最近の照明は器具とランプが一体型の照明が増えた気がする・・・なんて考えたことはありませんか?シーリングライトがいい例でランプを付け替えできるタイプはめっきり見かけなくなりました。
それはなぜか・・・ズバリ「電球の寿命が器具の寿命に追いついたから」です。
器具に寿命なんてあるの?意識したことない!という声が聞こえてきそうですが、レンジや洗濯機など生活家電と呼ばれる物と同じように日常的に使う電化製品として照明器具にも明確に寿命があります。
では照明器具の寿命はどのくらいなのか。
現在発行されている2020年版の照明器具のカタログをザッと3社ほど確認したところ「照明器具の寿命は約8~10年」と、どのメーカーでも共通していました。もちろん、弊社のカタログも同様の記載内容。
ついでに2000年版の旧カタログも確認。「照明器具の交換時期は8~10年が目安です」の記載が…20年前と寿命期間の変化はないようです。
年代・メーカー問わず「照明器具の寿命は約8~10年※」との謳い文句、それはJIS日本照明工業会のガイドで適正交換の目安としているからです。
※年数の目安は使用環境や点灯時間にもよります。
さて照明器具の寿命は10年を基準としたとき、それに比べてランプはどうなのか。 今まで主流だった白熱電球や蛍光灯電球の一般的な寿命は白熱電球で1000~2000時間、蛍光灯電球は白熱電球より長持ちな13000時間です。1日に10時間、毎日点灯すると仮定した際に白熱電球は約3~6か月の期間しかもたない計算に。言われてみると白熱電球しかない時代…家に必ず電球のストックがあった気がします。
電球の寿命 | 1日10時間点灯 | 10年間に必要な交換回数 | |
白熱電球 | 1000~2000時間 | 約3~6ヶ月 | 20~40回 |
蛍光灯電球 | 13000時間 | 約3年7ヶ月 | 4回 |
わかりやすいように表を作成してみました。 照明器具を10年間使い続けたときに白熱電球は20回も交換が必要という結果になります。
今までは器具の寿命に合わせてランプを交換できるように別々に設計されていたことが分かりますね。
ですが近年ではLEDが普及し、ランプの寿命がおよそ40000時間※と長時間の使用が可能になりました。(※LEDは様々なタイプがあり、LEDすべての寿命時間ではありません) 表と同じように1日10時間点灯した場合、約11年使用できる計算に!照明器具と同等、またはそれ以上の寿命になったことでランプを交換する必要がなくなり、結果的に器具とランプがセットになった一体型の製品が多くなっているということです。
電球の寿命 | 1日10時間点灯 | 10年間に必要な交換回数 | |
白熱電球 | 1000~2000時間 | 約3~6ヶ月 | 20~40回 |
蛍光灯電球 | 13000時間 | 約3年7ヶ月 | 4回 |
LED | 40000時間 | 約11年 | 0回 |
もし家の照明器具を買い換えようと考えている方でランプの交換ができないタイプは不便で嫌!と感じている人がいたら「安全も一緒に購入している」と考えましょう。
ランプは切れてしまえば誰でも寿命と分かりますが、照明器具は見た目で異常が分かりにくく買い換えるタイミングを逃しやすい物です。日々使う物だからこそ安全性を大事にして適切な時期に交換できるようLEDと器具一体型の製品も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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