【2022年度版】LEDって何だろう?特徴とは?

LEDにはどんな特徴があるのか、そもそもLEDとは何なのか知らない人は多いと思います。ここではLEDについて簡単に解説していきましょう。

アシメントリーでおしゃれな6灯のLEDシャンデリア GCH003-6

アシメントリーでおしゃれな6灯のLEDシャンデリア GCH003-6

緩やかな放物線を描いたアームの先に真球ガラスがついたシャンデリア。空間を華やかに演出します。真鍮メッキと乳白色ガラスの組み合わせにより、高級感の中に安らぎを感じさせます。

そもそも「LED」って何?

LEDについて解説する前に、まずは「半導体」について少し触れていきたいと思います。中学生の時理科の授業で習ったことがあったような…と聞いたことはある人もいるのではないでしょうか?

半導体とはまったく電気を通さない素材(例:ゴム)と電気を通しやすい素材(例:金属)の中間の一定の電気的性質を持った物質です。日常生活の電気機器類、例えばスマホ・パソコン・家電・ATMなどあらゆる物の中で使われており、半導体がないと今の生活は成り立たないといえるほど、実は身近でとてもお世話になっている物質です。

半導体は一番初めに開発された1940年代から今までたくさん開発・応用され、種類や使い方は多岐にわたり、その中で1960年代にLEDというまったく新しい光源がうまれました。

LEDの正式名称は「Light Emitting Diode」、つまり「発光する半導体」のことです。

電気エネルギーを光に変えるところは今までの電球と同じですが、その構造・仕組みは大きく異なります。LED電球のガラス部分にはLEDチップのみで、点灯回路は隠れています。

このLEDチップと点灯回路で電気エネルギーを効率的に光に変えられるようになったためにたくさんのメリットがうまれました。

メリット

  • 長寿命・紫外線・赤外線がすくないため被照射物への負担が少ない
  • 紫外線・赤外線がすくないため被照射物への負担が少ない
  • 環境に悪い物質(水銀など)を使わないため環境に優しい
  • 照明器具の軽量化・小型化が可能になった
  • 熱をださない(低温)
  • 衝撃や振動に強い

効率的にエネルギーを光に変えられるため、少ない電力で大きな光が得られ寿命が長くなり、従来の光源とは比べ物にならないほど省エネです。赤外線・紫外線を含まないため、紫外線に弱い芸術作品を照らすことに有効的であったり、植物の育成にもLEDが取り入れられたり、まだまだこれから多様に広がる可能性がある光源です。

政府推奨LED化の話

他の光源からLEDへの移行は、政府が積極的に施策をうってすすめています。今年2020年にはLED占有率100パーセント、2030年にはストック率も100パーセントにする、という内容です。そうすることにより国内の消費電力を60パーセント削減することを目標にし、実現に向けて動いています。したがって、国内のメーカーはLED以外の光源の生産を終了し始めています。

ストックがなくなる2030年ごろには白熱球や蛍光灯、その他LEDではない電球は買えなくなってしまうので、今自分が使っている照明器具がLED対応していないと困りますね。個人のメリットも大きなLEDですが、それだけではなく実は環境問題の改善や国が全面的にすすめる施策をうつほど大きなことであり、私たちもそれに対応していかなければなりません。

LED電球とその他電球の特徴比較

LEDについて記述しましたが、それではLEDの他にはどんなものがあって何が違うのか。目にすることが多い白熱球と蛍光灯それぞれの特徴を比較します。あと10年ほどは流通があり、今も広く使われているこの2つを紹介します。

白熱電球の特徴

白熱球はフィラメント(電球内の金属線)が電流を流した時に2000度以上の高熱を発することで白い光を出しています。つまりたくさんの電気エネルギーがかかっているのでLEDや蛍光灯よりも寿命が短く、電気代が高くつきます。しかし、暖かいオレンジ色の光を放つので空間の演出はばっちりです。電球のみ天井からつり下げられたデザインをよく街中やカフェでみかけますがレトロでとてもおしゃれですよね!

蛍光灯やLEDよりも安く購入できるので初期費用は抑えられます。

蛍光灯の特徴

蛍光灯はオフィスや学校で使われている事が多いです。

白熱球にくらべて電力の消費が約4分の1と小さく、光の色も大きく3パターンから選べます。

デメリットがあるとすればスイッチを入れてから光の強さがMAXになるまで少し時間がかかるところです。学校の体育館などで光をつけてから最初はぼんやりとした光で徐々に明るくなっていくような経験はなかったでしょうか?明るくなるまで時間がかかるということはトイレや脱衣所など、空間の滞在が短い場所だと不向きであるといえますね。

フロアライト

布シェードのシンプルなフロアスタンド GST003

高い位置から布セードを通して柔らかな光りをお部屋に。床置き型・自立タイプのフロアスタンドは豪華なホテルの寝室やロビーなど癒やしの空間を演出します。

LED電球の種類と特徴【選び方】

LED電球の選び方

無敵と思われるLEDは、実は熱・水に弱いという特徴も持っているため、そのことからそれぞれ対応のLED電球が存在します。

一般家庭で手軽に白熱電球からLED電球に変える場合、考えられるLED電球への変え方の注意点を4つみていきましょう。

水回り・お風呂場

水が跳ねるキッチンや湿度の高い洗面・脱衣所などは直接水がかからなくても故障の原因、火事のもととなります。そのような場所でもLEDを使いたい場合は「防水」のLED電球が売られているので、必ず「防水」のLED電球を選びましょう。

お風呂場で使いたい場合は照明器具も「防雨・防湿型器具」なので照明器具に対応した「防雨・防湿型器具対応」のもの、もしくは「密閉型対応」のLED電球を買いましょう。

密閉型器具

密閉型器具とは中の電球が外部から密閉された状態の照明器具のことで、お風呂場の照明やマリンランプが該当します。熱に弱いLEDが密閉状態の中におかれたら熱の逃げ場がありません。電球・器具の故障や壁まで焼けてしまうこともあります。しかし改良が進み、密閉型対応のLED電球が売られているのでそちらを使用しましょう。対応・非対応などはパッケージに記載があります。

調光器具

調光器具は明るさを変えられる器具のことです。調光機能付きの照明器具に使用する電球を選ぶときは「調光機能に対応」しているLED電球を購入しましょう。対応・非対応の情報は密閉型と同様、パッケージに記載があります。

断熱材施工用器具

ダウンライトなど天井に埋め込まれている照明器具がありますよね。それらは断熱材を持ち上げるようにして取り付けられていて、断熱材施工用器具とよびます。LEDは熱に弱いため、「断熱材施工用器具対応」のLEDでないと短寿命・火事のもととなり危険です。必ず対応のものを選んでください。

それぞれに使用用途や、対応器具を確認して使用するようにしましょう。対応していなくても電球がつくことがありますが、それぞれにあった構造・耐久性・回路なので、見た目ではわからなくとも中身は違います。対応していないものを使用すると電球の寿命が短くなったり、器具が使えなくなったり、最悪火事の原因になります。

口金のサイズでが合えばほとんど問題なく白熱電球からLEDに変えられますが、上記のように例外はありますので、注意しましょう。

一体型LEDライトの特徴

LEDライトは数多くの種類があり、これまで普及してきた電球の代替えとしてつくられているので、一般に普及しているものであればどんな形状でもほとんど対応しています。ですので一般家庭でもすぐに交換可能なものばかりです。

また、LEDの特徴の一つとして、従来の電球と発行する仕組みが異なるため、照明器具自体にLEDを組み込んで使用することができ、それをLED一体型照明と呼ばれています。今までは電球の規格にあわせて照明器具がつくられていましたが、一体型にすることによって器具の小型化・軽量化・薄型にすることがかないました。

それにより今までになかったスタイリッシュでデザイン性のある照明ができたり、その照明器具を使うことで空間演出の幅がひろがったり、照明器具と光源は革新的な進化をとげました。

それではLED一体型照明を2点ご紹介いたします。

ミラーライト

ミラーライト

ミラーライトといえばこれまでは鏡の上や横の壁面に照明器具を設置していることがほとんどでした。鏡と照明が一体となっているもので近しいものといえば、鏡に直に電球がくっついているハリウッドミラーと呼ばれている化粧台用の鏡があります。電球のポコポコとくっついている見た目がとても華やかで可愛らしいです。しかし、もっとスタイリッシュなデザインで、化粧台だけではなく洗面台や美容院のサロンなど、老若男女問わず使えそうなミラーライトはあったでしょうか?

このミラーライトはLEDを埋め込むことでよりスタイリッシュなデザインになっています。また、明るさの調節、光の色が近接スイッチで簡単に変えることができます。自然光がたくさん入っている時は明るさを控えめに、夜だったりお化粧をするときは明るくして使用でき、使い勝手がよく、デザインもかっこいいです。

円筒ペンダントライト

コンパクトでどんな空間にも合わせやすい円筒ペンダントライト。こちらもLED一体型のため、直径5.5センチメートルというここまで細いデザインの照明器具が成立しています。電球や蛍光灯と違い一体型は電球が点灯しなくなった場合、電球だけを交換することはできません。しかし長寿命で1日10時間点灯していたとしても10年間使えますので、電球交換の手間がなく、一度器具を買ってしまえば電気代も抑えられ、電球代もかからず長期的に使用できるので結果的に安い買い物であるといえます。デザイン性も高いのでおすすめです。

どうでしょうか?今回はLEDとはどういったものか、特徴や他の電球との違いについてお話しました。LEDへの移行は2030年までの10年間で完了しておきたいところです。新しく照明器具を変える予定があるのであれば、LED対応もしくはLED一体型照明器具がおすすめです。

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