ダイニングの照明の明るさはどれくらい必要?

ダイニングテーブル

照明の明るさはどのくらいがいいのか?必要な明るさは光源の数や照明器具によって変わってきます。ここではダイニングに絞って、照明の明るさについてお話していきます。



ダイニング照明の器具の種類、明るさについて

ダイニング照明の器具の種類、明るさについて

明るさの基準

必要な明るさの基準は以下の通りです。

表1は「日本照明工業会」で定めている1灯でのLED照明器具の適用畳数です。各メーカーはこの基準をもとに製造、畳数の表示をしています。部屋の広さによって必要な光は変わりますので照明器具や電球の購入時、参考にしてみてください。

白熱球を購入しようと思っている方もいらっしゃいますよね。これまで白熱球は消費電力でであるワット数を明るさの指標としていました。表2は白熱球(E26タイプ)について、ワット数ごとのおおよそのルーメン数をまとめたものです。照明器具や電球を購入する際の参考にしてみてください。

1

表2

取り付ける位置・器具の形状によって変わる、明るさの範囲

ダイニングではインテリアのテイストや演出方法によってさまざまな照明器具が使用されます。ここでは主に使用されるペンダントライト・シーリングライト・ダウンライト・スポットライト・シャンデリアの5つのライトの特徴を解説します。それぞれの光の向き、器具の特徴を知り、自宅のダイニングへの取り入れ方の参考にしてください。



1.ペンダントライト

アクリル付きペンダントライト

ペンダントライトは天井からつり下がった照明のことです。ペンダントライトの取り入れ方は大きく2つ、大きな器具を1つで使用するか、小さな器具を複数で使用するかです。

ダイニングテーブル全体を照らすためには100ワットの電球を1つか、40ワットから60ワットの電球を2つから3つ用意する必要があります。いずれにしても部屋全体を明るくするというよりも部分的に照らす照明です。狭い空間だったり、テーブルがしっかり照らせれば問題ないという方はいいですが、部屋全体を明るくしたい方は補助照明でダウンライト・スポットライトも併用すると部屋全体が明るくなります。

ペンダントライトはメーカー・器具によって調節できる幅は様々ですが、長さ調節が可能であり、天井から光源までの高さを変えることができます。

大体テーブル上から50~80センチメートルの位置に光源をおくといいと思います。電球の光の強さ、ペンダントライトの数によってベストな光源の高さは変わりますので、調節して自分にあった位置を探してみてください。



2.シーリングライト

シーリングライト

シーリングライトは天井にぴったりとついている照明です。ですので照明の中でも一番高い位置から光を照らせるので部屋全体を明るくするのに適しています。天井高が低いお部屋にもいいですね。



3.ダウンライト

ダウンライト

ダウンライトは天井に埋め込まれた照明です。埋め込まれてあるので光源の真下しか照らせず、部屋全体を明るくすることには適していません。複数のダウンライトを天井に配置すればダウンライトのみで照らすことはできますが、他の照明器具と併用して取り入れられることがほとんどになります。ダウンライトは天井の工事の必要があるので他の照明よりも手軽さはないですが、照明器具が目立たず光源の確保ができるのでフラットですっきりした空間になります。

4.スポットライト

スポットライト

スポットライトは1点を集中的に照らす照明です。ダクトプラグタイプのスポットライトの場合、天井や壁にダクトレールがあればどこでもつけられ、照らす角度をかえられるので好きな部分を照らせます。壁に光をあてると光が広がり間接照明になったり、他の照明器具と併用して部屋を明るくしたり、汎用性が高い照明です。



5.シャンデリア

クラシカルなシャンデリア

シャンデリアはペンダントライトと同じく吊り下げ式の照明です。しかしペンダントライトよりも電球の灯数が多く、装飾的なのが特徴です。部屋の広さと電球のワット数によりますが1つでも部屋を明るくすることができます。自宅のダイニングの雰囲気に合わせて器具と電球を選んでください。



照明の光の広がり方と向きの違い

それぞれの光の向きは上にある絵の通りです。
ペンダントライトは形にもよりますがシェードがついていれば下方向、裸電球などであれば全方向に広がります。
シーリングライトは全方向に光が広がり、光が届く範囲が広いです。1つの照明器具で部屋全体を明るくできます。
ダウンライトは真下に光がひろがります。
スポットライトは器具の方向で集中的に光をあてられます。
シャンデリアは電球が上向きに取り付けられるものと下向きにつけられるものがあり、下向きのほうが明るさの確保には向いています。上向きのものは天井に光があたり、間接的な柔らかい光が特徴です。

ダイニングをお洒落に!おすすめの照明器具と明るさ

ボリュームのあるペンダントライト

こちらのペンダントライトは存在感があり、電球が6つついているので40ワットのもので十分明るさは確保できます。この器具には電球が最初から備わっており、LEDの場合は光源の寿命が20000時間と白熱球の20倍なので、頻繁に電球交換するということはありません。

モダンなお部屋によく似合う照明です。

磁器照明

磁器照明ダクトプラグ

磁器のセードを使用したこちらの照明器具は、ほんのりとオレンジ色の光が灯ります。
3灯並べてつけても1つでつけても可愛らしいです。買ったときについてくるLED電球は440ルーメンなので、1つの器具だけで部屋全体を明るくすることはできないので、補助灯の照明が必要になります。
ダイニングテーブルの上に1~3つほど取り入れたり、キッチンのカウンターにとりつけたり、ダイニングのメイン照明としてや、空間のアクセントとして取り入れるのにぴったりです。北欧テイスト・ナチュラルテイストのお部屋によくあいます。



切子照明

ダイニングの照明の明るさはどれくらい必要?切子照明

こちらはなかなか見ないデザインのペンダントライトです。切子ガラスと布セードからなり、和テイストなダイニングに合いそうです。近年どの家庭も洋風なお部屋が多いですが、畳だったり、日本的なお部屋にぴったりですね。色の展開は青と赤の2種類あります。お部屋の雰囲気に合わせてお選びください。こちらの照明に付属のLED電球は3灯で1320ルーメンです。ですので部屋の広さにもよりますが、補助灯とあわせてご使用ください。



カフェ風、レトロなデザインの大型ペンダントライト

クリアランプが透けて見えてレトロでお洒落なペンダントライト。金具とガラスの淵が黒で統一されているのでモダンなお部屋にも合いそうですし、温かみのある木調の家だとカフェ風な演出ができそうです。
照明器具付属のLEDクリア電球は3つで1455ルーメンです。空間全体を照らすとなると補助灯が必要です。
この照明器具に合わせる電球(光)のおすすめは、2000~2200ケルビンほどの低色温度です。この低色温度であるろうそくのような光にすると、バーのような薄暗さと雰囲気ができます。光の確保も大切ですが、照明というよりインテリアとして取り入れても素敵ですよ。



まとめ

いかがでしたか?

ダイニングは主に食事をするスペースのことですよね。でも使われ方の幅は広く、お母さんが家事の合間に一息ついたり、お子さんが宿題をしていたり、お父さんが趣味に没頭していたり。ダイニングは食事だけではなく作業スペースとしても使われます。ぜひ照明器具のデザインだけでなく家族構成やダイニングの使い方も考慮して理想のダイニングスペースをつくってみてください。

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