簡易ダクトレールは引っ掛けシーリングに取り付けることができるダクトレールです。賃貸でも照明を楽しめる簡易ダクトレールの魅力を紹介します。
目次
簡易ダクトレールって何?取り付け方とは

ダクトレールが何かを先に説明します。ダクトレールは照明器具を取り付けられる1本のバー状の配線部品のことです。照明レール、ライティングレールとも呼ばれ、レールの上ならどこにでも好きな位置に照明を取り付けることができます。もともとは商業施設などの工事用のパーツとして普及していました。しかし今では簡易ダクトレールというものが普及し、電気工事の必要がなく、後付けでダクトレールを簡単に取り付けることが可能になりました。
簡易ダクトレール
簡易ダクトレールとは電気工事の必要がなく、引っ掛けシーリングがついていればそこにはめるだけで簡単につけられるダクトレールのことです。引っ掛けシーリングのかたちによって取り付けられないダクトレールもありますので、自分がほしいダクトレールと自宅の引っ掛けシーリングのかたちを確認してから購入するようにしてくださいね。
簡易ダクトレールは安いもので約3000円から売っています。通販サイトで手軽に購入できますのでみてみてくださいね。
簡易ダクトレールの長さは2メートル未満のものがほとんどです。それ以上長いダクトレールをつけたい場合は工事が必要になります。
取り付け方
取り付けは製品によっても変わりますが、10分ほどでとりつけできるくらい簡単です。
基本的には天井の引っ掛けシーリングに金具を設置→引っ掛けシーリングと簡易ダクトレールのプラグを接続→レールを先ほど引っ掛けシーリングに取り付けた金具に固定→アジャスター(天井面とレールが水平になるように調整できる部品のこと)を調節、という流れです。
購入した簡易ダクトレールの説明書を読んで取り付けを行ってください。
取り付けはほとんどの簡易ダクトレールについてくる説明書を読めば簡単にできると思いますが、取り付けというより対応の引っ掛けシーリングかどうかが重要です。必ず購入する前に自宅の引っ掛けシーリングを確認しましょう。
簡単ダクトレールに照明器具をつけよう
ダクトレールが取り付けられたら次は照明器具をつけましょう。


上の写真がダクトプラグです。プラグ部分をダクトレールにはめて回すとカチッとはまります。ダクトレールに取り付けられる照明器具はダクトレール用の照明器具です。引っ掛けシーリング用のプラグでは取り付けられないので注意してください。

メーカーでは取り付け方法が引っ掛けシーリングタイプとダクトプラグタイプそれぞれで同じ器具デザインの商品を出しているところも少なくありませんので、引っ掛けシーリングに直接取り付けるのかダクトレールに取り付けるのかで選んでくださいね。どうしてもつけたい照明器具が引っ掛けシーリング用しか無かった場合、ダクトレール変換ソケットというものもネットなどで売っています。そちらを購入して照明器具の引っ掛けシーリング部分に取り付けるとダクトレールに取り付けられます。
ダクトレールに使用できる照明はライティングダクト[JIS C 8366]で規格化されているのでダクトレールと照明器具のメーカーが異なっても取り付けられます。ダクトレールに取り付け可能の照明であればお好きな照明器具をお選びください。
照明器具を取り付ける時の注意
簡易ダクトレールには許容ワット数、耐荷重があり、ダクトレールに取り付けられるスペースがあればいくらでも取り付けられるというわけではありません。必ず許容ワット数と耐荷重を超えないようにしましょう。1灯でも、多灯でも重量オーバーすると落下や火事の原因になりますので注意しましょう。
取り付け方にも注意が必要です。左右どちらかに重い照明器具をつけてしまうとバランスを崩し照明器具がはずれてしまったり、ダクトレール自体落ちてきてしまったりすることがあります。左右のバランスをみて重さが偏らないように注意して取り付けてくださいね。
簡易ダクトレールをより快適に使うためのポイント
簡易ダクトレールを取り付けた後、より快適に活用するためには、適切な照明の選び方や安全性の確保が重要です。ここでは、ダクトレールを活用する際のポイントを紹介します。
1 使用する照明の重量に注意する
簡易ダクトレールは、引掛シーリングに取り付けるため、大型のペンダントライトや複数の重い照明器具を設置すると、耐荷重を超えてしまう可能性があります。一般的に、簡易ダクトレールの耐荷重は約5kg程度とされているため、取り付ける照明器具の合計重量がこの範囲内に収まるようにしましょう。特に、ガラス製のシェードを使用した照明や、長さのあるスポットライトを複数取り付ける場合は注意が必要です。
2 配線の向きと照明の配置を最適化する
ダクトレールを活用する際には、照明の配置を工夫することで部屋全体のバランスを整えることができます。 たとえば、リビングで使用する場合は、ダクトレールの片側にだけ照明を集中させるのではなく、均等に配置することで、より自然な明るさを確保できます。また、キッチンやダイニングでは、ダクトレールの中心にペンダントライトを配置し、両端にスポットライトを追加すると、作業スペースとダイニングスペースを適切に照らすことができます。
3 照明の種類を組み合わせて演出する
ダクトレールは、単に明るさを確保するだけでなく、空間をおしゃれに演出するためにも活用できます。スポットライトを使用して壁面やインテリアを強調したり、ペンダントライトで柔らかい光を演出することで、部屋の雰囲気を変えることができます。特に、調光機能付きのLED電球を使用すると、シーンに応じて光の強さや色温度を調整できるため、より快適な空間を作ることが可能です。
4 電源コードや延長コードの取り扱いに注意する
ダクトレールを設置する際には、コードの取り回しも重要なポイントです。特に、簡易ダクトレールを使用する場合、天井からコードが垂れる形になることが多いため、配線が邪魔にならないように工夫しましょう。コードクリップや結束バンドを使ってコードをまとめることで、見た目がすっきりし、安全性も向上します。また、電源を延長する場合は、定格容量を超えないように注意し、安全性の高い延長コードを使用することが大切です。
5 簡易ダクトレールの固定をしっかり行う
引掛シーリングに取り付ける簡易ダクトレールは、基本的に工事不要で設置できますが、固定が不十分だと落下の危険があるため、しっかりと取り付けることが重要です。製品によっては、ネジ止めが必要なタイプもあるため、説明書をよく確認し、安全に取り付けることを心がけましょう。 取り付け後は、一度手で軽く引っ張るなどして、確実に固定されているかをチェックしてください。
6 賃貸物件でも安心して使うための工夫
賃貸物件で簡易ダクトレールを使用する場合、退去時に原状回復が求められることがあります。そこで、天井や壁に傷をつけないようにするために、以下の点に注意しましょう。
7 取り外しやすいタイプのダクトレールを選ぶ
配線をすっきりまとめることで、壁や天井への接触を最小限に抑える
必要に応じて、傷防止用のクッション材を取り付ける
これらの工夫をすることで、ダクトレールを安心して活用できるようになります。
簡易ダクトレールを取り付けるメリット

賃貸には白い円盤状のシーリングライトがついているイメージです。明るさは十分確保できますし不便はないですが、インテリアにこだわるなら照明器具も自分好みにしたいですよね。しかし引っ掛けシーリングには照明器具が1つしか取り付けられず、ペンダントライトやスポットライトを取り付けたとしても部屋の明るさが足りなくなってしまいます。そんな時に役に立つのが簡易ダクトレールです。魅力は以下の通りになります。
・照明器具を複数つけることができる
・ライティングを楽しめる
・工事が不要で賃貸でも取り付けられる
・照明器具以外にもダクトレール用フックやコンセントプラグ、スピーカーなどを取り付けられる
好きな照明器具を取り付けられるのも魅力ですが、1灯ではできなかったライティングだったり、照明器具以外の例えばフックを取り付けてそこから観葉植物を吊り下げたりと、楽しみ方の幅が広がるのが簡易ダクトレールです。模様替えのときに照明器具の取り付け位置や数を変えて、お部屋の雰囲気が変わるのを楽しんでください。
ダクトレールに取り付けたい!おすすめのライト
ペンダントライト
小さめのペンダントライトが多灯使いされているとお洒落で可愛らしいですよね。デザインはさまざま、ガラス製、磁器製、アンティーク調、北欧テイストとたくさんあります。同じデザインを3つ吊り下げたり、違うデザインを組み合わせて吊り下げたり、照明器具選びからとても楽しいですね。
MotoMのおすすめペンダントライトは以下です。あたたかな光を放つ磁器シリーズと、どんなインテリアにも馴染みやすいスタイリッシュな円筒シリーズ。どちらも人気のあるペンダントライトです。
スポットライト

スポットライトは光の方向・角度を変えられる照明です。壁にあてて間接照明にしたり、絵や置物にあてて美術館のようなライティングにしてみたりと楽しい使い方ができます。スポットライトは照明器具のデザインが豊富にあるわけではありませんが、光の色や配光などの種類はあります。どんな空間にしたいのかで取り入れるスポットライトのスペックを気にしてみるといいかもしれません。
デザインやテイストのほかに、照明器具も違うものを取り付けてもいいですね。
ペンダントライトとスポットライト、両方の器具を簡易ダクトレールに取り付けて使用するのもいいですよ。
簡易ダクトレールで叶えるおしゃれで自由な照明空間
簡易ダクトレールの魅力は伝わったでしょうか?賃貸だからと諦めていた方も必見の簡易ダクトレールは難しいことはなく取り付けも簡単です。ただし照明器具をつけるときの注意事項は絶対に守って安全に使用してくださいね。
簡易ダクトレールは照明器具やライティングの自由度があがる素敵アイテムです。ぜひ取り入れてみて楽しんでくださいね。