照明器具の設置に使用する、引っ掛けシーリングを知っていますか?
シーリングライトやペンダントライトなど、部屋に一般的な照明器具を取り入れるとき、引っ掛けシーリングが必要です。
今回は、引っ掛けシーリングの種類や、引っ掛けシーリングへの対応器具の設置方法、人気メーカーの引っ掛けシーリング商品についてご紹介します。
アシメントリー 真鍮メッキ6灯ペンダントライト GCH002-6 引掛シーリング
まっすぐなアームのみを組み合わせて、複数のランプを取り付けた多灯ペンダントライト。6灯ペンダントライトにありがちなゴチャゴチャとした装飾過多さはなく、スッキリとしたシンプルな照明です。支柱から左右にまっすぐに伸びたアームはあえて長さを均等にせずに短いアームと長いアームを組み合わせたものを交互に3本重ね、お互いのアームを支え合うようにバランスを考慮した新しい形。左右対称にならないところがポイントで、他にはない珍しくユニークな形を表現しました。
引っ掛けシーリングの種類とは
引っ掛けシーリングに対応した配線器具には、いくつかの種類があります。
一般的に、照明器具側についている引っ掛けシーリングを引っ掛けシーリングキャップ、配線器具側についているものを引っ掛けシーリングボディと呼びます。
ここでは、引っ掛けシーリングボディの一般的に使われている種類についてご紹介します。
一つめは、「耳なしタイプ」と呼ばれる引っ掛けシーリングボディです。
耳なしタイプの引っ掛けシーリングボディには角型引っ掛けシーリング、丸形引っ掛けシーリング、丸形フル引っ掛けシーリング(高荷重・耐熱形引掛シーリング)の3種類があります。
角型引っ掛けシーリングは長方形の形をしたコンパクトなもので、照明器具側で使用されている引っ掛けシーリングキャップも同じ角型をしており、サイズも同じです。
引っ掛けシーリング部分にカバーなどがついておらず露出しているタイプの照明器具であれば、実際に照明器具を取り付けた際に天井側の配線器具を目立たせず、すっきりおさめることができます。
丸形引っ掛けシーリングは、丸い形をしています。角型引っ掛けシーリングと異なるのは形状だけで、機能や使い方は同じです。丸い形状のため面積が広く、照明器具を実際に取り付けると天井面の引っ掛けシーリングボディが目立ってしまいますが、安定感があります。
丸形フル引っ掛けシーリング(高荷重・耐熱形引掛シーリング)は、丸形引っ掛けシーリングの外周につばのような突起がついている形をしています。使い方は角型引っ掛けシーリングや丸形引っ掛けシーリングと同じですが、ボディについたつばのような突起が、照明器具を取り付ける際の支えとなり、より安定感を増すことができます。
耳なしタイプの引っ掛けシーリングボディを使用した場合、シーリングライトなどの直接取り付けるタイプの照明器具の場合は質量5㎏まで、ペンダントライトなどの吊下げタイプの照明器具の場合は、使用しているコードが一般のビニールコードの場合は質量3㎏まで、補強されたコードを使用している場合は5㎏まで取り付けることができるのが一般的です。
規定質量以上の照明器具を取り付けると破損や落下の原因にもなるため、事前に使用する引っ掛けシーリングボディの仕様を確認することが大切です。
二つめは、「耳付きタイプ」と呼ばれる引っ掛けシーリングボディです。
耳付きタイプの引っ掛けシーリングボディには、引っ掛け埋込ローゼットとフル引っ掛けローゼットの2種類があります。
引っ掛け埋込ローゼットは、天井に埋め込むタイプの引っ掛けシーリングボディです。
天井に埋め込むため、天井からの出幅が他の引っ掛けシーリングボディと比べて半分程度になります。
フル引っ掛けローゼットもまた、天井に埋め込むタイプの引っ掛けシーリングボディです。
丸形フル引っ掛けシーリングと同じように、つばのような突起がついています。
つばのような突起により、引っ掛け埋込ローゼットよりも安定感のある取り付けが行えます。
耳付きタイプの引っ掛けシーリングボディはサイド部分にネジ穴が開いている金具が2つついていることが特徴です。
取り付けることのできる照明器具の質量は耳なしタイプの引っ掛けシーリングボディと同じですが、引っ掛けシーリングボディについている金具に照明器具の荷重を持たせることができるため、別の保持部品を準備しなくてもサイドの金具を使えば、5㎏以上・最大10㎏までの照明器具を取り付けることができます。
耳なしタイプの引っ掛けシーリングボディ同様、照明器具取り付けの際は事前に引っ掛けシーリングボディの仕様を確認しておくことが大切です。
引っ掛けシーリング対応器具を取り付ける方法
ここでは、引っ掛けシーリング対応器具の取り付け方法についてご紹介します。
照明器具を取り付けたい部屋の天井に引っ掛けシーリングボディが設置されていれば、電気工事などを行う必要はなく、誰でもかんたんに照明器具を取り付けることができます。
まずは、引っ掛けシーリングボディに空いている2つの穴に、器具側の引っ掛けシーリングキャップの金属端子を差し込みます。
差し込んだあと、指定方向に「カチッ」と音が鳴るまで回すと引っ掛けシーリングキャップと引っ掛けシーリングボディがしっかりと固定され、接続されます。
これだけで、接続は完了です。
それぞれの引っ掛けシーリングボディの規定質量内の照明器具であれば、保持部品などを用意することなく使用することができます。
万一部屋に設置されている引っ掛けシーリングボディが破損していたり、グラグラする、取り付けが不十分などの場合は、一度使用をやめ電気工事の依頼を行いましょう。
不備があるまま使用した場合、火災や感電、照明器具の落下などのトラブルにつながる危険があるため、注意が必要です。
東芝ライテックの引っ掛けシーリング
ここでは、東芝ライテックの引っ掛けシーリングボディについてご紹介します。
一つめは、「DC5402N(W)」です。
「DC5402N(W)」は露出埋込兼用引っ掛けシーリング(送りなし)で、2013年4月15日に発売された商品です。
その後2017年10月1日に価格改定され、現在は希望小売価格550円(税別)で販売されています。
二つめは、「DC5042(CS)」です。
「DC5042(CS)」は、高荷重・耐熱形の引っ掛けシーリングボディ(露出形)(送りなし)で、2008年7月23日に発売された商品です。
その後、2017年10月1日に価格改定され、現在は希望小売価格300円(税別)で販売されています。
三つめは、「DC5042N(W)」です。
「DC5042N(W)」は高荷重・耐熱形引っ掛けシーリングボディ(露出形)(送りなし)で、2012年6月1日に発売された商品です。
その後、2017年10月1日に価格改定され、現在は希望小売価格300円(税別)で販売されています。
四つめは、「DC5602(W)」です。
「DC5602(W)」は、高荷重・耐熱形引っ掛けシーリングボディ(埋込形)(送り付)で、2008年7月23日に発売された商品です。
希望小売価格500円(税別)で販売されています。
パナソニックの引っ掛けシーリング
ここでは、パナソニックの引っ掛けシーリングボディについてご紹介します。
一つめは、「フルシリーズ角型引掛シーリング(ボディ) WG1000P」です。
個装寸法はタテ120×ヨコ60×アツミ24、質量は24gとなっています。
メーカー希望小売価格は130円(税別)です。
二つめは、「フルシリーズ天井用角型引掛シーリングコンセント WG1200P」です。
個装寸法はタテ120×ヨコ60×アツミ26で、質量は51.5gとなっています。
メーカー希望小売価格は340円(税別)です。
三つめは、「コンセント付丸型引掛シーリング(ミルキーホワイト) WG4425WP」です。
フル端子付きの商品で、個装寸法はタテ150×ヨコ90×アツミ23で、質量は67gとなっています。
メーカー希望小売価格は700円(税別)です。
四つめは、「引掛シーリング用角型コンセントアダプタ WG4480PK」です。
個装寸法はタテ120×ヨコ60×アツミ14で、質量は22gとなっています。
メーカー希望小売価格は210円(税別)です。
五つめは、「引掛シーリング増改アダプタ1型 WG4481PK」です。
個装寸法はタテ120×ヨコ60×アツミ26で、質量は45gとなっています。
メーカー希望小売価格は420円(税別)です。
六つめは、「引掛シーリング増改アダプタ4型 WG4484PK」です。
個装寸法はタテ120×ヨコ60×アツミ29で、質量は46gとなっています。
メーカー希望小売価格は700円(税別)となっています。
七つめは、「フル引掛ローゼット(ミルキーホワイト) WG6005WP」です。
フル端子付きで、個装寸法はタテ150×ヨコ105×アツミ23で、質量は133gとなっています。
メーカー小売希望価格は570円(税別)です。
まとめ
シーリングライトやペンダントライトなど、部屋に一般的な照明器具を設置するとき、引っ掛けシーリングが必要になります。
引っ掛けシーリングに対応した配線器具には、いくつかの種類があり、照明器具側についている引っ掛けシーリングを引っ掛けシーリングキャップ、配線器具側についているものを引っ掛けシーリングボディと呼びます。
一般的に使われている引っ掛けシーリングボディには「耳なし」と「耳付き」の2つのタイプがあります。
「耳なしタイプ」と呼ばれる引っ掛けシーリングボディは、角型引っ掛けシーリング、丸形引っ掛けシーリング、丸形フル引っ掛けシーリング(高荷重・耐熱形引掛シーリング)の3種類です。
「耳付きタイプ」と呼ばれる引っ掛けシーリングボディは、引っ掛け埋込ローゼットとフル引っ掛けローゼットの2種類です。
引っ掛けシーリング対応の照明器具は、取り付けたい部屋の天井に引っ掛けシーリングボディが設置されていれば、電気工事などを行う必要はなく、誰でもかんたんに照明器具を取り付けることができます。
万一部屋に設置されている引っ掛けシーリングボディが破損していたり、グラグラする、取り付けが不十分などの場合は、一度使用をやめ電気工事の依頼を行いましょう。
不備があるまま使用した場合、火災や感電、照明器具の落下などのトラブルにつながる危険があるため、注意が必要です。
今回は、数ある引っ掛けシーリングボディ商品の中から、人気メーカーの東芝ライテックとパナソニックの商品をご紹介しました。
それぞれの引っ掛けシーリングボディの特徴を確認して、設置するシーリングライトやペンダントライトなどの照明器具に合った引っ掛けシーリングボディを見つけてくださいね。