ペンダントライトの多灯使いに挑戦するなら、ダクトレールを使うのがおすすめです。 ダクトレールを使えば誰でも手軽に多灯使いを始められ、調節や交換も簡単にできます。
ここでは、ダクトレールとはどのようなものなのかとその活用法、ペンダントライトの多灯使いのコツやアイデア、選び方などをご紹介します。
目次
ペンダントライトの多灯使いにぴったり! ダクトレールとは?
天井からコードやチェーンで吊り下げるタイプの照明器具、ペンダントライト。 いろいろなデザインのものがあって一灯でもおしゃれなのですが、カフェやレストランなどでは、複数のペンダントライトを並べて使っているのを見かけることも多いですよね。
おしゃれな多灯使いを、自宅のインテリアに取り入れてみたいと思われる方も多いのではないでしょうか? ご家庭でペンダントライトの多灯使いを楽しむなら、ダクトレールを使用するのが便利です。
ダクトレールとは、天井に照明器具を取り付けるためのレール状の器具です。レールの内側に電流が流れているので、対応する照明器具であればどこにでも取り付けて使用することができます。また、電力や重量の許容範囲内で、複数の照明器具を取り付け可能です。
もともとはスポットライトなど舞台用照明を取り付ける際に使われていたもので、商業施設やオフィスなどでもよく見かけます。最近では、一般家庭の照明にも取り入れる人が増えてきました。
ダクトレールは後付けできる!
一般家庭の天井照明は、「引っ掛けシーリング」と呼ばれる配線器具を使用して取り付けるケースが多いです。 ペンダントライトにも引っ掛けシーリング対応の商品は多いですが、多灯使いするためには、吊るしたいペンダントライトの数だけ引っ掛けシーリングも取り付ける必要があります。
引っ掛けシーリングの取り付けは電気工事士の有資格者にしかできない作業なので、専門業者に依頼する必要があります。また、位置や数を決めたら、手軽に場所をずらしたり数を増やしたりといったこともできません。
一方、簡易的なダクトレールであれば、無資格者でも取り付けが可能です。引っ掛けシーリングに取り付けて使用するものや、コンセントから電源を取れるものなど、自分で後付けできるタイプのダクトレールがあるのです。
こうしたダクトレールをホームセンターや家具量販店などで購入して自宅に取り付ければ、自宅で手軽にペンダントライトの多灯使いができるようになります。
ダクトレールを利用した多灯使いなら、取り付ける位置や数の変更も簡単です。明るさやバランスを確認しながら調節したり、気分に合わせて模様替えしたりと楽しみが広がりますよ。
ダクトレールを使ったペンダント多灯使いのアイデア
「ダクトレールを使ってペンダントライトの多灯使いを始めてみたいけど、どこに、どんな風に使えばいいのかな……?」と思われる方も多いかもしれませんね。
そんな初心者さんのために、ここからはペンダントライト多灯使いでおすすめの配置パターンや取り入れやすい空間などをご紹介していきます。
ペンダントライト多灯使いの配置パターン
一口に「多灯使い」と言っても、照明器具の組み合わせ方や並べ方はさまざま。ペンダントライトの選び方や並べ方によって印象も変わってきます。主にどのような配置パターンがあるのかを見ていきましょう。
高さを揃えてすっきりと
同じペンダントライトを複数、同じ高さに並べて吊るすと、整然とした爽やかな印象になります。すっきり見せたい場合や、清潔感を出したい場合に向いています。
形やデザインの異なるペンダントライトを並べる場合も、下のラインの高さを揃えて吊るせば、ごちゃごちゃとした印象になりにくいです。
階段状に並べる
同じデザインのペンダントライトを並べるなら、少しずつ高さを変えて階段状に並べるのも素敵です。斜めのラインが生まれることで、空間に奥行きや広がりを感じさせやすくなります。
高さにあえてリズムをつけて
同じ高さや階段状などにラインを整えるのではなく、あえて高さをランダムに、波のように配置するのもおしゃれです。同じデザインのペンダントライト多灯使いなら、一つ一つ高さを変えても空間としてのまとまりは出てきます。
異なるサイズやデザインのペンダントライトをバラバラな高さに吊るせば、にぎやかで楽しい印象に。全体のバランスを見ながら高さを調節しましょう。
ペンダントライト多灯使いを取り入れやすい空間
ペンダントライトの多灯使いを取り入れるのにおすすめな空間をいくつかご紹介します。
「ペンダントライトの多灯使いをしてみたいけど、どこに取り入れたらいいのかな?」と思う方は、参考にしてみてください。
ダイニング
ダイニングテーブルを照らす照明として、ペンダントライトは多くのご家庭で取り入れられています。シンプルに一灯使いも良いですが、複数並べて吊るせば華やかでおしゃれな印象に。多灯使いなら大きなダイニングテーブルでも隅々まで明るく照らせます。演色性の高いランプを選べば、食事がおいしく見える効果も期待できますよ。
キッチン
キッチンカウンターの上部も、ペンダントライトの多灯使いが映えやすい空間です。キッチンを使うときに手元灯として役立つのはもちろんのこと、リビングダイニングから眺めたときにはキッチン空間のおしゃれなアクセントにもなります。
オープンキッチンは来客の際などにキッチンが見えて生活感が出やすいという問題がありますが、多灯使いのペンダントライトは視線を集めつつ洗練された印象を与えてくれるはずです。
リビング
ペンダントライトの多灯使いは、インテリア性の高さが魅力。家族が長い時間を過ごすことが多く、来客の目に触れることも多いリビングに取り入れるのもおすすめです。
シーリングライトやダウンライトなどの全体照明にプラスして、部分照明として使うのが取り入れやすい方法です。たとえばソファーまわりや窓辺、飾り棚周辺などに小さめのペンダントライトを並べて吊るせば、視線を集めるアクセントとなります。リビング空間の明るさにもリズムが生まれ、ぐっとおしゃれな雰囲気になりますよ。
寝室
やわらかく照らすのが得意なペンダントライトは、寝室にも向いている照明器具です。 寝室にペンダントライトを取り入れるなら、ベッドサイドや足元側など、光が直接目に入らない位置に設置するのがポイント。多灯使いならおやすみ前のリラックスタイムを、素敵な気分で過ごせそうですね。
ダクトレールに取り付けるペンダントライトの選び方
ダクトレールで多灯使いをする際の、ペンダントライト選びのポイントをご紹介します。
まずはダクトレールに対応しているかをチェック!
ダクトレールは規格化されており、「ダクトレール対応(ダクトプラグ)」と記載されている照明器具であれば、どのメーカーの商品でも取り付けて使用することができます。
ペンダントライトには、一般的な天井配線器具(引っ掛けシーリング)用の商品も多いため、ダクトレールに対応した商品かどうかを確認しましょう。
なお、引っ掛けシーリング用のペンダントライトをダクトレールに取り付けるための変換アダプターなども販売されています。
「とても好みのデザインのペンダントライトを見つけたけど引っ掛けシーリングにしか対応していなかった……」という場合は、アダプターも合わせて購入することでダクトレールで使用することができますよ。
インテリアテイストに合わせたデザインを
天井より低い位置に取り付けて視界に入りやすいという性質から、ペンダントライトにはさまざまなデザインのものがあります。
「シンプルなものがいいか、装飾的なものがいいか」「クラシカルなものか、モダンなものか」「欧米風かアジア風、それとも和風?」など部屋のインテリアテイストとの組み合わせを意識して選んでみましょう。
配光性にも注目してみて
光源からの光の広がり方の性質を、配光性と言います。ペンダントライトを購入する際は、配光性にも注目してみてください。
シェードやランプの性質によって広く全体的に照らすものから、スポットライト的に照らすものまでさまざまな配光タイプのペンダントライトがあります。取り付ける場所や使用目的に合わせて選ぶことをおすすめします。
ペンダント以外にも! ダクトレールを活用しよう
ダクトレールは、ペンダントライトの多灯使い以外にも使えます。主な活用法をご紹介します。
スポットライトを取り付けて
ダクトレールを使った照明器具の多灯使いで、ペンダントライトと並んで人気なのがスポットライトです。アートなどを照らしたり、壁や天井を照らして間接照明的に使ったりと、ペンダントとはまた違ったおしゃれな照明使いを楽しめます。
植物やバスケットなどを吊るして
ダクトレールに取り付けてフックとして利用できるアダプターなども販売されています。フックにバスケットや植物などをぶら下げてインテリアのアクセントにするのもおしゃれです。
まとめ
ダクトレールとはどのようなものなのかとその活用法、ペンダントライトの多灯使いのコツやアイデア、選び方などをご紹介しました。
ペンダントライトの多灯使いは、インテリアにこだわりのある方におすすめの照明プランです。キッチンカウンターやダイニングテーブルの上などを、カフェやレストランのような雰囲気にしてみませんか? ダクトレールを使えば比較的お手軽に多灯使いが楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。