バジルを挿し木や水耕栽培で育てる！　おすすめの方法は？

爽やかな風味のバジルは、いろいろな料理に使いやすいハーブとして人気です。 そんなバジルは挿し木や水耕栽培といった方法で、手軽に増やして育てられることをご存知でしょうか。

ここではバジルというハーブの魅力と挿し木や水耕栽培（水挿し）で増やす手順、ご家庭でバジルを栽培する際におすすめな方法やアイテムなどをご紹介します。

挿し木や水耕栽培で育てられる！　バジルってどんな植物？

バジルは熱帯アジアやインドが原産の、シソ科の植物です。 紀元前にアレキサンダー大王によってインドからヨーロッパへ伝えられたという言い伝えがあり、英語の「バジル」イタリア語の「バジリコ」という名前は、ギリシア語で「王」を意味する「バシレウス」という言葉が語源とされています。

一般的にバジルと呼ばれ、ジェノベーゼやカプレーゼなどイタリア料理に使われるのは「スイートバジル」という品種です。甘みのある爽やかな風味が特徴で、サラダやパスタなど幅広く使われています。

スイートバジルのほかにも、いろいろな品種があります。例えば「タイバジル」と呼ばれる品種は、フォーや生春巻き、バインセオといったベトナム料理によく使われているバジルです。 「ホーリーバジル」という品種は、ホーリーバジルはタイ語では「ガパオ」と呼ばれ、ガパオライスに使われていることでおなじみです。ホーリーバジルはインドの伝統医療アーユルヴェーダで古くから不老不死の霊薬とされてきたバジルでもあります。

ホーリーバジルに限らず、バジルは古くから薬草として知られてきました。バジルの香り成分には、心身にリラックスをもたらしたり、胃腸の働きを整えたりする働きがあります。殺菌・抗菌作用もあり、風邪の予防などにも役立つと言われています。

バジルは種も注目されている！

バジルと言えば葉の部分がハーブとしておなじみですが、近年では種（バジルシード）もスーパーフードとして注目されていることをご存知でしょうか。

バジルの種（バジルシード）は黒くて丸い小さな種なのですが、こんにゃくの主成分として知られるグルコマンナンを多く含んでおり、水に浸すと約30倍にも膨らみ、透明なジェル状の膜に覆われるという性質があります。

食物繊維たっぷりで腸内環境を整えるとともに、少量でも満腹感を得やすいのでダイエット効果が期待できると言われています。また、たんぱく質やビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸などが含まれ栄養価も高いです。

ところでバジルの和名は「メボウキ（目箒）」です。現在ではあまりなじみのない名前ですが、この和名はバジルの種に由来しています。

バジルは江戸時代に日本に入ってきて、種を水に浸したときのジェル状の部分が、目に汚れが入ったときなどの目薬として利用されるようになったと言います。それで「目の汚れを落とすもの＝目箒（メボウキ）」と呼ばれるようになったのです。

バジルを挿し木で増やす方法！　水耕栽培とどう違う？

バジルの株が一つあれば、挿し木や水耕栽培（水挿し）といった方法で増やすことができます。まずは、バジルを挿し木で増やす方法からご説明していきますね。

「挿し木」とは、株の一部を切り取って土に挿し、根を生えさせて増やす方法のことで「挿し芽」と呼ぶこともあります。切り取った茎を「挿し穂」、挿し木をする土を「挿し床」と言います。

バジルは挿し木で増やしやすい植物の一つで、基本的にどの時期でも挿し木をすることが可能です。スーパーで買ってきたバジルでも、新鮮であれば挿し木で発根させることができますよ。

バジルを挿し木で増やす手順

バジルの挿し木は、以下のような手順で行いましょう。

①育ったバジルの株から、10～15cmほどの枝を切り取って挿し穂を作ります。切り口ははさみで切ったままではなく、カッターで斜めにカットしておきます。

②挿し穂は先端に近い部分の葉は残し、大きい葉は半分にカットしましょう。

③挿し床にはあらかじめ水をたっぷりとかけて、割りばしや指で挿し穴をあけておきます。

④挿し穴に挿し穂を挿したら、軽く土を寄せて安定させます。その後、たっぷりと水やりをしましょう。

⑤発根するまでの間は半日影に置いて管理します。土が乾いてきたら水やりをしてください。

⑥2～3週間で根が生えてくるので、通常の鉢やプランターに植え替えましょう。

バジルを水耕栽培（水挿し）で増やす方法！　挿し木との違いは？

土に挿し穂を挿して増やす方法以外に、水挿しと呼ばれる方法でもバジルを増やすことができます。

水挿しとは、株から切り取った挿し穂を水に挿して発根させる方法です。 コップやカットしたペットボトルなど身近にある手頃な大きさの容器でできますし、透明な容器を使えば根の生え具合を確認しやすいので、植え替えのタイミングなどで失敗することもありません。

バジルを水耕栽培（水挿し）で増やす手順

水挿しでバジルを増やすときは、以下のような手順で行いましょう。

①育ったバジルの株から、10～15cmほどの枝を切り取って挿し穂を作ります。切り口ははさみで切ったままではなく、カッターで斜めにカットしておきます。

②挿し穂の先端に近い部分の葉は残し、大きい葉は半分にカットしましょう。

③水を入れた容器に挿し穂を挿し、倒れないように安定させます。

④発根するまでの間は半日影に置いて管理します。1～2日に一度は水を換えてください。

⑤土に植え替える場合は、1週間ほどを目安に根の生え具合を見て早めに植え替えましょう。そのまま水耕栽培を続けることもできます。

バジルを育てるなら挿し木より水耕栽培がおすすめ！

水やりの必要がなく手間がかからない

土を使わないため、地面の乾燥具合を確認しつつ小まめに水やりをするといった手間がかかりません。定期的に水を交換して液体肥料をあげるだけなので世話をしやすいです。

土を使わないので部屋が汚れにくい

室内に鉢植えなどを置くと土がこぼれたりして周りが汚れることがありますが、水耕栽培なら心配ありません。キッチンやリビングに置いても安心です。

害虫や病気のリスクが低い

植物を育てる際に気を付けなければならないのが、害虫や病気の対策です。これらのトラブルは土を媒介として発生することが多いため、土を使わない水耕栽培ならリスクが低くなります。殺虫剤などを使用せずバジルを育てられるので、安心して食べることができます。

見た目が爽やかでインテリアにもなる

バジルは丸みのあるつややかな葉が愛らしい見た目です。室内で栽培すれば植物の成長を身近に感じられ、部屋を明るく爽やかな雰囲気にしてくれます。

バジルの水耕栽培におすすめ！　おしゃれな栽培器「Akarina」

バジルはペットボトルなど身近にある容器でも水耕栽培することができるとお伝えしましたが、なるべく手間をかけず失敗なく育てたいという初心者の方は、LED照明付きの専用の栽培機を使用なさることをおすすめします。

バジルは日光を好む植物なので、屋内で育てる場合は日当たりの良い場所に置いてあげる必要があります。でも、家の中でバジル栽培にちょうどよい場所の日当たりが良いとは限らないですよね。 LED照明付きの栽培器なら、日当たりを気にせず置き場所を選ぶことができます。天気の影響を受けないので、日当たりが悪くて枯らしてしまうなどの失敗が少ないです。

そんなLED付きの水耕栽培器でおすすめなのが、「Akarina（アカリーナ）」シリーズです。水耕栽培を始めるにあたって必要になるスポンジやお試し用の種と液体肥料が付属しているので、初心者でもすぐに水耕栽培を始められます。

Akarinaの大きな魅力は、インテリア性の高さです。せっかくキッチンやリビングダイニングでバジルの栽培を始めるなら、実用性だけではなく部屋の雰囲気づくりにも一役買ってほしいですよね。

Akarinaは長年インテリア照明をつくってきたブランド（MotoMモトム）が開発したLED付き栽培器なので、デザインにこだわって作られているんです。植物育成用のライトは赤と青を使うのが最適とされていますが、白い光でちゃんと育成できるよう開発されました。だからインテリアに違和感なく溶け込みます。

置き場所の広さや育てる植物に合わせて選べるさまざまなデザインとカラーが揃っていますが、初めてバジルを育てるなら特におすすめなのは【Akarina15】です。バジルの成長に合わせてLED照明の高さを調節できるつくりになっているので、バジルがすくすくと育ってもきゅうくつにならず安心です。

コンパクトで洗練されたデザインは、明るい雰囲気のキッチンやリビングダイニングによく似合います。壁に掛けて設置することもできるので、目線の高さでバジル栽培するのも良いですね。

Akarina15に最初に付属しているのはお試し用のサラダ菜の種子なので、すぐにバジル栽培を始めたいときには一緒にバジル種子もお買い求めください。

バジルを種から水耕栽培することもできますが、挿し木にスポンジを巻いて栽培ケースの穴に入れて育てることもできますよ。

まとめ

バジルとはどんなハーブなのかと、挿し木や水耕栽培のやり方、ご家庭での栽培におすすめの栽培器などをご紹介しました。 ハーブ類はスーパーなどで買うと割高になりやすく、「本当は生のハーブを使いたいけど……」と思いつつ、乾燥ハーブなどで代用したことのある方も多いのではないでしょうか。

ご自宅でバジルを栽培していれば、摘みたての新鮮なバジルを使ってイタリアンやエスニックなど、本格的な味わいの料理を楽しむことができますよ。

バジルは初心者でも失敗なく育てやすいハーブなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。