栄養価が高くスーパーフードとして知られる野菜、クレソン。そんなクレソンは自宅でも育てやすい野菜だとご存知でしたか? 水耕栽培キットを使えば、初心者でも手軽にクレソン栽培を始めることができるんです。
ここでは、クレソンの魅力や自宅で育てる方法とポイント、おすすめのクレソン栽培キットなどをご紹介します!
目次
クレソンの魅力って? 栽培キットもあるの?
クレソンはヨーロッパ原産のアブラナ科の植物です。日本に入ってきたのは明治初期であるとされ、和名は「オランダガラシ」と言います。
クレソンといえば、ステーキに添えられていたり、前菜のサラダなどに使われていたりするイメージがある野菜です。苦味と辛味がある大人っぽい味なので好みは分かれますが、爽やかな辛さは肉など油っこい料理と合わせることで口のなかをスッキリとさせる効果がありますよね。
クレソンにはβカロテン(ビタミンA)やビタミンC、カリウムなどといった栄養素が豊富に含まれており、栄養価の高い「スーパーフード」として知られています。アメリカで行われた研究では、健康に重要とされる主要な栄養素の含有量をスコア化した結果、スコア100点を取得して1位に輝いたのがクレソンだったんです。
そんなに栄養価の高い野菜なら、積極的に食事に取り入れたいですよね。しかし、スーパーなどでクレソンを購入しようと思うと、売っていなかったり、少量でも意外と高い値段がついていたりということが少なくありません。1回の料理でそんなに大量に使うものではないので、たびたび買うのはちょっと効率が悪いですよね。
そこでおすすめしたいのが、ご自宅でのクレソンの栽培です。自宅で育てていれば、料理に使いたいときに収穫して、摘みたての新鮮なクレソンを食べることができますよ。
実はクレソンは生命力が強くて、初心者でも育てやすい野菜なんです。最近は自宅でクレソンを育てるための栽培キットなども販売されているので、そうしたものを利用すれば誰でも手軽に栽培を始めることができるんです。
栽培キットが便利! クレソンの育て方
クレソンはもともと川など水辺で育つ半水生植物です。湿地を好むため、地植えよりはプランターや鉢に植え、たっぷりと水をやって栽培するのがおすすめです。
根腐れを防ぐため、水はけの良い土を使い、風通しの良いところで育てましょう。 クレソンを育てるための適温は15~20℃ほどで、春や秋が季節が栽培に適しています。夏になると茎や葉が育ちすぎて硬くなりやすいため、あまり食用に向きません。
寒さにもある程度の耐性がありますが、気温が5℃を下回る環境では枯れてしまいます。 種からクレソンを育てる場合は、春なら4~5月または秋なら9~10月が種まきに適した時期です。
芽が出てふたばが育ってきたら、ほどよい間隔(5~10cm)になるよう、混みあっているところや成長の遅い芽などを数回に分けて間引いていきましょう。
土の表面が乾いてきたらたっぷりと水をやるようにします。肥料はなくても育ちますが、2週間に一度ほど液体肥料を使うのがおすすめです。
15~20cm程度に育ったら収穫して食べることができます。サラダや付け合わせとして料理に使いましょう。
クレソンはよく育つ植物なので、収穫しても次々新しい芽が育ってきます。正しく育てられていれば、途切れることなく収穫し続けることも可能です。
ただし、何度も収穫を繰り返しているとだんだん茎が硬くなってくるので、挿し木や株分け、種まきなどの方法で新しい株を増やすのがおすすめです。
挿し木(土挿し、水挿し)
15㎝ほどの茎を土や水に挿しておくと、根が伸びてきて新しい株になります。土挿しをする場合は暑い時期を避け、しっかりと根付くまでは日陰などで育てましょう。水挿しの場合は水を小まめに取り換えるのがポイントです。
株分け
大きく育ったクレソンをプランターや鉢から抜き取り、ハサミや手を使って株を切り分けていきます。分けたそれぞれの株に新芽がつくようにしましょう。分けた株は古い土を取り除き、新しい土に植え替えます。
採種と種まき
収穫が終わった芽は硬くならないよう先端を摘んで、新芽を育てていくのが基本ですが、採種する場合は収穫の終わった株を摘まずに育てることで、白い花が咲きます。花が終わったら採種し冷蔵庫などで保存しておいて、春や秋に種まきをして新芽を育てることができます。
クレソンは水耕栽培にも向いている!
水耕栽培とは、土を使わず培養液で植物を栽培することを言います。クレソンはもともと半水生の植物なので、水耕栽培にも向いています。水耕栽培なら屋内のちょっとしたスペースでも栽培が可能なので、プランターなどと比べてもより手軽にクレソンを栽培できるんです。
先ほど株分けの方法の説明で、切ったクレソンの茎を水に挿しておくだけで根が生えてくるとご説明しましたよね。
こうした性質を利用すれば、コップやペットボトルなどちょっとした容器でも簡易的な水耕栽培を楽しむことができます。また、穴をあけたスポンジに種をまいて、種から水耕栽培を始めることもできます。
クレソンを育てよう! おすすめ水耕栽培キット
ご家庭でクレソンを育てる場合、プランターや鉢を使って土に植えて育てるのも良いですが、水耕栽培がお手軽で簡単です。
プランターなどで育てる場合、日当たりに気を配ったり小まめに水やりをしたりといった手間がかかるうえに、害虫対策や風雨対策などといった対策も必要になります。
時間に余裕があったり、園芸がお好きだったりでこまごまとした手間をかけることを楽しめる方には良いのですが、初心者や忙しい方にはやや負担が重いかもしれません。
一方、LED照明を使った水耕栽培なら屋内でできて、天候の影響を受けません。定期的に水を換えたり液体肥料をあげたりする必要はありますが、外で土に植えて育てるのと比較するとかなり少ない手間で上手に育てることができるんです。土を使わないので部屋を汚すこともありません。
最近では、すぐに栽培を始められる水耕栽培キットなども販売されています。LED照明と栽培器に、種やスポンジ、液体肥料といった必要なもの一式が付属しているので、初めて水耕栽培に挑戦する人でも安心です。
中でもおすすめの水耕栽培キットは、「Akarina(アカリーナ)」シリーズです。Akarinaはインテリア照明を長年つくってきたブランド(MotoMモトム)が、空間と調和するデザインや品質にこだわりを持って開発された水耕栽培器です。
栽培する植物や、お部屋のインテリアに合わせて選べるさまざまなデザイン、カラーがありますが、クレソン栽培に特におすすめしたいのが「Akarina15」です。コンパクトで洗練されたデザインと、植物の成長に合わせてライトの高さを調節できる点が魅力です。
クレソンは大きくなると20~30cmぐらいの丈に成長するので、クレソンの栽培にもぴったりです。壁にかけて使用することもできるので、空間を有効活用しつつ植物のある暮らしを楽しめますよ。
Akarina15に最初に付属しているのはサラダ菜の種なので、クレソンの栽培をすぐに始めたい場合はご一緒にクレソン種子セットもお買い求めくださいね。
栽培キットでクレソンを育てるときのポイント
クレソンの栽培は比較的手間がかかりませんが、上手に育てるためには押さえておきたいポイントがいくつかあります。栽培キットを使ってクレソンを育てるときは、以下のような点に気を付けましょう。
虫がついていないかチェックする
屋内での水耕栽培の場合、屋外での栽培に比べて害虫や病気のリスクは低いです。とはいえ、窓辺に置いていて換気などで窓を開ける機会などがあれば、葉に虫がつくリスクはゼロではありません。
クレソンは室内で栽培していてもアブラムシが付きやすいので注意が必要です。 虫がついていることに気づかないと、葉を食い尽くされてしまったり、それが原因で枯れてしまったりすることがあります。
葉の様子は小まめにチェックして、虫がついているようならすぐに駆除するようにしましょう。 また、なるべく虫がつかないよう、置き場所などを工夫するようにしてくださいね。
定期的に収穫や剪定をする
クレソンが15㎝~20cmぐらいまで育ったら、茎や葉が食べごろなので収穫するようにしましょう。収穫したクレソンはあまり日持ちがしないので、早めに食べたほうがおいしくいただけますよ。
収穫しない場合は、茎の先端を摘みとってわき芽の成長を促しましょう。小まめな収穫や剪定も、クレソンを上手に育てるコツですよ。
夏場は小まめに水交換を心がける
クレソンはほかの野菜に比べて特にまめに養液の入れ換えは必要ありません。無機肥料を使用しているので雑菌も繁殖しづらいです。 ただし、夏場は水が腐りやすいので、小まめに水交換をなさることをおすすめします。
クレソンの育て方についてまとめ
クレソンの魅力や自宅で育てる方法とポイント、おすすめのクレソン栽培キットなどをご紹介しました。
日本人にとってクレソンは古くからなじみある野菜ではないので、スーパーなどでわざわざ購入することは少ないという方が多いかと思います。でも、自宅で育っているなら、肉料理に沿えたり、サラダやスープに加えたりと、いろいろと活用できそうですよね。
栽培キットを使えば初心者でも手軽に育てられるので、キッチンやダイニングのちょっとしたスペースでクレソン栽培を始めてみませんか?