玄関の外の照明は、家の雰囲気を決定づける家の顔ともいえるアイテムです。安全上や防犯上からも欠かせないエクステリアのアイテムで、玄関において照明の果たす役割は非常に重要だといえます。明るくおしゃれにお客様を招き入れる玄関をつくる、素敵な照明の選び方をご紹介します。
目次
玄関外の照明は家の雰囲気を決める重要アイテム
玄関外の照明は、灯ったときの明るさで家の雰囲気を決定づけます。しかし、照明器具が果たす役割は実は暗い場所を照らすだけではないのです。照明が家の雰囲気を決めるポイントとはどのようなところにあるのでしょうか。
家族だけでなく訪問者を迎えるための大事な場所
家の顔ともいえる玄関は、毎日家族が出入りする大切な場所です。また、玄関は訪問者を迎えるための場所でもあり、きれいで明るい玄関は、いい運気を運んでくれるとも言われています。
家の雰囲気を明るくするためには、玄関が明るい事も重要です。自然光をたっぷりと取り込める玄関は、それだけで明るく開放的な気分にさせてくれますが、自然光が足りなければ照明で補いましょう。光度の高い照明や間接照明を上手に使って、明るさを追加することでぐっと明るく雰囲気の良い玄関を作ることができます。
家のデザインだけでなく街のデザインに合わせると素敵に
玄関周りの照明、特に外に面した部分の照明は、自宅の外観に合ったデザインのものを選んでいると思います。ここを、街の景観や雰囲気に合ったものにしているとさらに素敵です。照明器具は夜間に活躍するだけのものと思いがちですが、実は、日中は照明器具のデザインそのものがエクステリアの一部として見えているのです。素敵なデザインの照明器具を設置して、取付位置にもこだわることで、玄関周りの雰囲気づくりに一役買ってくれます。
また、日中は存在感を主張しないのに、夜になると一気にスタイリッシュな雰囲気を演出してくれる照明器具が、ガーデンライトやグランドライトなどの埋め込み式の照明器具です。エクステリアをすっきりまとめたい場合には見えない照明を選ぶのもテクニックのひとつです。
自宅の外観をどんな雰囲気にしたいのか、イメージを明確にしてから照明器具を選ぶことで、家のデザインだけでなく、街のデザインにも溶け込んだ統一感のある雰囲気を作り上げることができます。
玄関外の照明は安全面や防犯面でも重要
家の明るさや雰囲気づくりに欠かせない照明ですが、玄関外の照明はさらに安全面や防犯面から見ても欠かせないアイテムです。照明が安全面や防犯面で果たす役割や、屋外に設置するからこそ忘れてはいけないメンテナンス面についても確認しておきましょう。
夜の足元や鍵の開け閉めに必要な明るさを確保する
外のポーチに段差があったり、外階段がある玄関は、夜になって足元が見えないとつまづいたり転んだりする危険が伴います。このような玄関には、足元を照らす照明が欠かせません。上から照らす照明のほかに、足元を照らすためのフットライトが設置してあると安心です。
さらに、夜間にカギの開け閉めをする事を考慮して、玄関ドアの周囲には十分な明るさを確保できるような照明の計画を立てましょう。家族が使う時の利便性が一番の目的ではありますが、ここを明るくしておくことで、夜間の来客時に相手を確認しやすいというメリットもあります。家族の安全を考えた上で、しっかりと明るい場所にしておきましょう。
人感センサーを設置すると防犯面も安心
玄関は、自宅に人が居ても居なくても、防犯面が気になる場所でもあります。防犯面を重視したい場合には、玄関に人が近づくと点灯する人感センサー付きのライトを設置するのがおすすめです。不審者に対して、明るくすることは高い防犯効果があると言われています。
不審者はできるだけ人目につかないように行動します。そのため、ライトで照らすことは、家の外部からの視覚効果の面でも、防犯対策になります。人感センサー付きのライトは人の動きに反応して電気がつくので、ご近所の目にも付きやすい状態になり、不審な動きに気付いてもらいやすくなるのです。また、防犯カメラを設置している場合も、人が居るときに明るくなることで、カメラに捉えた人影をより視認しやすくなるというメリットがあります。
メンテナンスしやすく寿命の長いものがおすすめ
玄関の外に取り付ける照明器具は、屋外に取り付けるという特性から、どうしても経年劣化が気になります。雨風や直射日光にさらされるため、変色したり錆が浮いてきたりしにくいものを選ぶようにしましょう。
また、夜間に点けっぱなしにしたり、点けたり消したりが頻繁になる場所でもあり、消費電力も気になるところです。省エネの観点や、電球交換の煩わしさをできる限り少なくするためにも、省エネ、長寿命であるLEDタイプの電球をおすすめします。蛍光灯や白熱電球と異なり、紫外線を発生させないLEDは虫も寄ってきづらいので、より屋外に適した電球です。
玄関外の照明と内玄関の照明の組合せ
家に入るまでの玄関外の照明と、家に入ってからの内玄関の照明を上手に組み合わせることで、よりおしゃれで素敵な空間づくりができます。玄関の照明のコーディネートのコツについてご紹介します。
玄関に入ったらほっとできる電球色を
玄関の外では、カギを開けたりするためにある程度の明るさが必要です。防犯面を考えても、少し明るめの照明を設置するのがおすすめです。手元や足元をしっかり照らすことができるように配置すると良いでしょう。
電球の光色には、大まかに分けて電球色・昼白色・昼光色の3種類がありますが、玄関に入ったらメインの光色を電球色にするのがおすすめです。電球色は、暖色系で温かみのある光の色が特徴です。明るさを抑えた光色なので、全体的にリラックスした雰囲気を与えます。家に帰ってきたという安心感を光の演出でも与えることで、家族にとってほっとする空間を作ることができます。
明るさを十分に確保する
来客された方が感じる訪問先の第一印象は、玄関で決まると言っても過言ではないでしょう。それほど玄関が人に与える印象はとても大きいものです。暗い照明よりも、明るい照明の方が家の印象を明るくするだけでなく、家全体にも広い印象を与えます。玄関ホールやポーチの広さに合った大きさの照明を選ぶのがまずは大切ですが、影になる部分がある場合には補助の照明を置くなど、工夫して明るさを調節しましょう。
外玄関はダウンライトやポーチライトを併用してしっかりと明るさを確保し、玄関の中に入ってからもほっとする雰囲気は残しつつも、間接照明を併用するなどして明るくしておきましょう。置き型の照明器具を使う場合は、照明の配置にもぜひこだわって、メインの照明を活かすような使い方を心がけましょう。
また、玄関ホールのデザインやインテリアと、照明器具のテイストを揃えるのもポイントです。外玄関からトータルコーディネートされていると、玄関から家に入った時におしゃれさを感じさせてくれます。
玄関外におすすめの照明器具
玄関外の照明にはたくさんの種類がありますが、場所によって適した照明器具があります。照明を設置する場所や雰囲気に合わせた照明器具をご紹介します。
ダウンライト
天井に埋め込むタイプのダウンライトは、天井をフラットに見せることができるので、玄関をすっきりとした印象にすることができます。カバーがついているタイプだと、外し方が難しく自分では電球の交換ができない可能性もありますが、LEDライトを使うことで、長期間交換が必要無くなります。もちろん、カバーが無いタイプなら掃除も電球交換も簡単です。こまめにオンオフしたり人感センサーを導入すると、さらに省エネ効率が高まります。
ポーチライト
ポーチライトは、一戸建ての家の玄関先ではお馴染みの、玄関ドア周りを明るくする照明です。デザインひとつでその家の雰囲気を左右する存在なので、家のテイストに合わせたデザインを最も取り入れたい場所です。シンプルなものだと、シンプルモダンの家だけでなく、北欧風や洋風、和風など様々なデザインの家に違和感なくマッチします。玄関のテイストに合ったデザインのものを取り入れて、素敵なエントランスに仕上げましょう。
玄関外の照明は家のイメージや明るさなどを総合的に確認して決めよう
玄関の外の照明は、暗い時に帰宅する人を明るく照らす、大事なアイテムです。夜だけでなく昼間もエクステリアとして目に付くものでもあるので、家の雰囲気を決定づけるためにも、家のテイストに合わせてしっかりとデザインを吟味しましょう。
省エネや防犯安全面などにも考慮しつつ、あなたの家にピッタリな照明を選んでみませんか?