「これから水耕栽培を始めたいけど、どこから手を付けたら良いのか分からない」という人もいるでしょう。そこで本記事では、水耕栽培のメリットや種類、水耕栽培に適した植物や始めるうえでの注意点についてご紹介します。
水耕栽培は土を利用しないので室内でも植物を栽培できる手軽さが魅力的です。水耕栽培用キットを購入すればインテリアとしても優秀ですし、初心者でも植物を枯らさず栽培しやすいことも特徴的です。
ただし十分な日照量を与えなかったり、適切な濃度の養液を与えないと植物は枯れてしまうもの。水耕栽培を始めるにあたっての注意点も、本記事でご紹介します。
目次
水耕栽培とは?種類やメリットを紹介
水耕栽培は、土を利用しない植物育成方法です。
水と液体肥料を混ぜた”養液”に根を浸し、LEDライトなどで光合成を行わさせるのが一般的な家庭における水耕栽培の方法です。土壌を必要としないので、都市部の室内でも育てやすいことや天候に左右されにくいことが魅力的です。ただし電気代や養液の入れ替えなど、ある程度のコストは発生します。
これから水耕栽培を始める人は、まずは水耕栽培とはどんな種類があるのかについてご紹介します。
水耕栽培の種類1:流動法
流動法とは、ポンプなどで水耕栽培キット内の養液を循環させる栽培方法です。
液体を循環させるので液体肥料と水がうまく混ざりやすいというメリットがあり、大規模な水耕栽培を行っている施設などで利用されます。一方で循環式に対応した水耕栽培設備は導入維持コストが高く、家庭での利用はあまりおすすめではありません。
水耕栽培の種類2:静置法
循環式ポンプなどを利用せず行う水耕栽培を”静置法”と呼びます。
静置法は養液を循環させるポンプを利用しないため、導入維持コストが低いのが魅力的です。家庭内で行う水耕栽培なら、静置法で十分対応できるでしょう。
一方で本格的な大規模水耕栽培を行う場合は、養液が循環しにくいため、循環式ポンプの導入がおすすめです。
静置法の一種?毛管水耕栽培とは
静置法のなかにも様々な種類がありますが、家庭用水耕栽培におすすめの静置法は”毛管水耕栽培”と呼ばれる方法です。
毛管水耕栽培は、植物の根の一部を空気に触れさせる栽培方法です。静置法では空気ポンプを利用しないため、根を完全に溶液に浸してしまうと、植物は酸素不足になりやすいもの。毛管水耕栽培は根の一部を空気に触れさせることで、養液で栄養補給しつつ酸素も取り込みやすいというメリットがあります。
循環装置などを利用せずに水耕栽培で植物を育てやすいため、自宅で水耕栽培を始めるなら毛管水耕栽培をおすすめします。
水耕栽培のメリットとは?
「土壌栽培ではなく、あえて水耕栽培を始めるメリットって何だろう」と悩んでいる人もいるでしょう。
水耕栽培には様々なメリットがありますが、主要なものは下記の通りです。
省スペースで手軽に始めることが可能
低コストで野菜を育てることが可能
初心者でも始めやすい
土壌栽培との一番の違いは、土を触るか否かです。土壌栽培の場合は土の管理を行う必要があります。また都市部に住んでいる場合、土を廃棄するのにも困るもの。水耕栽培なら必要なのは水と液体肥料なので、管理の手間がかかりにくいです。
また土壌栽培と比べて水耕栽培キットはおしゃれなモデルが大く、お部屋や玄関などに設置するインテリアとしても優秀です。
「部屋にオシャレな植物を、センスの良いプランターとセットで置きたい」「都市部に住んでいるから、土の調達や廃棄が大変」という人は、水耕栽培がおすすめです。
様々な種類がある!水耕栽培に適した植物を紹介
「水耕栽培ではどんな植物が育つのだろう」「水耕栽培は野菜も育つのか知りたい」
このように考えている人へ向けて、以下では水耕栽培で育つ植物や野菜についてご紹介します。
結論ですが、水耕栽培では様々な植物・野菜が育ちます。ただしニンジンやジャガイモといった根菜は水耕栽培向きではないので注意しましょう。
水耕栽培で育つ野菜の種類
まずは水耕栽培で育つ”野菜”について、主要なモノをご紹介します。
サニーレタス
サニーレタスは栄養素が豊富で、初心者でも育てやすい野菜です。
市販の液体肥料で簡単に育つので初心者におすすめです。日照量を確保しにくい場合は、LEDライトを導入して安定的な日照環境を確保してみてはいかがでしょうか。
パセリ
パセリも水耕栽培で、比較的簡単に育つ野菜です。
種まきから発芽まで2週間程度、根が張ったあとは収穫まで約2カ月程度かかります。また水はけが良い環境を好むので、定期的に養液の交換をしてあげましょう。
パセリは発芽率も50%程度で、育成が遅めの野菜です。しかし料理の添え物としても利用できるので、少し水耕栽培になれたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
レジナトマト
レジナトマトは観賞用のミニトマトです。
種まきから収穫まで約3か月ほど。観賞用ですが、もちろん収穫後は食べて楽しむこともできます。トマトは背が高くなるので支柱を準備する必要がありますが、レジナトマトは背が低いトマトなので、自宅の水耕栽培でも手軽に育てやすいことが魅力的です。
水耕栽培で育つ植物の種類
次に水耕栽培で育つ”植物”について、代表的なモノをご紹介します。
ミント
ミントはすがすがしい香りのする植物として人気があります。食用として用いられることもありなじみ深く、お部屋のインテリアとしても優秀です。種をまいてから2週間程度で発芽し、寒さにも強いのがミントの魅力です。
ただし土壌栽培でミントを育てた場合と比べて、香りが弱くなりやすいことが注意点です。また発芽後は根を張るスピードが速いので、間引かないとすぐに根詰まりを起こすことも注意する必要があります。
バジル
バジルはハーブの一種で、料理のスパイスとして用いられることもあります。
バジルは日当たりの良い場所を好み、上手く育てると約1カ月ほどで収穫できます。水温を10度以上に保ち、養液をこまめに入れ替えて清潔な環境を保てば、一年中育てることもできます。
バジルに適した水耕栽培キットも発売されているので、水耕栽培初心者はバジルから育ててみてはいかがでしょうか。
アロマティカス
アロマティカスはハーブの一種で、食べることもできる多肉植物です。
直射日光や寒い場所を好まないので室内で育てやすく、香りも良いので室内での水耕栽培におすすめです。風通しの良い場所で育てれば、2週間ほどで根が伸びてきます。
見て良し香り良し食べて良しのアロマティカスは、室内での水耕栽培向き植物といえます。
種類は多くても水耕栽培で気を付けるポイントは同じ?
水耕栽培で育つ植物は多く、初心者でも育てやすそうであることが分かりました。しかし実際には植物を枯らしてしまう人もいます。
そこで下記では、水耕栽培で植物を育てるうえで重要なポイントをご紹介します。せっかく育てた植物を枯らしてしまわないよう、水耕栽培のポイントを覚えておきましょう。
どの種類でも同じ!水耕栽培で注意すべきポイント
流動法・静置法や育てる植物にかかわらず、水耕栽培で注意すべき点は以下の3点です。
大切な植物を枯らしてしまわないよう、育てる際に注意しましょう。
養液が汚れていないか
養液はこまめに入れ替えることをおすすめします。
特に静置法の場合、液体が循環しないので水が汚れがちです。カビや藻が発生しないよう、定期的に養液を入れ替えたり、容器の洗浄を心がけましょう。
光の量と当て方は適切か
室内で水耕栽培を行う場合、光のあて方が重要になります。
直射日光に弱い植物は注意が必要ですし、LEDライトをあてる際も植物全体が満遍なく光に当たるよう心がけましょう。
LEDライト付き水耕栽培キットを利用している人ならよほど問題ないかと思いますが、大規模な水耕栽培を行う場合や光の当たり方にムラが出る栽培方法を行っている場合は注意しましょう。
養液濃度は適正か
水に混ぜる液体肥料の容量は、適切な分量を守りましょう。
養液濃度は薄すぎても濃過ぎても、植物の成長を阻害するもの。液体肥料のパッケージに記載されている容量を守り、養液濃度を適正に保つよう心がけることをおすすめします。
様々な種類に対応!水耕栽培の始め方
ここまで読んで「さっそく自分も水耕栽培にチャレンジしたい」と思った方もいるかと思います。そこで下記では、水耕栽培の始め方についてご紹介します。
プランターと照明、種を購入
まずは水耕栽培を行うためのプランターと育てたい植物の種を購入しましょう。また水耕栽培は室内で行うことも多いので、光合成を行わせるためにLEDライトの購入もおすすめです。
初心者の場合は”LEDライト付きの水耕栽培キット”購入をおすすめします。水耕栽培キットはデザイン性も良く、お部屋のインテリアとしても優秀です。またLEDライト付きのキットなら光も植物全体に満遍なく当たりますし、明るさも適切なモノになっています。
これから家庭で水耕栽培を始めるなら、LEDライト付き水耕栽培キットがおすすめです。
種を植えるスポンジを用意する
水耕栽培を始める準備ができたら、種を植えましょう。
水耕栽培キットの場合は種を植える場所が用意されていることもありますが、スポンジに種をセットして水耕栽培を始めることができます。
種を植え終わったら、養液に浸けて発芽を待ちましょう。
発芽するまで保湿を徹底する
発芽を促進させるには、ラップなどを利用して保湿することをおすすめします。
種が乾燥すると発芽しにくくなるので、水位をこまめに確認し、ラップなどをかけて保湿を心がけましょう。
発芽させるためには「適切な養液濃度」「保湿と清潔な環境の維持」が大切です。保湿を行いすぎて容器内がカビてしまわないよう注意が必要です。また発芽後にラップをしたままだと育成を阻害する要因になります。発芽後はラップを外しましょう。
まとめ:様々な植物の水耕栽培に適した「灯菜」はいかがでしょうか
水耕栽培といっても様々な育成方法があります。しかし家庭で水耕栽培を行う場合は、設置法(毛管水耕栽培)で行う場合がほとんどでしょう。水耕栽培で育てやすい植物や野菜も多く、初心者でも水耕栽培キットを購入すれば比較的簡単に水耕栽培を始めることができます。
もし「自宅でおしゃれに水耕栽培を楽しみたい」とお考えであれば、水耕栽培キット「Akarina01」はいかがでしょうか。Akarina01は照明メーカーとして50年以上の歴史を持つ「オリンピア照明」が製造・販売している水耕栽培キットです。LEDライト付きなので寝室やリビングなど、直射日光が入りにくい環境でも元気に植物を育てることが可能です。デザイン性にも優れており、玄関などに飾ればインテリアとしても活用できます。
水耕栽培キットにも様々なモデルがありますが、Akarina01は初心者でも育てやすい機能が備わっているのでおすすめです。水耕栽培を今後も継続してやりたい場合は、Akarina01の購入を検討してみてはいかがでしょうか。