お風呂の照明が切れたり、そろそろリフォームして照明も一緒に変えたいなと考えたとき、どんな点に気をつけたらいいのでしょうか。
デザインが気に入った! 安いからこれで! とお風呂の照明を安易に決めてしまってはいけません。
お風呂では水がはねたり、時には手が滑って思わぬ方向へシャワーのお湯が飛んでしまって直接照明にかかってしまうこともあるでしょう。当たり前のことですが、お風呂では「濡れること」を前提に考えなければなりません。
そのため濡れてもだいじょうぶな照明が必要となり、ほかの部屋の照明とは選ぶポイントが違ってきます。
お風呂の照明は「濡れること」で故障したり煙が出たり、最悪の場合、発火する恐れもあります。そのため、濡れてもだいじょうぶな照明を選んだり、光の種類を知ることなども大切になってきます。
ここではお風呂の照明を選ぶときのポイントを見ていきましょう。
お風呂に合った照明器具か確認しよう
水を使う浴室では、ほかの部屋の照明選びと同じようにはいきません。なぜなら、お風呂では濡れてしまう心配があるからです。
お風呂で安全に照明を使うためには、どのようなポイントを押さえればいいのでしょうか。
お風呂タイムを満喫するためにも、以下、4つのポイントを押さえて最適な照明を選ぶようにしましょう。
1 浴室対応の照明を選ぼう
もともと電化製品は、水に弱いものです。
しかも、お風呂内は湿気が多く、直接水がかかることもあるので、防水と湿気対策がされている照明を選ばなくてはいけません。
防水や湿気対策がされていないものは、濡れると危険な照明なので注意が必要です。
電球を変えるときは密閉器具に対応しているものを選ぶ
浴室は直接水がかかったり、湿度が高いため、照明カバーは必須です。
そのため、照明が切れた時やLEDに交換しようと思った時は密閉器具に対応している照明かどうかを確認する必要があります。
密閉器具に対応していない電球を付けてしまうと割れたり、熱くなったりして危険なので、必ず密閉器具に対応している電球を選ぶようにしましょう。
3 対応ワット数を確認しよう
水や湿気を防ぐカバーがついていたとしても電球対応ワット数が合っていないとカバーが熱で溶けたり、割れてしまうこともあり、トラブルの元になります。
たとえば最大許容ワット数以上の電球を取付けてしまうと、カバーで密閉されているため中で温度が上昇し、パリンと割れてしまう恐れもあります。
そんなトラブル防止のためにも、必ず、対応ワット数は確認しましょう。
4 コストで選ぼう
浴室はよく使うため、電気代を重視して照明を選ぶのもポイントの1つです。照明器具の種類によっては値段や寿命が異なりますし、ましてや浴室乾燥機や暖房機がついていればなおさらです。
電球が切れたタイミングで長持ちするLEDに換えようという方もいると思います。LED電球交換時のポイントは口金サイズ、LED電球の明るさ、照射タイプです。
しっかりと確認してから買うようにしましょう。
長く使うならLEDに換えるのもおすすめです。
お風呂をおしゃれに演出する照明とは?
一日の汚れや疲れを取ってリフレッシュできるお風呂ですから、浴室の電球は電球色など心が落ち着く色にするとさらにリラックスできるようになります。
照明の色の特徴
照明の色は、「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」の5つに分けることができます。一般的に市販されているのが「電球色」、「昼白色」、「昼光色」の3種類ですが、それぞれに特徴があります。
もちろん、メーカーによって多少は色の具合も違ってきますが、色を変えることで雰囲気もガラリと変わってきます。色の違いを知って上手に浴室を演出しましょう。
まず、「電球色」は落ち着いた暖かみのある色なので、リビング、寝室、和室、お風呂など、リラックスして過ごしたい空間におすすめの色です。
自然光に近い「昼白色」は自然な白さで明るく照らします。どんな部屋でも合わせることができますが、キッチンやリビングの照明に最適な色です。
「昼光色」ははっきりとものを見たい空間におすすめ。勉強部屋や仕事部屋といった作業をする空間で使用するといいでしょう。
空間を演出する「バスライト」
バスライトはその名の通り、お風呂でかんたんに使えるライトのことです。
浴室の電気を消して、バスライトだけにすると優しい光りに包まれて、リラックスできる空間へと早変わりします。
バスライトには「置くタイプ」「浮かべるタイプ」「沈めるタイプ」があります。
「置くタイプ」は部屋で使うキャンドルライトと同じような雰囲気を出すことができますし、壁や浴槽などに付けられる吸盤タイプもあります。豊富なカラーが用意されていますが、温かい雰囲気のオレンジ、気分が落ち着くブルーなどその日の気分に合わせるのも◎。
かわいらしい動物をモチーフにしたものなどがある「浮かべるタイプ」、ムードのある入浴タイムを楽しみたいなら「沈めるタイプ」がおすすめです。
ぼんやりとした光を見ていると、お風呂に入りながらリラックスができ、思わず眠くなってしまうことでしょう。
イヤなことがあったときほど、バスライトはおすすめです。
お風呂の照明の種類
浴室で使われる照明は、大きく分けると壁設置タイプと天井設置タイプの2種類があります。
壁設置タイプにはオーソドックスな円筒形のほか、丸形や半球形などがあります。
天井設置タイプにはシーリングやダウンライトがあります。
照明次第で浴室のイメージはガラリと変えることができるので好みに合わせて選びましょう。
壁設置タイプの照明
天井付け照明に比べて電球交換がしやすく、形もいろいろとあるので好みに合わせて選ぶことができます。
通常、ユニットバスのサイズが一坪以下なら1灯、それ以上の場合は2灯設置となるのがほとんどです。
天井設置タイプの照明 シーリングタイプ
浴室全体を明るくしてくれるシーリングライトやダウンライトにすると見た目が広くなり、すっきりします。
そもそもシーリングライトとはどのようなものなのでしょうか。
シーリングライトはその名の通りで天井(celing)に直接固定するタイプの照明器具のことをさします。昔は蛍光灯がほとんどでしたが、今はLEDが主流になりました。
浴室で使えるものには明るさの調節や光の色を変えることができる浴室灯もあります。使う人の好みに合わせて変えることができれば快適に使うことができます。
まとめ
これまでお風呂に合った照明の選び方を説明してきました。たかが照明と思いがちですが、照明器具を選ぶことはとても大切なことです。
さらに、電球の色にも気を配ればリラックスの度合いも違ってきます。
お風呂はその日の疲れを取り去り、元気な明日を迎えるために必要なものです。
照明もリラックスするための大切なアイテムのひとつとなるので、お風呂でリラックスできるような好みに合った照明を選ぶようにしましょう。