照明器具の取り付けって難しそうだし、大変そうなんて思っていませんか?
一般的に家庭で利用される機会の多いシーリングライトは原則工事不要で、誰でも簡単に取り付けることができる照明器具です。
今回は工事不要で行えるシーリングライトの取り付け方法や、工事が必要となるシーリングライトの取り付け、シーリングライトを取り付けるのに必須となる配線器具・引掛シーリングの種類についてご紹介します。
シーリングライトを新たに取り付けたり、シーリングライトの交換を考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
工事不要!シーリングライトの取り付け方法
「自分で照明器具を取り付ける」と聞くと大変そう、難しそうなどのイメージがある人も居るかもしれませんが、実際にやってみると意外と簡単です。
ここでは、一般家庭で用いられることの多いシーリングライトの取り付け方法についてご紹介します。
自分でシーリングライトを取り付ける上で、必ず必要となるのが天井に設置されている引掛シーリングやローゼットです。
シーリングライトを取り付けるための配線器具であるため、取り付けたい部屋に引掛シーリングやローゼットが設置されているか事前に確認するようにしましょう。
引掛シーリングやローゼットと呼ばれる配線器具があれば、工具などを使用する必要はなく、自分でシーリングライトを取り付けることができます。
まず、天井に設置された引掛シーリングまたはローゼットに、シーリングライトに付属しているアダプタを取り付けます。
商品によって、アダプタが独立しているタイプと本体一体型になっているタイプがあります。
次に、アダプタに本体側のコネクタを差し込みます。(商品によってはアダプタから出ているコネクタを本体に差し込むタイプもあります。)
このときしっかりと奥まで差し込むようにしましょう。
コネクタを差し込んだら、シーリングライトの本体をアダプタにセットします。
カチッと音がするまで本体を押し上げてしっかりと取り付けたら、最後にカバーを取り付けて終了です。
落下を防ぐためにカバーが水平についているか、しっかりはまっているかを確認して実際に点灯してみましょう。
一般的なシーリングライトの重さは2㎏から4㎏程度のため、女性でも持ち上げることのできる重さです。
ただし、高所での作業となるため足台などを使用する際は注意しながら行いましょう。
シーリングライトを取り付けるのに工事が必要な場合とは?
簡単に取り付けることのできるシーリングライトですが、場合によっては工事が必要となることがあります。
一つめは、シーリングライトを取り付けたい部屋に引掛シーリング・ローゼットが設置されていない場合です。
引掛シーリングやローゼットは、シーリングライトを取り付ける配線器具となるため、設置されていないとシーリングライトを取り付けることはできません。
引掛シーリング・ローゼットの設置には電気工事士という資格が必要となるため、資格を持っていない場合は電気工事の依頼をする必要があります。
二つめは、設置されている引掛シーリングやローゼットが古いものである場合です。
長年使用している引掛シーリング・ローゼットは、現在のシーリングライトに対応していない可能性があります。
照明器具交換のために新たに購入したシーリングライトに天井に設置された引掛シーリング・ローゼットが対応していない場合、対応している引掛シーリング・ローゼットに交換する必要があります。
新たな設置だけでなく、交換の際も電気工事をしなければなりません。
また、経年劣化により破損している場合も交換するための電気工事が必要です。
工事不要でシーリングライトを取り付けられる引掛シーリングの種類
シーリングライトを取り付ける際の配線器具となる引掛シーリング・ローゼットにはいくつかの種類があります。
部屋に設置されている引掛シーリング・ローゼットは最新のシーリングライトに対応しているの?と不安に思うこともあるかもしれません。
ここでは、現在一般的に用いられることが多く、ほとんどのシーリングライトに対応している引掛シーリング・ローゼットをご紹介します。
一つめは、角型引掛シーリングです。
名前の通りブロックのような直方体の形をした引掛シーリングで、和室の竿縁天井などに多く用いられています。
和室があることが多い木造住宅によく見られるタイプで、シーリングライトの他、ペンダントライトにも適している引掛シーリングです。
二つめは、丸型引掛シーリングです。
円盤状の形状をした引掛シーリングで、角型引掛シーリングと異なるのは形状と天井設置面が大きくなったことによる安定性が挙げられます。
和室の目透かし天井や洋室、浴室などでも多く用いられます。
三つめは、丸型フル引掛シーリングです。
丸型引掛シーリングの端部にツバが付いたタイプで、高荷重のシーリングキャップを取り付けることで荷重耐性をアップさせることができます。
丸型引掛シーリング同様、和室の目透かし天井、洋室や浴室に多く用いられています。
四つめは、フル引掛ローゼットです。
外周に突き出したハンガーを持つタイプがローゼットに分類され、ある程度重さのある照明器具を取り付けたいときに使用します。
ハンガー部分にネジ止めをして照明器具を固定することができるためある程度の荷重でも耐えることができます。
五つめは、引掛埋込ローゼットです。
「埋込」の名称の通り、天井からの露出部分が少なく他の引掛シーリング・ローゼットと比べると見えている部分が薄いのが特徴です。
コンクリート埋込用の八角アウトレットボックスに設置するために作られた薄型の引掛シーリングで、ある程度の荷重に耐えることができます。
ここで紹介した引掛シーリング・ローゼットが部屋の天井に設置されていれば、ほとんどのシーリングライトを取り付けることができます。
しかし、シーリングライトによっては一部対応していないこともあるため、新たにシーリングライトを購入する際には、部屋に設置されている引掛シーリング・ローゼットの形状と、購入しようとしているシーリングライトの対応配線器具を事前に確認しておくことが大切です。
対応の引掛シーリングが設置されていなくてもシーリングライトを工事不要で取り付ける方法
せっかく新しいシーリングライトを購入したのに、天井に設置された引掛シーリングが対応していない、なんてこともあるかもしれません。
通常は電気工事を依頼し、シーリングライトに対応した引掛シーリングに交換してもらう必要がありますが、増改アダプタを活用すれば電気工事不要でシーリングライトを取り付けることができます。
増改アダプタはパナソニックなどで市販されている商品で、1型~4型のいずれかを古いタイプの引掛シーリングに取り付けることで、新しいシーリングライトを取り付けることが可能です。
増改アダプタを使えば電気工事を依頼するよりも費用を抑えることができ、工事を待たずにシーリングライトを取り付けることができます。
費用を少しでも抑えたい、すぐにシーリングライトを取り付けたいと思っている人は、増改アダプタを活用することをおすすめします。
まとめ
シーリングライトは、誰でも簡単に取り付けることができる照明器具です。
シーリングライトを取り付けたい部屋の天井に引掛シーリング・ローゼットと呼ばれる配線器具があればすぐに取り付けることができますが、引掛シーリング・ローゼットがない場合や、古いタイプ・破損している場合は電気工事が必要となるため注意が必要です。
現在主流となっている引掛シーリング・ローゼットが設置されていればほとんどのシーリングライトを取り付けることができますが、一部のシーリングライトは対応配線器具が限られている可能性もあるため、新たなシーリングライトを取り付ける際は、配線器具の形状とシーリングライトが対応している配線器具が一致しているかを事前に確認しておくことが大切です。
古いタイプの引掛シーリング・ローゼットでシーリングライトが取り付けられない場合、増改アダプタを活用することで電気工事をせずにシーリングライトを取り付けることができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。