょう。LED光源と一体型の器具ではなくLED電球タイプを選べば、LED電球交換ができて大変便利です。
高さ50センチメートル以下の行燈が生け花とあいそうです。生け花を引き立てる様な大きさの行燈がおすすめです。
和紙で出来た行燈や木工製品で出来た行燈は優しい風合いをお楽しみいただけます 。
友禅染めなど布で出来た行燈であれば布から漏れる暖かい光が癒しの空間を作り出してくれます。
たくさんの種類の行燈があります。座敷には和風が似合いますが、インパクトのある
洋風を取り入れても違った雰囲気になります。芸術的な空間がうまれお茶ではなくコーヒーや紅茶が似合いそうです。
床の間の座敷は、釘やテープなどで傷をつけたくないという昔からの習慣もあります。
床の間照明に行燈は昔からの座敷を大事に使う心とよく合います。置くだけで取り付けに釘などを使わない行燈は役立ちます。季節感のある行燈は季節に合わせて入れ替えて季節を味調和がとれ安らぎの空間になります。
切子ガラスの煌めきが綺麗なスタンドライト
伝統技術に裏打ちされた切子ガラスと柔らかい透過性を創出する布セードが表現する暖かみを持ったスタンドライト。美しい切子ガラスは笹をイメージしてカットされた繊細な模様のガラスとクロームメッキにより高級感のある仕上りになっております。
スタンドライトを置いてみましょう。季節を味わう床の間照明
雪洞(ぼんぼり)のような丸い形のスタンドは柔らかくほのかに周りが暖かくなります。
和風スタンドは、和紙やワーロンや布製のスタンドがたくさんあります。
和紙のスタンドには季節に合わせた春には桜、夏には花火、秋にはウサギやススキ、冬には雪などを施(ほどこ)されたデザインがあります。
床の間照明は、床の間の大きさに合わせてスタンドライトを選びましょう。
畳一枚の1820ミリメートルくらい長さがある長い床の間でしたら同じスタンドライトを2個置いていただけます。バランスが取れ落ち着きが増します。
季節に合わせて掛け軸を変えるようにスタンドライトも変えていただくとお客様をもてなす心が伝わります。
ステンドグラスの光に色がまとったスタンドライトもおすすめです。
小型のステンドグラスならアクセントになって「和」の空間に変化を与え違った華やかさを添えます。
ペンダントライトを付けてみましょう。季節を味わう床の間照明
掛け軸の脇に小さめな和風ペンダントを飾ると掛け軸が引き立ちます。
アームタイプのペンダントなら風で揺れることなく安全にお使い頂けます。
自在器がついているタイプでしたら壁を照らして床の間の奥行きが生まれ床の間が広く感じられます。
床の間の暗い印象がなくなり明るくなります。ただしお部屋より少し明るめになると目立ちすぎて
違和感を与えてしまいます。お部屋と同じくらいの明るさか少し暗めが落ち着きます。
「和」の空間は強い刺激を与えない落ち着いた空間ですので、匠の技を生かした竹や和紙がよく似合います。
竹製のペンダントライトは風情があります。
少し床の間と向き合いじっくり考えてペンダントライトを選びましょう。
最近ではイノベーションで床の間にテレビなど置いて「和」に少し「洋」をたして素敵な座敷のお部屋にしている方もいらっしゃいます。
北欧風のペンダントライトも「和」に似合いそうです。
和で少し遊びをいれて楽しみませんか。季節を味わう床の間照明
障子にアクセントを付けてみませんか。障子の代わりに和柄の和紙や布をはり柄を楽しんでみましょう。
生け花の代わりにお花の形や、動物の形のスタンドを飾ってみてはいかがですか。
雰囲気が変わりちょっと楽しい床の間になります。
干支に合わせたスタンドライトを飾っても楽しいです。毎年干支に合わせて日本文化も味わえます。
少し遊びを入れてアクセントを取り入れて楽しみましょう。
お部屋に和空間を作りましょう。季節を味わう床の間照明
洋室ばかりで和室のようなお部屋が欲しいと思われている方はお部屋を和室風にしてみませんか。
まずは、畳を置いてみましょう。置き畳は、フローリングの上に置くだけで畳のお部屋ができます。
イ草タイプを選んで頂ければゴロゴロしたり座布団なしで座ったり気兼ねなくお子様を遊ばせることができます。
カーテンを和模様やすだれ風のものに変えるだけで和室ができます。
行燈やスタンドライトを取り入れてみませんか。
和をイメージした自然素材を使った行燈やスタンドライトは寝転んでくつろぐ、読書をするなど、畳の感触を楽しみながらゆっくりのんびり過ごすことのできる座敷には欠かせない照明器具です。春には桜といったように季節によって行燈を入れ替えると季節を感じられます。
床の間までは作れませんがちょっとアレンジして掛け軸を飾る場所を作り掛け軸を飾ってみてはいかがですか。床の間風の空間が生まれ、生け花を掛け軸のそばに置いていただいて
和風行燈で灯りを照らしたら床の間のある座敷の出来上がりです。
招かれたお客様もおもてなしの心に癒されることでしょう。
LED電球を選びましょう。季節を味わう床の間照明
電球のなかでもLED電球は白熱電球と比較して、省エネルギーかつ明るい特徴があります。
消費電力も少ないため、電気代も節約出来る魅力があります。さらにCO2排出量も少なく地球環境にも優しい省エネルギーが実現出来ます。
温かみのある電球色や白色など光の色も選ぶことができます。
床の間照明は、暖かい色味の電球色が似合うと思われていますが、竹細工などの茶色には白色電球が茶色を引き立てます。
まとめ
日本の自然の美しさや匠の技は素晴らしいものです。日本人の奥ゆかしさも世界から愛されています。
日本の「和」を大事にして海外の洋風中華風など良いところを取り入れながら床の間を素敵な空間にするのも良いですよ。
中国の掛け軸の書は読めなくても落ち着き感を与えてくれます。
床の間にバカラのようなシャンデリアを取り付けた写真がブログで紹介されていました。
とても床の間と調和がとれ似合っていました。
床の間の照明にルールや決めごとはないのでお気に入りの照明器具を見つけたら「和」にこだわらずに手に入れてください。
素敵な床の間の和室空間ができます。